歌を忘れるな 恋を忘れるな


ゴー!ジャー!スー!
という感じの画像で気に入ってますこれ。見てきました、映画「NINE」。あまり芳しくない評判も耳に挟んだりしたんですが、何しろトレイラーのあの破格のかっこよさ、CHICAGOが大好きで映画館に複数回見に行ってDVDも何回も見ている、だから同じ監督のロブ・マーシャル作品なら大丈夫だろう!と思ったの。ぜんぜん大丈夫でした。やっぱロブ・マーシャル好きなんだと思う、私。
舞台の「NINE」を観たときに、グイドはもっとへなちょこフェロモン満載のひとで観たかったよ〜ん的な感想だったってのは前にも書いたんですが、もうダニエル・デイ=ルイスがドンズバもドンズバ、正直これはたまりませんよ奥さん。でもってそれを取り巻く女性陣がさらに最高なんだもの、もう自分の好きなおかずしか並んでない幕の内弁当ですよこれは。
トレイラーにも使われているケイト・ハドソンの「cinema italiano」とかね、もうあのシーンだけ何回でも繰り返し観ていられるし、ファーギー!もう、あの砂浜のダンスの最高っぷりったらどう!!さすがフォッシーを敬愛するロブ・マーシャルだけあって椅子を使ったダンスを魅せるのがうまいのなんの。横一列でファーギーを先頭に歩いてくるシークエンスなんて鳥肌モノだった、マジで。
ちょっとね、CHICAGOの「cell block tango」を彷彿とさせたり、あとジュディ・デンチのシーン(あそこも好きだ私、赤いマラボーの鮮やかなことったら)は「when you good to mama」っぽくもあって、まあ正直な話そんなに手数のある監督ってわけじゃないと思う、ってなんだ私えらそうに。でもあのホットでゴージャスでエロでがつーん!としたダンスをスタイリッシュに魅せることに関してはホント好みすぎてどうしようかと思います、ええ。
グイドのよれよれの白シャツに萌え、くわえタバコに萌え、本当に才能以外何もない、的なダメっぷりに萌え、ヘタしたら膝小僧抱えかねない(へな基本姿勢その1)有様に萌え、セクシーなのに媚びてない女性達のかっこよさに燃えに燃え、あーーほんと楽しかった。DVD絶対買う。
映画観終わってエンドロール最後まで観て、明かりがついたらすでに客が私ひとりだったという泣けるような話もあり(笑)個人的にはね、最後の10分は断然舞台版の展開の方が好きです。っつか、なんであんなラストにしたんかなーと思わないでもない。でもカルラのダンスとか、砂浜での記憶とか、ルイザの歌の演出とか、そういうのは舞台版よりも断然楽しく観られました。なんかねー、これもうどんな人にも絶対ぐりぐりの二重丸でオススメ!とは言いませんが、ミュージカル好き、群舞好き、そしてへなちょこフェロモン満載な男が好き、という人には一見の価値ありです。満足!