よっ、中村屋!

金曜日に放送してた中村屋スペシャル、歌舞伎座閉場&勘太郎くんご結婚と節目が重なったこともあっていつにもましてこれでもか!な内容でした。
個人的にツボるところも数々あり、たとえば

  • 中村屋好江様最強伝説降臨
  • 結納の日の楽屋でソファにごろ寝する七に勘太郎土下座
  • 「そのままで結構でございます」「あぁそうだろう」
  • なのに会見の時号泣する七
  • 披露宴での古田新太ヒドスww
  • しかしさすがにスーツだったね!ノーネクタイだったけど
  • 個人的には藤原竜也くんのスピーチを聞きたかったです
  • 怪談乳房榎の舞台裏も楽しかった
  • しかしあの舞台における早替わりの一番すごいところは見せてくれなかったなー
  • 花道で二人がすれ違った瞬間に役が変わっているアレ
  • 裏方さんが阿吽の呼吸で小道具を渡したり拾ったりするのがかっこいい
  • 名古屋平成中村座初日のアクシデント
  • 演目が入れ替わっていたというのはあとで聞いた、しかしこんな大変なことになっていたとは
  • 鶴松くんに「だーいじょうーぶ!」とあえて気軽に請け合う七之助くんカコヨス
  • そして鬼の集中力で吃又をやろうとする勘三郎さん
  • 勘太郎くんが帰ってきても「やれるよ?」
  • っていうか勘三郎さんが傾城反魂香をやったことがないのはちょっと意外だった

まあしかし、今回はなんといっても小山三さんに泣かされてしまったわけで。
2月の歌舞伎座、私が観たときに小山三さんのお姿がなくて、どうされたのかなあと思ってはいたのだが、こんなことになっていたとは。テレビ番組の煽りが「勘三郎が泣いた!」とかって書いてたけどそれよりこっちが号泣しとるわっていう。
源左衛門さんが亡くなったときも同じことを思ったけど、小山三さんが楽屋で顔をしている間にみるみるうちに精気が甦ってくるところ、あの役者の業とでもいうのか、終わってしまえば何も残らない舞台というものに賭ける彼らの思いの凄まじさに打たれっぱなしでした。
でもって、小山三さんの楽屋に仁左衛門さまがいらっしゃったときに私の涙腺は完全に決壊しあとはだーだー泣きっぱなし。源左衛門さんのときの口上といい・・・松嶋屋さまったらもう!大好き!

千秋楽の連獅子で3人が舞台に出ていくところが袖から映されているんだけど、カメラに写ったお客様の顔がもうから半泣き顔で、その人自身のいろんな思い出を今噛みしめてんだろうなと思ったらそれにももらい泣きしそうだった。あと、エンディングでちらっと映ったけど黒御簾の中から毛振りを撮った映像とかもよかったなあ。

歌舞伎座、ほんとうにいい劇場だったなあ。いい意味で人の手垢のたくさんついた、歴史ある劇場ならではの空気があって。この場所だから、この空気だから、この明かりだから生まれた名演もきっと沢山あっただろうとおもう。新しい歌舞伎座が出来るのは3年後。新しい芝居小屋も、そんな風に歴史を創り上げていけたらいいなあ。