拝啓、中村勘三郎様

お元気ですか、なんて、変だけど、でもやっぱりお元気ですか。 あなたがいなくなって7回目の12月が来ようとしています。 今月と来月は歌舞伎座とそして平成中村座で、あなたの息子さんと、あなたの敬愛する役者さんたちが打ち揃って、あなたのいない7回目の…

「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」

テニス史に残る伝説の名勝負、1980年のウィンブルドン男子シングル決勝のボルグvsマッケンローを題材にした映画。スウェーデン・フィンランド・デンマークの合作、監督はヤヌス・メッツ。製作陣の顔ぶれから見てもわかるとおり、基本的にはこの決勝にウィン…

「またここか」

DDD青山クロスシアター 8列139番 脚本 坂元裕二 演出 豊原功補 小泉今日子さんが主催する「明後日」のプロデュース公演で、脚本をあの坂元裕二さんが書きおろすという。坂元さんが朗読劇をおやりになったのは知ってたんですけど、拝見する機会がなく、連続ド…

「イェルマ」ナショナル・シアター・ライブ

今の住所に引っ越してきてから縁遠くなっていたナショナルシアターライヴ。遠征の合間の時間に見に行ってきました。時間が短い(約107分)のも助かった。ロルカの戯曲を現代のロンドンに置き換えた脚色がされており、その脚色が実に見事。水槽のような透明な…

「ジャージー・ボーイズ」

シアタークリエ 11列13番 演出 藤田俊太郎 ブロードウェイのロングランミュージカル、2014年にはクリント・イーストウッド監督で映画化もされています。日本版初演は2016年、その年の読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。文字通り鳴り物入りでの再演です。とに…

「プーと大人になった僕」

マーク・フォスター監督。原題は「クリストファー・ロビン」ですが邦題の示す通り、大人になったクリストファーがふたたびプーと再会するお話です。「100エーカーの森」にさよならを告げた後のクリストファーは寄宿舎での辛い生活、父との別れ、戦争、結婚、…

「ドキュメンタリー」劇団チョコレートケーキ

小劇場 楽園 RA列2番 脚本 古川健 演出 日澤雄介 薬害エイズ訴訟において原告となったミドリ十字を題材に、その内部告発者のインタビューという形をとって構成された作品。作中、名称は変えていますが(ミドリ十字はグリーン製薬というように)、裁判等で明…

「秀山祭九月大歌舞伎 昼の部」

歌舞伎座 3階5列9番 昼の部は「金閣寺」「鬼揃紅葉狩」「河内山」というラインナップ。「金閣寺」はなんといっても福助さんが久々に舞台に復帰されるということと、その舞台で児太郎くんが雪姫を初役でつとめるという。福助さんのお姿だけでも拝見したいなと…

「東大寺歌舞伎」

東大寺大仏殿前特設ステージ 中央ブロック7列26番 東大寺世界遺産登録20周年記念ということで、大仏殿前の特設ステージでの公演です。野外、ということで最初は迷ったんですけど、勘九郎さんの連獅子かぁ…観たいよなぁ…と思い切ってチケット取りました。ビビ…

「アントマン&ワスプ」

インフィニティ・ウォーでありとあらゆるひとをいろんなもののずんどこに叩き落したMCU最新作。とはいえ全米公開は夏の初めだったのでね!かなり待たされた感じはありつつも、しかし今回ばかりはこのスパンがありがたかったかもしれない。ということでインフ…

「夫婦」ハイバイ

東京芸術劇場シアターウエスト E列9番 作・演出 岩井秀人 2年半のスパンで再演、かつ芸劇地下のシアターイーストとウエストで「て」「夫婦」同時上演。同時上演なのでこちらの「お父さん」は岩井さん本人が演じておられます。お母さん役は初演に引き続き山…

「贋作・桜の森の満開の下」NODA MAP

東京芸術劇場プレイハウス S列21番 作・演出 野田秀樹 89年初演から、歌舞伎版もふくめて野田秀樹の手がける五度目の「贋作・桜」、初日に拝見してきました。今後パリ公演を経て大阪、北九州、そして再び東京と長いスパンの公演なので、自分の観劇はまだまだ…

「て」ハイバイ

東京芸術劇場シアターイースト G列15番 作・演出 岩井秀人 最初に見たハイバイが09年に上演された「て」でした。たぶん、誰かの熱い推薦を目にして足を運んだと思うんだけど…誰だったか覚えてない。いや拝見した舞台のことはよく覚えています。ハイバイで上…

「オーシャンズ8」

当時豪華キャストを集めに集めまくった「オーシャンズ11」の女性版。監督はゲイリー・ロス。リブートというよりも、オーシャンズ11のフォーマットを踏襲しつつ、あの世界線と地続き(主人公がダニー・オーシャンの妹で、オーシャンズ13のその後)という…

「銀魂2 掟は破るためにこそある」

銀魂1を公開して翌年にもう続編の公開!1を公開する前からスケジュール押えないといけないような面々を揃えてこのスピード。福田監督の人徳なのか作品の人気ゆえなのか!最近著しく勘九郎さん摂取量が減っているのと、原作未読(ごめんなさい)ながら今回は…

あなたの声がつれてくる

声優の石塚運昇さん死去 ポケモンのオーキド博士役など https://t.co/1yp1l6mKuU— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年8月17日 石塚運昇さんが亡くなられた。 きっと石塚さんの声に触れたことのある人の数だけ、その思い出があるとおもう。私にとって…

「カメラを止めるな!」

噂が噂を呼び当初たった2館のみの公開だったこの映画が今やアスミックエース配給の元全国拡大上映!ありがたい!ありがとう!ということでいそいそと見に行ってきました。いやーーーーおもしろかった!!!!!これはぜひ!!!たくさんのひとに見てほしい!…

「八月納涼歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 2階3列24番 3年目になりました弥次さん喜多さん東海道中膝栗毛!今回の副題は「再伊勢参!?YJKT(またいくの こりないめんめん)」歌舞伎の副題自由だなおい。今回は喜多さんの葬儀の場面からスタートで、なんでも高麗屋三代襲名興行に松竹座まで…

「八月納涼歌舞伎 第一部」

歌舞伎座 1階8列33番 コンパクトにまとまった見やすい作品が三つ並ぶので、今月いちばんおススメしやすいのは第一部かもしれない。 「花魁草」。安政大地震で江戸から命からがら逃げた男女が偶然出会って…という筋立てで、芸者のお蝶を扇雀さん、大部屋役者…

「八月納涼歌舞伎 第三部」

「盟三五大切」。幸四郎さんの源五兵衛、七之助さんの小万、獅童さんの三五郎という顔ぶれ。七之助さんも獅童さんも初役というフレッシュな布陣!ついこの間、仁左衛門さまの源五兵衛でなんかもう、究極の芸!みたいなやつを見てしまったあとなので、いろい…

「大人のけんかが終わるまで」

兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 2階2C列30番 作 ヤスミナ・レザ 上演台本 岩松了 演出 上村聡史 キャストが魅力的なので気になってチケット取りました。脚本はヤスミナ・レザ。日本版上演台本を岩松了さんが手がけています。不倫関係にあるアンドレア…

「インクレディブル・ファミリー」

監督・脚本ブラッド・バード。全米ですさまじい興行収入叩き出しております(アニメーション映画史上歴代1位)。予告編がとっても面白そうだったので見に行ったのですが、不届き者のわたしは実は前作未見という…いやでも大丈夫だよね!たぶん!きっと!とい…

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

シリーズ6作目、毎回監督を変えるという今までの慣例を初めて破り、M:IRN(ミッション・インポッシブル/ローグネイション、以下みりんと称す)からクリストファー・マッカリーが監督・脚本で続投です!今までのシリーズの総決算、という感じで過去作への目…

「ウインド・リバー」

テイラー・シェリダン初監督作品。ポスターの一面の雪原に残る血と痕跡、「この土地では少女ばかりが殺される」というキャッチコピー、映画の冒頭の雪原を裸足で走る少女…と、ものすごく翻訳ミステリぽさがあります。しかし、ミステリ…という感覚はちょっと…

「睾丸」ナイロン100℃

東京芸術劇場シアターウエスト G列18番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ ケラさんが描く「革命の時代」の残り香。面白かったです!描かれるのは今から25年前の1993年。その1993年の世界に、25年前、まさに「学生運動華やかなりし」時代の影が思いがけ…

「メタルマクベス disc1」

IHIステージアラウンド 10列10番 作 宮藤官九郎 演出 いのうえひでのり 髑髏城4+1シーズンで終わったかと思ったらまだだ!まだ始まってもいねえよ!(文字通り)ということで次はメタルマクベスがキャストを変えて3バージョン連続上演っていう、この関東平…

「消えていくなら朝」

新国立劇場小劇場 D2列5番 作 蓬莱竜太 演出 宮田慶子 蓬莱竜太さん新作。宮田慶子芸術監督はこの作品を最後に芸術監督を退かれるとのこと。蓬莱さんで新国立、というと私のその年のベスト1である「エネミイ」が思い出され、中劇場と迷った挙句こちらを観劇…

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」

世界中で大ヒットした前作から2年!監督はコリン・トレボロウからJ・A・バヨナにバトンタッチ。でも脚本にはトレボロウがクレジットされていますね。キャストも前作からクリス・プラット演じるオーウェンとブライス・ダラス・ハワード演じるクレアが続投。…

「七月大歌舞伎 昼の部」

松竹座 1階5列22番 昼の部は「廓三番叟」(初めて見た!)と「車引」に続いて、襲名演目である白鸚さんの「河内山」、幸四郎さんの「勧進帳」という顔合わせ。「車引」、扇雀さん桜丸に鴈治郎さん梅王丸という配役で、このご兄弟での「車引」はなかなか貴重…

「七月大歌舞伎 夜の部」

松竹座 1階4列26番 高麗屋さん襲名興行、松竹座は染五郎くん抜きで幸四郎さん白鸚さんのおふたりです。 「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」。仁左衛門さまと中車さんの顔合わせです。いやー面白かったです。タイトルの通りあの忠臣蔵なのですが、松の廊下の刃傷…