「深い疵」

深い疵 (創元推理文庫)

深い疵 (創元推理文庫)

ドイツ・ミステリ。シーラッハの「罪悪」「犯罪」を訳していた酒寄進一さんが翻訳されていたので気になって購入。ドイツミステリ自体あまり読んだことがない気がするんだけど、ナチス・ドイツを題材にとっていて掘れば掘るほど新事実が出てくる仕組みなので飽きさせない。ドイツ語の名前は多少手強いのと(しかも「主な登場人物」が裏カバー見返しにも及ぶという多さ)、それぞれの登場人物のシーンが細かくランダムに散らばるので、そこが集約してくるまでは若干気合いが必要という感じでしょうか。オリヴァー&ピアのコンビですでにドイツでは5作出版されてるらしく、この「深い疵」が3作目。次に出版される予定という第4作目のタイトルが「白雪姫には死んでもらう」。なんつーしびれるタイトル!それだけで読みたいわ!