戯曲の奥の奥

劇作解体新書
劇作家本人が、自身の戯曲を徹底的に語り尽くす!
最前線クリエイターの劇作のヒミツに迫る公開講座です。

「あの劇作家のこの戯曲は、どんな経緯を経て書かれたのだろう」
「このセリフはどうやって編み出されたのだろう」
「なぜこの場面の次はあの場面なのだろう」
「あの脇役はどんな背景を背負っているのだろう」

お芝居を見ていてそんな興味が湧き上がったことはありませんか?また劇作を試みたことのある方なら、他の劇作家がどんな方法で書いているのか知りたくなることはありませんか?
この講座では人気劇作家の戯曲を毎回1本取り上げ、土田英生をナビゲーターに、ゲスト本人に徹底的に解説していただきます。1本の戯曲の生まれる過程を通し、その劇作術を解剖していきます。

10月17日(月)土田英生「なるべく派手な服を着る」(ナビゲーター:横山拓也
10月21日(金)小林賢太郎「TEXT」
10月23日(日)倉持裕「鎌塚氏、放り投げる」
11月7日(月)長塚圭史「(未定)」
11月8日(火)ケラリーノ・サンドロヴィッチ「すべての犬は天国へ行く」
※本講座は上記各戯曲について作家自身が解説していくものです。
 事前にお読みになってご参加下さいますようお願い申し上げます。

裏山。
裏山としかいいようがない。
なにがってこのラインナップ。
つーか、これテキストをチョイスしたのは誰なの?自薦?他薦?他薦なら誰が?よくもまあここまで私のズンドコ好みな作品ばっかり集めなくても!いや長塚さんまだ未定になってるけど、これで長塚さんが「はたらくおとこ」だったりしたらマジでどうしたらいいんですか。どうもできません。うううう。

通し券を優先的に売るというのはこういう講座の趣旨からしてもいい選択だとおもうし、だからこそ地方に住んでいてどうやっても5回全部の講座には参加できない自分にはもう地団駄踏むしかないのであるよ。

土田さんの「なるべく派手な服を着る」もすごい好きな作品だけど、自分的に一番すきな戯曲という訳ではないのですが(土田作品で一番を選べと言われたら「その鉄塔に男たちはいるという」)、小林賢太郎さんの「TEXT」、そしてケラさんの「すべての犬は天国に行く」はそれぞれの数々の作品の中で、私のなかで燦然と輝く金字塔なんですよね。こういう作品をつくってくれたというその一点でその作家は信頼に足ると自分の中の基準となるような。

どれかひとつだけ見せてやる!といわれたら一も二もなくケラさんの講座を選ぶんですけど、その日程が火曜日っていうこれなんとも休みづらい…ほんとにust考えてくれませんでしょうか。

「すべての犬は天国に行く」での、明星さんと犬子さんの最後のシーン、DVDで何度観たかわかんないほどすき。

しかし、シブゲキ!、こういう使い方してくるんだなあ。ラインナップといい、ナビゲーターに土田さんを配していることといい(これもし戯曲がつっちー選だったら抱きしめるしかないよつっちーを)、渋谷でこういう試みが行われるというのはイチ演劇ファンとしては諸手をあげて賛成したい所存です。