- 作者: 鈴木成一
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: 単行本
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鈴木成一、誰それ、知らない、というひとはいるかもしれませんが、本を見れば必ずだれもが「ああ、あれ!」という。たとえば
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/08/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/11/09
- メディア: 単行本
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- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 劇団ひとり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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半神 自選短編作品集 萩尾望都Perfect Selection 9 (フラワーコミックススペシャル)
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/26
- メディア: コミック
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この本の面白いところは「本」というものをハードウェアとして解説している、つまりスペックが表示されているところ。サイズ、素材、印刷、加工、そういう物理的なデータがまず面白い。あの、ハードカバーについているしおり(スピン)と花布(はなぎれ。本の背の天地両端につけている布のこと)を、出版社は違えど一社が引き受けていることにへええ、と感心したり。箔押し、マットニス引き、つや消しとか単語見ているだけでも面白い。
装丁というのがただ単に本のカバーをつける行為ではなく、内容から描き出すイメージ(鈴木成一さんは装丁する作品を必ず全部読む)を掬い取り、それを別の形で表現する行為なのか、というのがとてもよくわかる本。
本を買う側からして、ジャケ買い、というものも個人的にはたくさん経験があるのですが、逆にジャケが(装丁が)いやで手が伸びない、というのも往々にしてあるような。特に文庫にありがちなんですが、なんかもう、みるからにやっつけ!みたいな情熱を感じない装丁はがっくりします。ハードカバーならなおさら、手にとってうれしい、さわって心地よ、目で見て楽しいものを選びたくなるよね、どうせ買うなら。
とりあげられた本の中で、私の印象にのこったものをいくつか。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 文庫
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もうひとつ、これはそのかっこよさにしびれた!というエピソード。
- 作者: J.D.サリンジャー,柴田元幸
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/03/21
- メディア: 単行本
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サリンジャー側からの条件は、意味のあるビジュアルはNG。方針が決まらずギリギリになって、ならば用紙や加工で勝負!の仕様を版元に打診するも、編集から低予算で・・・と、ことごとく却下される。結果的に、コンセプトもなにも、時間もなければ予算もなく、おまけに意味までなくしてほしいというシバリだらけで追い込まれて、瀬戸際で居直りました。用紙はすべて定番の色上質にオフセット1色刷りという潔さ。完璧です。
それで雑誌の「街で気になった様々なデザイン」に選ばれてしまうんだから、もう、なにをかいわんや。