「49日後・・・」

古田・池田仕掛け人シリーズって感じなんですかね。古田さんがプロデュースに1枚噛んでホラー&スプラッタにならないわけがない、と思っていたんですが過去の作品を思うとそういったテイストは薄め。

普通にただ延々話していても面白いんじゃないの、な達者な役者陣が揃っているので、2時間がっつり楽しめるっちゃー楽しめる。でもなんだろうな、手綱はどこ?(笑)みたいな感じもあったかも。微妙な話なんだけど、八嶋さんが舞台で発揮する「うざさ」レベルや、松重さんの「朴訥ボケ」や、古田さんの「おいしいところは出るよ」な空気が、ともすればリミット超えてんだよね、って感じになるときがあるっつーか。

でもまあ、やっぱ古田さんはなんだかんだいってうまいのな。でも私が見たときに冷凍庫の「凍る・凍らない」話でオチを噛んで一瞬くやしげな顔をしたのが見物でした(笑)

以下ネタバレ気味です。

ワケアリ現場の清掃作業って、CSIのなかでもそういう業者出てきたなあ。それを題材に選ぶセンス、その中に「謎」を組み込んでいくセンスはとてもいいと思った。でも、細かいところだけど、相続に関する手続きの話を聞かされて能瀬が愕然とするあたりはちょっと安直だなあという気も。それまでの能瀬の行動と、その詰めの甘さがアンバランスな感じがしました。

あと、八嶋さんは噂の男でも携帯折られてたよね(笑)まあ確かに、携帯折りたくなる、あの男は。それを見事にやってのける、八嶋さんもすごいんだけど。松重さん、たつかつ以来なのかな?舞台。昔は松重さんも押し芸なタイプだったけど、最近「引き芸」も達者になられて、という感じ。成志さんは最初やけにテンション高いキャラだなあと思ったけど後半はまた違った感じでしたね。