まだ「メタマク」が抜けきらない

無事千秋楽をお迎えになられたようで、なによりなにより。なによりっていうか、ああ、見たかった。やるだろうなと思っていたけど、やっぱりライブやったんだよね。ああ〜〜参加したかったな〜〜せつないな〜。いやでも、2回見れただけでもいいじゃないか。前向きに!って感じで、どうでもいい感想など箇条書きにしてみる。

・聞いた台詞よりも音楽の方をすぐ忘れる私にしては珍しく、昨日からメタマクの音楽が頭の中で止まらない。ことに三度笠がエンドレスリピートです。素晴らしい歌だ!本当に!
・私にしては珍しくといえば、2時間を超える芝居を親の敵のように憎んでいる私ですけども、休憩挟んで4時間あったこの芝居、まったく長く感じなかった。1回目の時はそれでもまだ、長いけど面白いわあああ、という感じだったのだが、2回目は「え?長い?どこが?」みたいな。長さまったく感じず。マチソワでどうか、といわれてもごっつあんです!と頂いてしまえるぐらいの充実感だった。
・あのスクリーンにもなり、照明にもなり、斜幕代わりにもなり、が「新兵器」ってやつなんでしょうか。オープニングのズダダダダダ ズダダダダダダーーンという音と共にスクリーンにランダムスターの姿が浮かび上がった瞬間本当鳥肌立ちましたよ。
・楽前ではそのランダム内野に結構ミスがあり(覚えてるだけでも3つほどあった)、中でも「今日はここに旧友のマクダフ北村が」というところを「バンクォー橋本が」と言ってしまったときはちょっとひやっとした
・すげー細かいところでアレなんですけども、そのうっちーで好きなシーンのひとつが、ランダム夫人と喋っているとき突然「グレコのやつとうとう来なかったな」と口調が変わるとこ。
・しかし楽前で一番すごかったのは多分松たかちゃんだと思う。すごかった本当に・・・そんなに魂削って大丈夫なのか!というぐらいすごかったです。私の好きな「私もあなたも、驚くほど小さいわ・・・なのに、大きなものに手を伸ばすから」のシーンとか真剣凄まじかった。
・そういえば、夢遊病のランダム夫人に向かって皆川門番が好き勝手やるシーン、松ちゃん絶対落ちないけど、そう言えばこのひとは「罪罰」で古田の怒濤の攻撃*1をも退けていたひとだもんなーと改めて感心した次第。
・森山くんは歌に踊りに芝居にとまさに大活躍なわけですが、今まで新感線に「動ける人」はいても「踊れる人」はいなかったわけ*2で、川崎えっちゃんも振付し甲斐があったろうなーと思う。
・しかし、本当にひさびさに劇場でダンスだけで元気をくれる役者さんに会えたなあ、と思った。私はやっぱり物語が好きなので、ダンスだけを見るという習慣はなかなか根付かないのだけど、森山くんの踊りはもうずーっとここだけ!ここだけ見せて下さいエンドレスで!っていうぐらい素敵だったです
・昨日も書いたけど、「明けない夜はSO LONG」で客席に乱入し、通路手前で一人立ち止まって客席を煽り、「明けない夜はない」と一言叫んだ瞬間に身を翻して去っていった姿にもう、ノックアウト。
・その森山くんと不必要なまでにスキンシップをとっていたグレコ北村も最高でした。後半なんか突然エンジンかけてきた?みたいにトーンが変わった瞬間があって、えーおいどうしたどうしたっつーぐらい凄まじいことになってた。有起哉さんも入り込むタイプのひとだよねええ。
・しかし再会のシーンでは二人とも、そのうちいのうえさんにダメを出されるのでは・・・と余計な(本当にな!)お世話をしたくなるくらいエスカレートっぷりをみせていた二人でした。あーバカだー。バカすぎる。さいこう。
・でもレスポールが殺されたあとの「必ず迎えに行きますから」というゆっきは超かっこいい。
・ちなみに私はレスポールが大好きです。舞台の方もですが、ギターの方も。
・再会のシーンといえば粟根さんの「やりてえ」「やりてえ」「気持ちいい」「ちょう気持ちいい」もすごく好きだった(笑)パール王格好良かったな〜。殺陣のタイプってそれぞれあると思うんだけど、例えばじゅんさんとかの「重厚!」って感じに較べると粟根さんって「流麗」って感じなのね。パール王の殺陣でひさびさに粟根さんの流麗っぷりを堪能したなあと思った。ナンプラーではドラム叩いてくれるし!うれしかったー。
・じゅんさんはなんと言っても「おれはしつこいぜ」ですよね!ですよね!じゅんさんが出てくると絶対確実に面白くしてくれる、みたいな安心感すら感じます、最近。見事な半ケツっぷりにも脱帽ですよ、もう!
・原作では「月足らずで母の腹を裂いて生まれた男」マクダフにマクベスは殺されるわけだけども、この「メタルマクベス」ではランダムスターは死なない。斬っても斬っても立ち上がってくる。そして電気が足りないとギターをかき鳴らす。そして、メタルの音楽が止まると同時に、彼の命も消える。
・もう、早くDVD見たい。つーか、ゲキシネゲキシネは!?大丈夫、本編3時間半ぐらいでしょ?いけるいける、RotKSEEの4時間半上映だってこなした私だもの。どんと来い!ですよ。
・あーでもゲキシネになったらDVD出るの遅くなるのか
・つーかゲキシネになったとしても多分今自分が住んでいる所には来ない、という事実に早く気づけ、俺!(笑)

ともかく、もう個人的にはメタルマクベスラブ!という感じでございます。あの赤いミキハウスのトレーナーを着ろといわれても、多分今なら着れるね!ほんと最高でした、最高!ありがとう新感線!ありがとう宮藤さん!

*1:英、お前笑えよという台詞に向けて散々古田が松さんに向けてネタを繰り広げる。千秋楽なんぞ凄まじい攻撃っぷりだったが、くすりともしなかった松たか子嬢。すごい。さすがだ。

*2:川崎悦子女史曰く「私は役者さんの踊りを踊りとは言わないんです。だって、ちゃんと踊ろうと思ったら何年もかかるんですよ。だから私は役者さんの踊る踊りを「動き」と呼んでます」