ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” ?LAST HEAVEN 031011? [DVD]
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック ポリドール
- 発売日: 2010/02/17
- メディア: DVD
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感想、というようなものを書こうと思っても、たとえばいい、悪いとか、よかったとか、つまらなかったとか、面白かったとか、楽しかったとか、退屈だったとか、そういう言葉でくくってフタをしてはいじゃあ次、というようなことはできないなあと思ったし、それが感想と言えば感想です。私にとってミッシェルはそういう「名前をつける」ところから遠いバンドだったし、その距離感は当たり前だけど今でも変わってないんだなあって思う。
映画が始まった当初はどことなく居心地の悪さというか、いい音と大きなスクリーンで最後のライブの映像を見ている、という感覚を脱しきれなかったんだけど、「カルチャー」「ブギー」あたりで突然創り手の意思が大きく介在してきたというか、「映画にするぞ」という意思が入り込んできたような感じがあった。すでにメディア化されたことのある映像だし、例えば実際にあのツアーに行った人や何度もその映像を見ているひとにとっては、この意思の入りこみようは評価の分かれるところかもしれないなと思うけれど、私はそこからぐっと引き寄せてあの世界を味わうことができた。
見ている時、アベがもういないってことはあまり頭をよぎらなかった。いつ見てもどうかと思うほどカッコイイな、とあの指を見ながら思ったりした。「ジェニー」で突然涙がこぼれたけど、それはアベのことというよりはミッシェルというもの、ロックバンドっていうものへの思いが溢れてしまったんだと思う。
映画の最後のクレジットで中原繁さんと共にアベの名前があがって、そこでそうか、となんだか改めて気がついたような感じだった。
言葉にするのは難しいけど、でも、見に行ってよかったです。そう思いました。