「天才脚本家」 G2プロデュース

  • シアタードラマシティ   4列34番
  • 作  後藤ひろひと   演出  G2

「ニュースの操作性」というネタ自体はうんなるほどね、さもあらんという感じではあるのですが、それを「イレイサー」なんて名前をつけて格好良さげに見せちゃうとこがすごいなぁとか。前半のイレイサーの仕事っぷりを説明するくだりに較べて、後半ややファンタジーにすぎるかなという印象もありますが・・・。まあしかし同じファンタジーならBIGBIZの方がスキだ、個人的には。

しかし役者さんを無駄にスタイリッシュに格好良く見せているという点ではもう百点をあげたいね(笑)なんでも消せる男となんでも作れる男。大詰めの三上さんの「俺は、ないもの作れるぞ。」って皮パンで見得切られた日にゃあもう、よし!もうなんでもよし!という気持ちになりますな。あと後藤さんが関さんに拳銃渡しざま「右に12,3度ずれますよ」ってところとか。格好良すぎだろ。ちなみに一番あたし的に受けたのはどっかの馬鹿が長官の麦畑踏みつぶして・・・」てやつ(笑)。あと山内さんのキャラもよかったなあ。キャラといえばはずせないのがクボッティ!!おいしすぎ。格好良すぎ。それも意味なく(笑)腹筋さんとなぜふたりで長々と戦っていたのか意図が不明なんですが、クボッティに免じて許す、この際。訳のわからないキャラクターをやらせて右に出るものいませんなぁ。しかも男前だし。←ここ重要

これは実は後悔の残るレビューで、というのもこの「天才脚本家」あたりから翌年1月ぐらいまで、観劇スランプというか、芝居を観るのが辛くてたまらんかったんですね。こんな事これが初めてだったしこれ以降も無いことなんだけど、とにかく芝居を観ていてもまったくその世界に集中することが出来なかった。
この芝居の関&三上の良い声&男前コンビなんか、本当にすごく良かったし、脚本的にも後藤さんの良さがすごく出てると思うんだけど、なんだか投げやりに書いた感想になってしまったことがすごく申し訳なく思う。
そういった意味合いも込めて、是非再演していただきたい作品であります。