ROCK IN JAPAN FES.2009 1日目

書いてみたらなんじゃあこりゃあ!というほどに長いので畳みます(笑)3日分ともなるとトップが鬱陶しくてかなわん!

木曜日の時点で終業後一度自宅に帰って荷物を取り、そのまま上野まで行って上野泊。しかし、普段遠征しなれているからどんな旅行に行っても「荷物少ないね」とか言われるのになんなんだこの大荷物は。だって雨降るぜってえ降るとかRO69で渋谷さんも山崎さんも寒い寒い言うし、あれもこれもとか考えちゃって。上野でお友達と合流し、前夜祭ってことでぷちっと乾杯して就寝。

翌日、当たり前のことですが常磐線特急は激混みで、まー指定を予約しておこうかなってのも考えたのは考えたんだけど、何時に乗らなきゃ!みたいなリミットがあるのよくないなーと思って何にもしてなかったん。それで最初はグラス一発目のperfumeを見ようかなって思ってたんだけど、この乗車率130パー越えの自由席で水戸まで立っていく自信がなく、っていうかそんなことで体力使ってもつまんないし、と思って30分後の特急を待って座ることに。

東京を出たときは雨だったので、あーやっぱ雨なのかなーと若干へこみましたが、まあそれはそれで!と気持ちを切り替えつつ。

水戸についてからホテルに荷物を預け、身軽になって水戸からのシャトルバスに。3日間乗りましたが、一番待っても15分〜20分ぐらいだったんじゃないかなあ。ほとんどノーストレス。しかし今は本当に夏なのか!?ってぐらい肌寒い!!ウィンドブレーカー持ってるけど、羽織ものいるのかな・・・と頭をよぎりましたがこれ以上荷物増えてももてない!と見送り。

ひたちなかに着いたら曇天ではあるけれど雨は降ってない。もってくれーーーと思いつつ、シートゾーンで本日の陣地確保。GRASSはチャットモンチー待ちでしたが、その時点でお昼近いし、100sまでに戻ってきたいのでいまのうちに食事を!ということでふらふらとみなと屋へ。例のハム焼きはこの時点で結構並んでいたけど、せっかくだし、名物は早めに食べておこう!と並んでみた。何分ぐらい待ったかなあ。最初はふたりで1本でもいいよって言ってたんだけど(おととし食べたときそれでも十分だったんで)、並んだし、一人一本いっとく?と買ってしまいました。結局ぺろりと平らげたけど。やっぱり一度は食べておかんとね!しょっぱいものを食べたら甘いものが食べたくなる道理で、100円で売っていたカットスイカを食す。安い!うまい!

最初は(体力を温存するために)シートゾーンで座って見られたらいいや、って思ってたのね。あたらしいアルバム出たばかりだし、多分そこからがメインだろうなーとか、でも中村一義名義の曲も1曲ぐらいやってくれないかなーとか。そしたら一発目がまさかの「犬と猫」!!!
中村くんは空を見上げて、晴れてよかったねーって言った。そして「台風じゃなくてよかった!」って!それ聞いた瞬間、9年前のひたちなかで、同じ台風の豪雨にさらされた私とお友達は顔見合わせて笑った。そうだよ、ほんとだよ、9年越しでようやくグラスに立つあんたを見られるよ!しかもその1曲目が犬と猫って・・・!
続いて「そりゃそうだ」、そしてまたもやまさかの「1,2,3」!!!!このときまでシートゾーンで座っていたんだけど、もー我慢できない。この曲で踊りたくて必死でワンマン取っていったんだよ昔。お友達をシートゾーンに残し、前行って来る!!!と言ってスタンディングゾーンに走った。走ってよかった。その後も私にとってのキラーチューン連打だった。ショートホープ、10年おめでとうの気持ちをこめて、というMCからジュビリー!、新世界!!思わず泣いた。立て続けにキャノンボール、そして最後はこの曲で、と思っていたら本当にその曲が聴こえてきた、「ロックンロール」。
もーなんだ、多幸感なんて言葉うさんくさいけど、でもあのときの私は本当に多幸感に満たされていたよ。しあわせだったなあ!!芝生のうえで飛び跳ねながら中村一義の音楽と声を存分に浴びまくった。そのあとも頭の中でしばらく中村一義の音が鳴りっぱなしだった。
演奏が終わったとき、中村くんは客席に向かって、「愛し合ってるよーーー!」って言った。誰の呼びかけへの答えかなんて、もうみんなわかってる。メンバーが全員はけて、最後に中村くんが残って、もう一度深々と頭をさげた。なんかもう、完璧なまでに、できすぎなまでに幸せだった。

踊りまくったけど、ぜんぜん元気!相変わらず雨は降らないし、空はだんだん明るくなってくるし、でも涼しいし、こんな感じならぜんぜんいける!そのままトライセラを見るためにレイクへ移動。
着いたときは人いねえ!って感じだったんだけど、他のステージ終わりでだんだん人が流れ込んできてた。正面の柵のあたりで見てました。和田唱、目の覚めるような黄色いポロ。演奏始める前に3人がセッションぽく音を出していて、PAにこまかく指示を出してた。しかし、トライセラはほんと見るたび思うけど、うまいよね・・・音が厚いっつーか。そして佳史さんのドラムやっぱ好きだわああ。FEVERかっこよかった!
MCで和田唱が例のあのしゃべり方で、自分が暑さ対策のために昨日公園にレジャーシート持っていってわざわざ「暑さ慣れ」してきた、というだけの話を「俺あの、昨日ほら、あのなんだ、ゴザ?(レジャーシート?という林くん)そうシートシートシート、それ持ってね、そとであの、あれだよ、光合成してきた」って!(爆)落ち着きなされや!しかも光合成て!つか、そのおかげか(せいか)「今日会う人会う人みんなにもう(酒を)やってんすか?」って聴かれるんだよー」つってて爆笑。確かに和田くん顔が赤いよ(笑)定番のRasberry、FUTURE FOLDERまで気持ちよく踊らせてもらいました!

いったんレイクを出て、清志郎さんブースなども見ながらレイク横の森のキッチンで広島焼きをお友達とはんぶんこ。食べながら横のフォレストで誰やってるの?なんてタイムテーブル見たらflumpoolで、そういえばflumpoolってTHE YELLOW MONKEYのファンだったんだって!とかいう話から遠巻きにアクトをのぞいてみたり。フォレストいっぱいだったなー。若い女の子がとても多い感じ。
レイク方向から流れ込んでくる風がけっこう冷たかった。例年大人気のマンゴーアイスシャワーがここで売ってたんだけど、だーれも並んでなかった(笑)私たちもさすがに今日はちょっと食べる気がしなかったっす。

一度ライブを見てみたいー見てみたいーと思いながらでもまともに音源聴いたことなかったんすけど、このあとが民生ひと股なのでこんな絶好の機会もない!とレイクの階段ゾーンで座りながら。ボーカルの田中くん、喋ると関西弁だねえ!そして、これは物凄く局部的なひとにしか伝わらないんだけど、北村有起哉くんに似てると思うんだけどどう思う!?白シャツよくお似合いですてきだったー。やっぱ白シャツは正義だよね。そうそう、裏にどんな大物がきてもしっかりレイクステージを勤め上げてきた「レイクの番人、GRAPEVINEです」のMCも聴けました〜。
初聴きの印象はすごく凝った音作りをするバンドだなあって感じ。技術があるからできることだろうけど、曲の構成もひとひねりふたひねりあって複雑で面白い。単純にわーーーっ!って盛り上がる!という曲は今回あまりやらなかったんだけど、中盤にやった曲(あとでセトリ調べたら「Pity on the boulevard」という曲のようです、なつかシングルの前にやった)がめっさめっさ良くて、確かにキャッチーでもポップでもないんだけど、なんつーのかバンドの心意気というか志というか、そういうものがビシバシと感じられるパフォーマンスでした。ボーカルの声もすごくよく出てて、圧倒されたなあ。レイクから吹く風と時折さす日差し、自然の舞台効果も相まって劇的でした。忘れられないアクト。

引き続きレイク階段ゾーンで座ったまま。風がそうとう冷たかったけど、首に巻いていたユニクロストールを本来のストール風に使って無問題。いつものように出てきたらまず一杯やる民生先生(笑)そしてなぜかいきなり「おか〜ね〜より〜」と「いい女」のフレーズを歌い出す。なんなんだ(笑)
1曲目はイージューだったんですけど、お?お?民生、もしかして緊張してる?いやいつも緊張はするんだろうけど、そんなとこ見せるようなことあんまないと思うのに、やっぱ久しぶりのひと股だからかなあ。2曲目の愛のボートのときも、やたらフォレストから流れてくる音のことをしきりに言っていて、「結構聞こえるね」「うるさいなー。誰だ。嘘です(笑)」しまいには「もっと大きい音の出るアコギないの?ジャーーーン!みたいな」ってそりゃエレキだろと心の中で突っ込んだら民生も直後に「そりゃエレキか」と言ったので笑った。
3曲目ぐらいでぐっとスイッチが入った感があってあとは安心、奥田民生独壇場という感じでした。そうそう、もう1回「いい女」の1フレーズを歌って「あとでちゃんとやります」。おお!そうなの?じゃ、今日は広島でやったくるりのカバーはなしか、と思ったけど「ばらの花」もやってくれました。
そのあと、思ったより時間が経っていたみたいで、袖にむかって「時間ない(笑)」「人の曲やって自分の曲カットっていうのも・・・(笑)」た、確かに。でも、一番だけやります、といってまじモードの「いい女」!!わーーー!MCでも、このあとウルフルズいく人、間に合わないかもしれないから雰囲気だけでもね!みたいなこと言ったり、ウルフルズもとうとう解散かと思ったら解散じゃないんだってねーみたいなことを軽いトーンで言いつつも、ウルフルズの歌が聴きたかったらいつでも僕に言ってくだされば、みたいな冗談交じりのMCは民生なりのウルフルズへの愛情なんだろうなあと思った。トータスに「いい女やってくるから」ってちゃんと断ったってあたりもなんかほんわかしたし、何よりちゃんと練習した、本気のカバーだったからさあ。
ひと股やるなら絶対これは聴きたい、と思っていたCUSTOMもちゃんとやってくれて嬉しかった。何回聴いてもいいし、この曲を歌っているときの民生が大好きです。

GRASSへ移動してウルフルズ。同じコースを取った方がたくさんいたのであろう、そよかぜ橋激混み。間に合うか間に合わないかギリかなーと思っていたけど、ゆっくり歩いていってそのままスタンディングゾーン中程、PAテントの右あたりで悠々と見られた。総じてグラスは地面がステージに向かって右前下がりになっているのでその後方あたりが一番見やすい、ということを今回、学びました(笑)
いつもの出囃子でメンバー登場。全員、お揃いの白いジャケットをお召し。そしてトータスはさらにボルサリーノをかぶって出てくるという暴挙!何が暴挙って、に、似合いすぎるんじゃああああ!おいおいYOU、それは卑怯だろうというかっこよさ!
1曲目のガッツだぜ、続いてバンザイ、もースタンディングの後方でもそこにいる誰もが確実に歌える!という曲の牽引力がハンパない!トータスのボルサリーノはあっという間に風で飛んでいってしまったけど(笑)
出てきたときも、そのあとのMCも、トータスは何回も「見納め見納め!」って笑いながら言っていて、あーこれを聞くファンの子はつらいかもなあナンテ思ったりもした。借金大王の「金の切れ目は−?」「縁の切れ目−!」のコール&レスポンスがまた出来たのもうれしかったな。この曲のトータスのギター好きだ。

途中ですこし長いMCがあった。「知っての通りウルフルズは活動休止するんだけど、でも自分が歌をはじめたとき、ウルフルズを組んだときに、ぼくは歌は世の中を絶対よくするんやって思って始めたと思うんです。世の中っていったら大袈裟でいやらしいけど、人の心をね、元気にする、前向きにするっていうかね・・・それは世の中をよくするってことやって思ってたと思う。だから今も、そういう前を向いていく気持ちは変わらない」その言葉のあとで歌われたサムライソウル。「うしろにひきずるものはあれど 思いは常に前にあるぜ」。

ほんとうに長いことバンドをやってきたから、とトータスは言った。やっぱりさびしいです。今年は清志郎さんが亡くなってしまって、マイケル・ジャクソンも亡くなってしまって・・・これからもっともっとそういうことが増えていくんだろう。何かが消えたり、喪われたり。でも清志郎さんで言うなら、素晴らしい楽曲がたくさん遺っているわけで、そうして残っていくものもあると思う。」これが普段のロックフェスのトリの1ステージなら少々不釣り合いな、とも思える口調で、淡々とトータスは語った。でもそこにはおそろしいほどの説得力があった。そんなこといいから踊らせてくれよ、なんていうことを言えない何かがあった。私の周りもみなただ耳を傾けていた。20年間、ロックバンドとして戦い続け、こうして誰もが知っている圧倒的なキラーチューンを生み出してきたアーティストへの、それは敬意だったと思う。

SUN SUN SUN'95、それが答えだ!、そしてラストは「ええねん」。途中一瞬だけ、トータスが声を詰まらせたようにも思った。周りはみんな大合唱だった。いい曲だなあ、何回聴いてもぐっとくるよなあって飛び跳ねながら思った。私たちのこの楽しさがトータスに伝わっているかしらと思った。アンコール、いつものトータスの煽り。歌ってくれるかひたちなか!歌うぞ!歌わんわけないやろ!最後はやっぱり「いい女」。途中の「だけどひとつだけ言いたいことは」で、トータスはなんて言うだろうって一瞬考えた。考えたけど、でも心のどこかではわかっていた。トータスは「ありがとう!本当にありがとう!」って叫んだ。けーやんの呼びかけからトータスコール、そして本当に最後。
いつものように、メンバーとミッキーはステージの前で並んで、手をつないで頭をさげた。痛くなるほど手を叩いた。ウルフルズは素敵だ、ウルフルズは本当にいいバンドだ、そう思いました。またいつか帰ってくることがあったら、その時はまたこのフェスに出たいなとトータスが言った、その言葉がいつか本当になるといいと思う。心からそう思う。

花火を見て、シートゾーンに戻ってしばし茫然としつつ、今帰ってもきっと混雑しているだろうし、ということでハングリーフィールドに向かう。今年からエリア内ではいろいろ照明に凝った仕掛けがあって、たしかにきれいではあるんだけど、中にはこれどこの目眩ましですか!みたいなものも多数(笑)相当冷え込んできたので、私はラーメンを頂いたのですが、みな考えることは同じというか、ラーメン系はどこも長蛇の列でした(笑)でもここで食べていたのは正解だった!そよかぜ橋はまだのろのろ歩きといった感じだったし、会場を出たのは22時ちょい前ぐらいだったので。水戸行きのバスは、それでも並んだのは15分ぐらいだったかなあ。お天気がもって本当によかった!明日がいちばん雨予報集中してたけど、もちますようにーーーと祈りつつ、シャワーを浴びたら文字通りツイラク睡眠でした。というわけで、二日目に続く!