ロックロックこんにちはin仙台10th ANNIVERSARYレポート

行ってきた!ロックロックこんにちはin仙台10th ANNIVERSARY!3年前の(吉井ちゃんが出た)大阪ロックロック10周年の時にも行って、今年は仙台が10周年!ということはまた何かどでかくやってくれる!と踏んで春先から狙っておりました。気ぃはえー!

以下長いので畳みます!そして、写真が一つもない!えー!いやホント写真を撮るっつー習慣があまりにもないのだね・・・文字ばっかりでごめんね・・・

金曜日に仕事終わってから仙台入り、土曜日は1日がっつり朝から晩までおりました。会場ついたのが10時半ぐらいだったかなー。シートエリアはすでに立錐の余地なし!という感じで焦ったんですけど、そこはなんとか空いているスペースを見つけて場所確保。シートゾーンせまいよなああれ。パラソルエリアはまだ余裕あったみたいですけど、お昼ご飯食べに行った頃は後方もかなり埋まってた。RIJFに引き続き、天気が絶妙で助かった!直射日光ではなく薄曇りで若干の風あり。日が落ちてからは涼しくすらあるという。ホント天候には恵まれました。感謝!

それぞれのアーティスト前にスクリーンにスピッツによる小芝居が映し出されていて、中でも伊達政宗の兜をかぶって「政宗つながり」つってたマサムネくんには笑いました。何してんだー(笑)

当然RIJFでも出てらっしゃったが見ていない。ごめん!はじめてちゃんと見ました。2,3曲知ってるなーと思う曲もあり。中盤、スピッツに誘ってくださってありがとう!のMC。そして「今日はスピッツさんの曲を1曲カバーしたいと思います」おおお!そういえばpillowsの対バンのときに「この世の果てまで」のカバーをやってさわお先生が大感激したって言ってたなあ。なにやるんだろ、やっぱりメジャーな曲かしらん、と思ったらなんと「バニーガール」!!ナイス選曲!思わず立ち上がった(笑)えっちゃんがテッちゃんのソロをきっちりコピーしていてかっこいかった。終わった後「あーよかった」「緊張する」「緊張したなあ、ほっとした」「先輩の曲やるって緊張するんですよ!」「粗相のないように」って言い合っていてほほえまーでした。ドラムの高橋さんが、昔やっていた「コーヒーみかん」という(ご本人曰く「だっさい名前の」)スピッツのコピバンをやっていて、そこの十八番だった、十八番だったのに満足に叩けなかった!今日リベンジのつもりだったけど、成長してない〜〜と言ったら、えっちゃん達から「そんなことないよー」「よかったよー」と慰められていたのもカワユスだった。決して長くはない持ち時間なのにこういうセットリストの工夫をしてくるって、あーほんと若いのにしっかりしてらっしゃる!と思いました(笑)

後半に本命のアーティストが続くのでここを食事タイムに。でもほんとここは運営GJだと思うんだけど飲食ゾーンにもモニター設置してくれていたのでステージを見ることが出来るんですよね〜。とはいえ、ここは運営頑張れってとこなんだけど飲食ブースが激並びだったんですよ。だからほぼ、並びながら見ることに・・・(笑)でもみんなご飯が気になりながらも前後で口ずさんでたりしていい雰囲気でした。野外で聞く鍵盤の音は良いねえ。

お友達はスタンディングへ、私はシートで。の、つもりだったんですけど座っててもつまんねーなーと曲を聴きつつ会場探索。スタンディングゾーンの近くまで行ったときにちょうどユニコーントリビュートでモンパチがカバーした「大迷惑」が!いっやーチャットといいやるなあ、こういうの聞けるのって嬉しいなあ、とスタンディングで飛び跳ねつつ。
小さな恋のうた、ぐらいしか知らないなあと思っていたんだけど、途中でやった「神様」って曲聞いてあ!って、このPV、スペシャかどこかで見たことがあって、すっごく記憶に残ってたんですよ。リフレインしながらちょっとずつ歌詞が激しさを増していくのもすごくすきで。でもアーティスト名覚えてなかった・・・モンパチやったんや・・・いい曲ですよねえ。これ聞けてすごく得した気分でした。

今度は逆に私がスタンディングへ。そもそも、3年前の大阪ロックロックで始めて見て、それまでお友達に勧められても完スルーしていたのに、その日のライヴがあまりに良くて(だって吉井民生スピッツミスチルレミオ真心、このメンツおさえて私のベストアクトでしたからあの日)、それ以来フェスでも出来るだけ見たいなと思ってるアーティストになったのだもの。RIJFでも見たけど、でもロックロックの方がKREVAくんも気負ったところがなくてよかったなあと思う。ほんっとにいっつも思うけど、「自分のことを知らないだろう」というオーディエンスに向かっていくステージングとしてはもう完成されてるといっていいんじゃないだろうか。私はヒップホップまったく聞かない人間だけど、KREVAくんはラップのリリックが持つ力とか、ヒップホップというものが持つ力を信じてるんだよねえ。それがホントにあの人のカッコイイところだと思う。

今日はロックロックだし、きっとやってくれるだろう、と思ったマサムネくんとのコラボも「生まれてきてありがとう」と「くればいいのに」の2曲をやってくれました。いやー歌ってるあいだずっと右手でリズムをとっている(足を叩いている)マサムネくんの所在なげな感じがかわいいやら、しかしどうしてあんなくすんだ色のトレーナーなんかで出てくるんすかー!とか、出てくるときに「はいちょっとごめんなさいよ」みたいな、片手をチョイチョイ振りながら出てくるのが妙にはまるからやめて!とかいろいろ盛り上がりました(自分の中で)。しかしいい声やのう。スタンディングもこの時一気に人が増えて笑いました。KREVAくんが終わった後「ダブルレインボーみたいな感じだね!」と言っていてかわいかった。

夏フェスでKREVAくんといえば、な「イッサイガッサイ」もちゃんと聴けて(ほんとこれ大好きです、最後のフレーズってまさに夏フェスというものを象徴する歌詞だと思う)、ユニ待ちやアジカン待ちと思われるひとも(後方にいたファンで場所取りってわけじゃないです、念のため)HAVE A NICE DAY!ではがっつり盛り上がって楽しそうで、ほんといいアクトでした。

出囃子(っていうのか、あの効果音)の時からテントのほうでぎゃいぎゃいやってるなーと思ったら民生とEBIと阿部がテッシーの頭をぽかぽか殴りながら出てきてステージ袖に追い込むという、え、これ何のプレイ?みたいな。相変わらず楽しそうなおっさんたちでした(笑)
民生は勝手知ったる仙台ロックロックということもあってかすごくリラックスした雰囲気、それもあってかメンバーも皆ニコニコと楽しそうでした。しかし民生「2日前までZEPPでやると思い込んでた」ってリラックスしすぎだ(笑)持ち時間的に曲数は絞られるんだけど、わりと攻めのセトリで間を挟まずたたみかける感じは個人的に好き。サイドの方で聞いていたけど、音もよかったです。

RIJFではまさかの民生歌詞大幅間違いが発生した服部、今日は無事に聞けました(笑)無駄にドキドキした!でもモニタ越しで見ていても気合いの入った「服部」で満足でした。BLACKTIGERの前に、EBIがセンターマイクの位置について、やおら「盛り上がってるかああああ!」と絶叫。続いて「BLACKTIGER聞いてくれええええ!」とまた絶叫。どうした!後ろで民生と阿部が爆笑していた。しかも間奏の犬声もやらずにまた雄叫び(笑)え、EBIさんどうしたんスか?いやかっこよかったけど。

WAOで胸元はだけまくり、煽りまくり、テンションあげまくりの阿部もよかった。あの胸元はいったい何の目的で、と言いたくなるがいいです、かっこいいからいいです。胸元ははだけさせてナンボです。ボコーダーマイク操りながら右へ左へと忙しそうなところもよかったです、はいかっこよかったです。しかしWAOは総じて盛り上がるな!あのサビは確かに楽しい。

それまで厚めの雲がずっと空を覆っていて、青空は顔を出しそうで出さなかったんだけど、ヒゲボのときあたりでステージに向かって西日が差しだして、上空に青空が出たときはほんっとにそのシュチュエーションにぐっときたし、民生晴れ男すぎ!と思いました。大迷惑、HELLOでは民生のテンションも最高潮で、声もよく出てた。あの大迷惑の「西も東も!」とかの煽りはほんっと血が騒いでならん。あれは燃えるよ。

終わった後はけていくとき、民生と阿部がなにやらこそこそと話して笑いあっていて、えー何を笑ってるんだようーと聞きたくなるぐらい楽しそうでした。あともうはける直前!というときなのにやおら民生が「川西幸一!」と叫んで「言ってなかった気がしたんで」(笑)そしたら阿部も「奥田民生!」「言ってなかった気がしたんで(笑)」負けずに川西さんも「阿部義晴!阿部B!」って、もうおっさん達が楽しいのはわかりましたから!(笑)

いったん後ろにさがってアジカンアジカンも今まで数々のフェスでニアミス・・・はじめてちゃんと見ましたその2。後藤さんが「スピッツさんにはNANO-MUGENに出てもらって、その恩を返すべくやってきたんですが、来てみたらトリ前とか・・・!」「あのー僕ら多分今日出ているバンドで一番地味だと思うんですけど」「でも地味ですけど、心は燃えたぎってます!」

ループ&ループとリライトぐらいしか知らないんだけど、どっちもやってくれた〜。後藤さんのMCも面白くて、客席に気になるひとがいる!と。「フランス人の人がね、タオルに「フランス人」て書いて掲げてくれてるんだよ」「でも「ン」が「ソ」になってるから「フラソス人」なんだよね(笑)」「ロックロック国際的だなあ(笑)」

ちょうどアジカンの頃に日没で、遠くに見える山の端が日に映えてすっごいいい雰囲気でした。アジカンのメンバーもすごく楽しそうに演奏していたような。「僕たちいっぱいフェスに出るんですけど、ほんとに雰囲気いいですね、今日」「来年も(ここで)やったらいいんじゃないかな・・・」と言っていたのも必ずしもリップというわけではないような気がします。

スタンディングゾーン後方で。下手の方が緩やかな傾斜がついているので見やすい(ということに会場をぐるっと回ったときに気がついた)ため、崎ちゃんが見切れるかどうかギリ!という感じのところで待機。やーでも見やすかったです、ユニコーンもほぼ同じ位置で見たんだけど。地形を読むのも大事ね、野外は(笑)

個人的に行く前にいろいろあって、ちょっと気が萎えかけていた部分もあったんですが、やーでも、行ってよかった、と心から思いました。行って良かった!

とりあえずセトリ!

1.クリスピー
2.放浪カモメはどこまでも
3.チェリー
4.バンザイ
5.スパイダー
6.ガーベラ
7.POP STAR
8.君は太陽
9.8823
10.俺のすべて
11.涙がキラリ☆
EN
12.群青
13.僕のギター
14.青い車


マサムネくん珍しく赤いシャツで登場!あとお帽子。似合ってる似合ってる!よかったさっきのトレーナーじゃなくて!1曲目がクリスピーでいきなりアガる。マサムネくん声よく出てる、でもってほんとライブのたびに思うけどスピッツはうまいよなあ〜。なんだろうこの安定感。マサムネくんもここんとこずっと声の調子いいよね。あと、気になったってほどではないけどマサムネくんとテッちゃんのギター、マサムネくんのほうがやたら音がデカかったような。この間生中継したMEET THE WORLD BEATでもそうだったよね。

今年は恒例のカバーでウルフルズの「バンザイ」をやるっていうのは大阪ロックロックのレポで読んでいて知ってたんだけど、いざ実際に聴いてみて、やっぱりマサムネくんの声だし、ウルフルズのとは雰囲気も変わるけど、でもその、RIJFで民生が「いい女」をひと股でやったり、前日に吉井がトータスと呑んだという話を書いていたり、そういうのを思い出しながら聞いていて、そのウルフルズやトータスへの愛情っていったらヘンだけど、同志におくるエールみたいなものをこの日のマサムネくんの「バンザイ」にはすごく感じたんでした。休止の発表がある前から、このカバーをやることは決めていたらしいんだけど、決して浅くない親交のあるバンド同士だからこそ、この曲が好き、というだけの思いじゃない何かがあったんじゃないかなあと思う。いいんだ妄想でも。やっぱりいい曲だよなって私は思った、マサムネくんの声はほんとにきれいに伸びていて、なんだかそのきれいさにも泣けてきたりしました。

10周年記念だから!ということで呼ばれたのがスペシャルゲストの平井堅さん!「へーいかた」さんと言いましょうか(笑)ステージに立った平井さんに「飲み屋でナンパして出てもらうことになったんですよね?」と冗談を言うマサムネくん(珍しい)。しかし大変残念なことに、堅ちゃんのイヤモニの調子が悪くて聞けてなかったんですねこれが!(笑)「え?なんですか?」と聞き返す堅ちゃん、慌ててもういいですもういいですというマサムネくん。いやすいません聞こえてなくてもう1回!と促す堅ちゃん、いや、飲み屋で誘ったっていう冗談をね、言っていたんですと説明するマサムネくん、なのにきょとんとする堅ちゃん。「あ!ごめんなさい今聞こえなかった!」
わざとか! (いやわざとじゃないと思います、堅ちゃん平謝ってたので・笑)
どこまでもかみ合わない二人、たいへん可愛らしうございました。

で、堅ちゃんのリクエストにより「ガーベラ」を。あああああ。ガーベラ大好きなんですううう。しかし歌い始めておもう、やっぱ歌うめえな平井堅!(呼び捨てすな)このときちょうど日が完全に落ちて、あたりが暗闇に包まれて、青い深い照明の中で歌っているふたりがもーなんかこの世のものとも思えないぐらい神秘的で、曲の雰囲気も相俟ってなんとも言えない空間を醸し出してました。続いて、折角なので堅ちゃんの曲をということでやったのが「POP STAR!」ナイス選曲!すげえ可愛らしいアレンジで(堅ちゃんもそう言っていた)、またあの歌詞を歌うマサムネくんを想像してごらんなさいよ!キュン死によキュン死に!

実際のところは亀の恩返しに出たときに今回の出演交渉をしたらしく、「出演してくださることになって」「いやもう二つ返事で」「ね」「ね」とかわいらしい二人のやりとりに割ってはいったのがテッちゃん。「あの感動的なやりとりの中一言だけいい?俺たち、平井さんより後ろに立ってるからね?」(身長差があるので「俺たちが小さいんじゃない平井さんが前に出てるだけだ」という意)そんな突拍子もない発言にも優しくノってあげる堅ちゃんでした(笑)

堅ちゃんがハケたあと、チューニング中にテッちゃんがちょっと待って、と言ってるときに客席からがんばってー、という声(どうでもいいけどこういう時にがんばってーとか言うの私は好きじゃないっす)がかかったのね。そしたらテッちゃん「頑張ってもなあ、身長はどうにもならねえんだよ!」ナイス返し(笑)

新曲も聴けて嬉しかった!Dメロの展開がすきーー。本編ラストは定番の8823、俺すべのたたみかけ。そうそう、俺のすべてのとき、マサムネくんがハンドマイクに!このアガる曲系でハンドマイクってなんか、すごくない?アクティブハンドマイク!俺すべはいつも前には出るけど歌いながら煽って左右に動くってなんか、スピッツでは見慣れない光景・・・!(どんなんだ)本編ラストは涙がキラリ。高音も完璧!美しかった!

アンコールではスキマの大橋くんを招き入れて群青。これはCDでも参加してもらってるし、やるかな〜とは思った!コーラスやらずに叩いてる崎ちゃんも新鮮だった。スキマは2年前の仙台ロックロックに出たそうで、マサムネくん「そのとき大橋くんが使ってたマイクスタンドがね、すごくかっこよくて」そう、普通ギターマイクスタンドって途中から斜めになってるでしょ?マサムネくんのやつはストレートで斜めになってるの。すいません説明下手ね、つまりMJのスムースクリミナル状態だと思いねえ。大橋くんも「すぐれものなんですよねえ」。マサムネくんなぜか突然声を鼻にかけて身をくねらせて
「俺もあれがい〜い〜〜、つって買ってもらったの」
なんだ今の!何だ!何を見たんだ!すまんげらげら笑ってしまったぞ!

僕のギターの前のMCで、マサムネくんが「11月4日に」と言い出すのでえ?何?と思ったら

「DVDが出ます!」

ぎゃあああああ!思わず飛び上がった。そしてそこがフェスの会場であることを一瞬忘れて、友達にその速報を電話したくてたまらんかった。ああ、もう、ちょっと諦めかけてたけど、やっぱり出してくれるのね・・・!そりゃそうよね!あんなカメラレールまで敷いておいて、出さないハラはないわよね!さいたまがツルっと入るそうです。初回限定にはMCの入ったDVDもつくとかどうとか。うおうううおう(興奮)。

アンコールのラストが「青い車」。これももう、スピッツの中でもオールタイムベスト10に入る曲だよ俺的に。幸せ。幸せすぎる。


最後までがっつりスタンディングにいたので、退場はもう、時間がかかるのはしょうがない!前のほうで楽しんだ以上そこは我慢!と思っていたので、バス待ちも辛いのは辛かったですけどでもま、しょうがない。列が乱れてカオスっぽくなりつつあるところがあったのでそこは危ないなあとは思いましたけど。仙台駅に着いたのが22時くらいだったかな。

スピッツ主催というのも大きいんだろうと思うけれど、呼ばれてただ出ます、というだけじゃなくてお互いの出演者への敬意とかそれぞれの交流があってホントにスペシャルなものを見させてもらったなあと思う。マサムネくんが最後のMCで「生まれてきてよかったなあ」みたいなこと言って、本当に楽しかった、いいイベントでした、ロックロック自体が本当に幸福なイベントになったと思います、と言っていたのも頷ける気がします。

運営もあまり野外イベント慣れしていないところもあったと思うけれど(実際、RIJFのあのオーガナイズの行き届きぶりはすごいと改めて思った)、でもいろいろと工夫もあって楽しく過ごさせてもらえたなあと思います。そして何より、この豪華布陣でチケット代の破格さを思うと強いことは言えない(笑)

ZEPPの存続がきびしくて、これからどうするのかなって思ったりもしてたんですけど、マサムネくんによれば「続けていくつもり」だそうなので(なんつーかこういうとこでスピッツの男前っぷりがわかるね)また機会があれば足を運びたい。牛タンも食べたしずんだ餅も食った!仙台最高!またいつか!