「奇人たちの晩餐会」

  • 近鉄劇場  ZC列22番
  • 作 フランシス・ヴェベール  演出 荻野繁

去年だか一昨年だかに見た「七人ぐらいの兵士」がすごく面白くて、芝居的な要素が薄味といえどもさんまさんのお笑い動態視力の神髄を垣間見せてもらうことが出来たので、今回も当たったらいいな〜、という軽い気持ちでe+に申し込んだらかる〜く当たったわけです。
しかしさすがe+、近鉄劇場長年通ってるけどこんな後ろから見たの初めてだよ(笑)

松永さんだの温水さんだのうじきさんだの、いろいろ役者は出ておられますが今回のメインははっきりジミーちゃんとさんまさんの二人。ゆえにどうしても「即興コント」的色合いが濃くて、まあおなじみのギャグが見れて嬉しいとかそういうのに興味がないと前半は結構つらいかもだ。後半は結構テンポも良くすっきり見られた気はしますけれども。「七人ぐらいの〜」も、芝居要素は薄いなあと思ったけど、あの時はさんまさんを一人自由に動かして、まわりはかっちり芝居人で固めていたので大丈夫だったんかもなーとか思ったり。いや面白くないわけではないんだが、やはし求める面白さが若干違うというところなのかもしれないです。

あと後半に突然、舞台上にある絵をはずすため(と着替え)に暗転があるんだけど、そのシーンに入る前あたりから、それまでまったく音楽がなかったのにいきなりジョーズ風味なBGMがフェイドインしてきて、暗転中ただその音楽をかけているというその演出処理のセンスのなさに愕然としました。こういう、いかにも、なんにも考えてません的な処理がハッキリ言って一番むかつく。あと客席うるさいぞ。席も後ろだし緊張感ないんだろうが、殆どお茶の間と変わらない喋りはどうかと思いました。