また来たくなる劇場に


映画の「オペラ座の怪人」見てきました。映画の感想はまた別途。久々に泉北のTOHOシネマズで見てきたのですが、この映画館多分1年ぶりぐらいだと思うんだけど、上映前の映画を見るときのマナーに関する短い映像があまりにも素晴らしい出来で心の底から拍手を送りたくなった。いつ頃からこれやってるんだろうなあ。すごく感動したんだけど、私だけだろうか。

英語でのアナウンスに字幕が表示されるスタイルで、禁煙、携帯の電源オフ、上映中のお喋りに関する注意の作り方もシンプルながらすごく注意を引く出来。売店の宣伝を二つほど挟んだ後に流れるナレーション、これが良かった。

知らない街に行くと、必ず映画館に出かける友人が居ます。
どうして?と彼に聞くと彼はこう答えました。
「ただ、映画が好きだからさ。」

たくさんの人からこき下ろされた映画がありました。
でも、ある人は楽しんでそれを見ていました。
完成度だけを求める観客と
どんな映画でも楽しんで観る観客と
果たしてどちらが映画を楽しんでいるのでしょうか?
私には答えを出せそうにありません。

また来たくなる映画館に。

TOHOCINEMAS

一回見たきりなので、うろ覚えですが、大意はこういうものです。
映画館の「宣伝」にしては、すごく踏み込んだものですよね。でもネットが発達して誰でもが「評論家気取り」に容易くなれる昨今、この問いかけは実に胸に沁みました。

「映画館」を「劇場」に、「映画」を「芝居」に変えればこれはそのまま、シアターゴアーな私達にも当てはまる問いかけでもあります。観客は基本的に受け身です。だからこそ素晴らしい作品の創り手には尊敬の念を抱きますし、素敵な劇場には敬意を払いたくなります。TOHOシネマズのこの短いフィルムはそんな私達「観客」が出来ることを、5分ほどの短い映像ですべて教えてくれてる気がします。
禁煙、携帯の電源オフ、上映中のお喋り禁止。マナーを守ること。
劇場に行くこと。
楽しむこと。

あの映像、映画館といわず劇場のロビーでも流して欲しいぐらいですね。