2009年の音楽

フェス、イベント合わせて28本のライブに参加。芝居の本数が38本なので相当迫ってきました(笑)しかしそのうちの8本が吉井和哉のワンマンというね・・・しかしこんなにまとめ撃ちしたのは久しぶりかもしんまい。それも含めてなんとなく全体を振り返りつつ。

  • 2009年の1本

1本と言いながら2本なんですけど吉井とそれ以外で1本ずつ。

the motion picture tour 2009 宇宙一周旅行 [DVD]

the motion picture tour 2009 宇宙一周旅行 [DVD]

まず吉井和哉「宇宙一周旅行」@代々木第一体育館2日目。1日目も良かったし、そのあとのZEPPツアーのオラオラ感やドSな感じは好き、いやむしろ大好物ですが、セットリストの流れ、代々木の広さをものともしない佇まいも含めこの2日目がやっぱり際だっていたとおもいます。
桜の花舞い上がる武道館(初回限定盤) [DVD]

桜の花舞い上がる武道館(初回限定盤) [DVD]

そして、エレファントカシマシ「桜の花舞い上がる武道館」@日本武道館。8年ぶりの日本武道館へのまさに「返り咲き」、観ている間異様とも思える集中力を要求される、これはエレカシ独特の緊張感だなあとおもう。しかし素晴らしいライブだった。あのストリングスチームとのバトルといって差し支えない音と音のぶつかり合い、腹にがしっとこたえるものがありました。

  • 2009年の1枚(アルバム)

シャンブル【初回生産限定盤】

シャンブル【初回生産限定盤】

シャンブル@ユニコーン。再生回数という意味でもそうだし、なにより2009年という年を振り返ったときに真っ先に思い出す、ああ、2009年はシャンブルがリリースされた年だったなっていう風に自分の中でこれから刻みこまれると思います。初回盤のDVDも本当に楽しくて繰り返し見たし、ひまわりからHELLOに至る楽曲の流れもなにもかもが大好きでした。

  • 2009年の1曲

シャンブル【初回生産限定盤】

シャンブル【初回生産限定盤】

「HELLO」@ユニコーン。これは以前自分のblogのエントリにも書きましたけれど、いろんな雑音を飛び越えてこの曲は私の胸にまっすぐに刺さったし、それは今でも変わりません。先日RADIO CRAZYでトリだったユニコーンが最後にこの曲を演奏して、そのときにもしみじみと、2009年はこの曲に始まりこの曲に終わったようなものだな、と思いました。阿部さんがこれを誰を想って書いたかはもちろんわからないままだけれど、年の瀬にこの曲を聴きながらいろんなことが頭をよぎり、それだけの奥行きをもった楽曲なんだなあということに改めて感じ入ったり。

  • 2009年の1日

1日じゃなくて3日だけど、RIJF’09、個人的に奇跡の3日間でした。天候、移動手段、食事、服装、持ち物、すべての選択すべての読みがこわいぐらいにビシバシと決まり、なにもかもに恵まれた最高の3日間になりました。同行のお友達には感謝の言葉しかない。グラスステージで中村一義の「新世界」を聴きながら見た景色をいまでもはっきりと覚えてる。2日目には自分の好きなアーティストがこれぞ!というパフォーマンスを見せてくれて、最後には虹まで出すというおまけつき。言うことなしってこういうときに使うんだなあと。

  • 2009年の1枚(DVD)

JAMBOREE TOUR 2009 ~さざなみOTRカスタム at さいたまスーパーアリーナ~(初回限定盤) [DVD]

JAMBOREE TOUR 2009 ~さざなみOTRカスタム at さいたまスーパーアリーナ~(初回限定盤) [DVD]

文句ナシ、もしかしたら他の項目は時間を経て入れ替わったりするかもしれませんが、これだけは絶対に不動と言える。スピッツ「さざなみOTRカスタム」@さいたまスーパーアリーナ。ライブをメディア化して届ける、というのはこういうことだよ、というお手本のようなDVDでした。パッケージのアートディレクションから本編の音質まで一切の手抜きがない、中でもあの音の絶妙なバランスときたら・・・!スピッツのライブバンドとしての実力を堪能できる作品でした。絶賛。

2009年の一言、としてベストMCも考えたんだけど、これぞ!というのが思いつかず。吉井の「生まれ変わってもこの声を探して下さい」はすごく好きだったんだけど。もし自分がその場にいたら選んだだろうなと思うのは毛皮のマリーズ志磨さんの

「何か悩んでいたら、カッコイイほうを選べ。何か二つの選択肢で迷っていたら、カッコイイほうを選べ。食うか、食われるか。信じるか、裏切られるか。逃げるか、立ち向かうか。迷っていたら、カッコイイほうを選びなさい。
カッコイイかどうかは、ロックンロールに聞け。」

これがすごく好きなんですけど、なにせその場にいなかったもので。志磨さんといえば先日のイエローモンキートリビュートライブの「わたさなーい! わたさなーい! イエローモンキーは 誰にもわたさなーい!」も最高です(笑)

メカラ ウロコ・LIVE DVD BOX [DVD]/THE YELLOW MONKEY

メカラ ウロコ・LIVE DVD BOX [DVD]/THE YELLOW MONKEY

そして、なんと言っても下半期(というか9月以降)私の落ち着きを完全に失わせ、挙動不審レベルにまで追い込んだのがTHE YELLOW MONKEY20周年祭りでした。念願の、などという言葉では最早なまぬるすぎる!というほどの執念、いや情念、むしろ怨念がこもった「メカラウロコBOX」の実現、そしてトリビュートアルバムの発売。夢のようです。挙げ句写真集は出るわ雑誌の表紙にまでなるわ特番組まれるわ、12月後半の怒濤っぷりには完全に波に飲まれるシマツでした。しかし、諦めたらそこで試合終了ですよとはよく言った安西先生。って安西先生ビタイチ関係ないわけだが、その言葉をこれほど実感したこともないっていうね。

2009年は最後の最後まで悲しい別れがつきまとう年になってしまいました。その不在は決してほかのもので埋められるものではなく、空白は空白のまま受け止めていかなければならないんだろう。当たり前に続く明日はない。そのことをこんなにも痛感させられた年はありませんでした。

2010年、素晴らしい年になりますように!