「七月大歌舞伎 夜の部」

松竹座 1階8列21番 「俊寛」。仁左衛門さまで拝見するのは二度目かな~。なにしろ夜勤明けでそのまま突入したので自分でもヤバい予感はあったんですが、前半はほんと勝てなかった(何に)。でも御赦免船が来て瀬尾とのやりとりするあたりからは頑張れてた!…

「パラサイト」

新歌舞伎座 3階1列45番 台本・演出 鄭義信 2019年に韓国で公開されカンヌとオスカーを獲った映画の舞台化。新宿にできた新しい劇場のオープニングシリーズの作品としてなかなか硬派な作品をもってきたなという感じがしたし、なにより脚本・演出に鄭義信さん…

「ブラウン管より愛をこめてー宇宙人と異邦人ー」劇団チョコレートケーキ

シアタートラム E列11番 脚本 古川健 演出 日澤雄介 劇団チョコレートケーキ新作。いつもノンフィクションに足場を置いた硬派な作品を創っている印象がある劇団ですが、今回は特撮制作会社を題材にしていて、タイトルもいつもの劇チョコとは一味違う感じ。東…

「ハリー・ポッターと呪いの子」

赤坂ACTシアター 2階B列13番 脚本 ジャック・ソーン 演出 ジョン・ティファニー 2022年中に拝見しようと一度チケットを取っていましたが当該公演が中止になり、今年の春に再チャレンジと思ってチケットを取るも今度は仕事の都合で断念。正真正銘の三度目の正…

「兎、波を走る」NODA MAP

東京芸術劇場プレイハウス 1階N列9番 作・演出 野田秀樹 野田地図新作。東京公演開幕して1週間ぐらい?のタイミングで拝見して、先日大阪公演も観劇してきました。野田さんの新作、大阪公演まで待ってもいいんだけど、ネタバレを観ずに初見の感触を味わいた…

「ザ・フラッシュ」

DCEU新作。監督はアンディ・ムスキエティ。本当はもっとはやく公開される予定だったけど、なんだかんだで延期になって、延期になってるうちに主演のエズラ・ミラーにさまざまな問題が起きて、でもスタジオ側は一貫して「いやザ・フラッシュめっちゃよくでき…

「ART」

サンケイホールブリーゼ 1階D列20番 作 ヤスミナ・レザ 演出 小川絵梨子 小日向文世さんイッセー尾形さん大泉洋さんの顔合わせで、これもコロナ禍のときに企画された座組アゲインですね。あのときチケット取ってたけど行かなかったんだよなあ。今年は2020年…

「人魂を届けに」イキウメ

ABCホール A列15番 作・演出 前川知大 イキウメ新作。「人魂を届けに」というタイトルは比喩ではなく実際に人魂を届けに行く話。死刑執行に立ち会った刑務官は、執行の瞬間にその死刑囚から何かが「こぼれた」のを目撃する。木箱に入れて保管された「それ」…

「ファインディング・ネバーランド」

梅田芸術劇場メインホール 1階16列10番 台本 ジェームズ・グラハム 翻訳・演出 小山ゆうな 2017年に来日公演があり、幸運なことにその時の上演を観ることができたのですが、それが本当に本当に本当に掛け値なしにすばらしく、芝居を観てあんなに滂沱の涙を(…

「Meilleure Soirée」THE ROB CARLTON 17F

ABCホール XA列18番 作・演出 村角太洋 タイミングが合えばできるだけ見ようと心がけているTHE ROB CARLTONの新作本公演。いやーーーーめちゃくちゃ面白かったです。すばらしすぎてうっとりした。東京公演も終わったのでネタバレ全開で感想書きますが、ぜひ…

「帰ってきたマイ・ブラザー」

兵庫県立芸術文化センター中ホール 1階K列15番 作 マギー 演出 小林顕作 SISカンパニーのプロデュース公演で、キャストが豪華なんだけどがっつり演劇というよりはショー的な色合いの濃い作品。かつてそこそこ売れた兄弟コーラスグループが、40年ぶりにコンサ…

「マチルダ」

梅田芸術劇場メインホール 1階8列40番 脚本 デニス・ケリー 音楽・歌詞 ティム・ミンチン 脚色・演出 マシュー・ウォーチャス ウエストエンド発の大ヒットミュージカルを日本オリジナルキャストで上演。これ原作はロアルド・ダールなんですね。 すごく評価の…

「もうがまんできない」ウーマンリブ vol.15

サンケイホールブリーゼ 1階T列6番 作・演出 宮藤官九郎 2020年に上演予定だった作品ですが、コロナ禍で上演中止となり、無観客で上演したバージョンがWOWOWで放送されたものの、当時は「観客の笑いではじめて作品が完成する」との思いを強くされたそう。今…

「平成中村座姫路城公演 第一部」

平成中村座 松席1階8列11番 「播州皿屋敷」。皿屋敷っつーと「番町」のほうが思い浮かびますが、皿屋敷系のお話っていろいろバージョンがあるんですね。番町皿屋敷のほうは以前吉右衛門さんの青山播磨で拝見したことがあり、そのときはイメージしている「皿…

「平成中村座姫路城公演 第二部」

平成中村座 松席1階6列3番 姫路城三の丸庭園に平成中村座がやってきたよー!というわけで行ってきました。三の丸庭園、さあどうぞここに小屋を建てて姫路城を借景にしてくださいといわんばかりの抜群のロケーションにあり、「お城借景シリーズ」の中でも指折…

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

突然の告白ですが、わたくし、ゲームをビタイチ通らない人生を送ってきました。 ファミコンから始まるありとあらゆるゲームのハード機器を所持したことがなく、だからこの「世界でもっとも有名なキャラクターアイコンのひとつ」である赤い帽子のおじさんにも…

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」

ガーディアンズ3部作ここに完結。監督は前2作に引き続きジェームス・ガン。Vol.2のあとにMCU作品としてインフィニティ・ウォー、エンドゲームが存在しており、「指パッチン後」の世界を描いているだけでなく、ガーディアンズ内の人間関係もそれによって大き…

「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情編~」

COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール ZX列34番 原作 ウィリアム・シェイクスピア 作 青木豪 演出 いのうえひでのり 2011年に上演された「港町純情オセロ」の改訂上演で、主演に三宅さんちの健ちゃんをお招きしての公演。個人的には①そもそもシェイクスピア作品の…

「マリー・キュリー」

シアタードラマシティ 11列43番 脚本 チョン・セウン 作曲 チェ・ジョンユン 演出 鈴木裕美 韓国で初演されたミュージカルで、鈴木裕美さんの演出により本邦初演。完全に口コミで観に行ったやつです。どんなオタクでも多かれ少なかれ口コミには弱いものです…

「たぶんこれ銀河鉄道の夜」

サンケイホールブリーゼ 2階2B列19番 脚本・演出 上田誠 ヨーロッパ企画の上田誠さんの脚本・演出によるオールナイトニッポン55周年記念と銘打たれた公演。見に行こうと思ったのはね、フフフ、99%タイトルです。タイトルがいい。よすぎる。これ絶対見たいや…

「笑の大学」

兵庫県立芸術文化センター中ホール G列23番 作・演出 三谷幸喜 三谷さんの代表作といって名前が挙がることの多い「笑の大学」。映画や落語に展開したり、各国語版が上演されたりしているので意外な気もしますが、実は舞台としての日本での上演は1998年以来2…

「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」

監督&脚本はジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリー。予告編を映画館で見たときには「またこの手のドラゴンがどうこういう名作実写化のファンタジーもの…それもう見たってなるやつじゃん…」と正直思ってたし原作のゲームも全然知らな…

「マッシブ・タレント」

ニコラス・ケイジが本人役をやるというので(しかも落ち目のハリウッドスター)話題になり、かつ評判も高かったので公開楽しみにしていました。いやーーー面白かった!!めちゃめちゃ好き!!!監督はトム・ゴーミカン、原題はThe Unbearable Weight of Mass…

「Don’t freak out」ナイロン100℃

近鉄アート館 B3列7番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ ナイロン新作!東京ではなんとザ・スズナリ、大阪公演は懐かしの近鉄アート館で公演という、劇団規模からするとミニマムに寄った公演。スズナリでナイロンなんて羨ましい限りですね。近鉄アート…

「おとこたち」

パルコ劇場 O列30番 脚本・演出 岩井秀人 音楽 前野健太 2014年初演のハイバイの傑作、なんとミュージカルに。ユースケ・サンタマリア、藤井隆、橋本さとし、吉原光夫という豪華な布陣であの「おとこたち」の有為転変をやるというのだから、しかもミュージ…

「長ぐつをはいた猫と9つの命」

2011年の「長ぐつをはいた猫」は見ていないんですが、今作の評判がめちゃ高かったので芝居の合間につるっと見てきました。童話の「長ぐつをはいた猫」が底本になっているわけじゃなくて、シュレックシリーズのスピンオフなんだね!知らなかった。監督はジョ…

「四兄弟」パラドックス定数

シアター風姿花伝 全席自由 作・演出 野木萌葱 パラドックス定数の新作。東京公演だけでしたが、次回の劇団公演は来年までないと聞きいそいそ出かけてきました。しかしこの時期(3月春休み)の東京のホテル代の高さが尋常じゃない!遠征生活20年選手の俺です…

「中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023」

サンケイホールブリーゼ 1階A列9番 中村屋のご兄弟での春暁or錦秋公演、ここのところご無沙汰が続いておりましたが(大抵平日開催なので予定を合わせにくい)、今回久しぶりにお邪魔しました。今回は最初にご兄弟と鶴松さんによるトークコーナー、「元禄花見…

「フェイブルマンズ」

スピルバーグの自伝的映画、監督もちろんスピルバーグ、脚本はトニー・クシュナー&スピルバーグ。早撮りで名高いスピルバーグ、いつも製作の第一報から完成までのタームが短すぎて驚きます。ハリウッド大作ってたいてい「今撮ってますよ」の2年後ぐらいに公…

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

監督ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート。A24最大のヒット作、全米公開はずいぶん前だったので(つまり賞レース狙いの公開じゃハナからなかった)漏れ伝わる評判に公開を楽しみにしていました。そしてついに先日、アカデミー賞作品賞を受賞!!!…