音楽!vol.2

またもや「深呼吸する惑星」使用曲の話です。
今回のダンスシーンのみならず、カーテンコールも含め繰り返し使われているのが、せっちゃんこと斉藤和義さんの「ずっと好きだった」。自慢じゃ!ないが!私はこの曲が初披露されたときの武道館のライブに!たまたま行っていたのであるよ!(ほんとに自慢じゃない)化粧品のCMのタイアップなんだよーとせっちゃんはあののほほんとした口調で言っていた。

そしてアンコールのあと、客出しで流れるのが「ずっとウソだった」。おそらくですが、使用されているのは風とロックのイベント「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追」で演奏されたときのものではないかと思います。なぜそう思うかというと、SPAの連載で鴻上さんがこの話をされていたからで、この曲を聴いているオーディエンスの反応もふくめて鴻上さんはこの曲をとらえてらっしゃるようだったからです。

この曲というか、替え歌についての私の主義主張というようなものを書く気はありませんが、激しい言葉を使っているだけに、人間の数だけ思うことは違うんじゃないかと思うし、ひいてはそれを歌ったせっちゃんに対しても思うことは違うんだろうなーと思います。

私は斉藤和義というアーティストが好きですが、それは彼が震災後まもない4月、まるでゲリラ的にYoutubeにUPしたこの替え歌のためではありませんし、逆にそのために好きだという気持ちが減じるということでもありません。

震災のあと、せっちゃんは4月の毎週金曜日に、ustreamで弾き語りのチャリティーライブを行っていて、最終日にはチャボこと仲井戸麗市さんをはじめとする豪華なゲストが集結、そのチャリティーの収支報告も含めて、せっちゃんはとりたてて何を言うでもなく、あののほほんとした口調のまま音楽を届けてくれていたのでした。ustで行われたチャリティーライブのタイトルは「空に星が綺麗」。

口笛吹いて歩こう 肩落としてる友よ
いろんな事があるけど 空には星が綺麗
懐かしいあの公園にちょっと行ってみようか?
最近忘れてること なんか思い出すかも

口笛吹いて歩こう 肩落としてる友よ
誰も悪くはないさ きっとそういうもんさ
口笛吹いて歩こう 空には星が綺麗

あの4月に、毎週この歌を聴かせてくれたこと。
それが、私が斉藤和義というアーティストを好きな理由のひとつです。