「贋作・罪と罰」千秋楽

行ってきました。ステージサイドXD列で観劇。やっぱりこれは両サイド観て正解かなーという感じでした。同じ芝居だけど、視点が真裏になるってすごく新鮮な体験。
楽日、しかも3ヶ月弱に渡った舞台となると千秋楽ってグダグダになりがちですけども、そんなこともなくいい舞台でした。というか、初演も観ているし放送された分も含めて何度となくこの舞台を観ていますけども、今日初めて英の「私は自分の罪がわからないの」「絶対に、今ほど強く、正しかったと思うことはないわ!」というシーンで泣いてしまったのだった。今までもこの芝居を観て泣いたことはあったけどいつもラストシーンだったんだよなあ・・・。なんか英の叫びが哀しくて胸にキてしまったんだよねえ・・・。その後、才谷に宛てた手紙の中の「私は赦されたとは思いません」という台詞にも泣いてしまった。

中盤の大川のシーンで古田さんが松さんをわらかしにかかるところ、かなりしつこくやっていたが、松たか子嬢ついに陥落せず。すごい、さすがだ!細かいところでちょっとミスもあったのだが(段田さんと台詞がかぶってしまったり)、引き締まったいい舞台になっていたのは彼女が芯でしっかりしていたからでもあるよなあと思った。あの声でとうとう最後までやりきってるし。どんな喉だよ。

段田さんはやっぱりうまい。逆サイドから観ていても、台詞の聞き取りやすさはピカイチ。だからって台詞のスピードを殺しているわけでもないし、すっごいなあと思いました。英と最後に話すシーンすごく好き。

とにかく今日の舞台はよかった。初めて英の罪を引き寄せて感じることが出来たと思う。この芝居を好きだという人の気持ちがわかった気がしました。