ニュースルーム

あのアーロン・ソーキンが製作総指揮をつとめた「ニュースルーム」がWOWOW無料放送の日に第一話先行放送!ということで昨日はテレビにかじりついて拝見しておりました。
はー。
期待に違わぬ面白さ!
番宣でも「ソーシャル・ネットワーク」のスタッフが送る、というのが売り文句になっていますが、私にとっては「ザ・ホワイトハウス」のソーキンが、というだけで食いつく気満々です。先行放送は吹き替えのみでしたが4月から始まる本放送では字幕・吹き替えの二本立てで放送されます。とはいえ、あの猛烈な掛け合い(時には多重音声)を字幕でというのは情報量が少なくなってしまう気もし、基本的には吹き替えメインで見たいかなあ。

舞台はニュース番組を製作するケーブルテレビの裏側で、アンカーであるウィル・マカヴォイを中心にした群像劇。とにかく徹底した言葉言葉言葉、台詞台詞台詞の応酬で、うおおおお!こうでなくっちゃ!!と血が滾りました。そして惨憺たる現実に連戦連敗になりながらも、何かを信じているひとたち、そういうドラマを見せるのがこの人はほんっとうに、うまい!

最初の大学での講義のシーンで「アメリカはなぜ世界で一番偉大な国たりえてるのか」という質問に、最初は「ジェッツがあるから」などとはぐらかしていたウィルが、こらえきれず本心をぶちまける長台詞がこれぞソーキン、という畳み掛けで素晴らしい。

世界一じゃありませんよ教授、それが答えです。
あんたは真顔で言うのか学生に、アメリカは偉大な国で、自由を享受しているのは世界で我々だけだと。カナダにも自由はある、日本にも自由はある、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ベルギーにも自由はある。自由は世界の主権国家207のうち180ヶ国にある。それとキミ、そこの脳天気女子。間違ってキミが投票所に迷い込んだ時のために知っておくべきことがいくつかある。ひとつには、この国が世界で一番だということを示す根拠は何もないということ。読み書きは世界7位、数学は27位、科学は22位、平均寿命は49位、乳児死亡率は178位、平均世帯所得は3位、労働人口は4位、輸出は4位、一番なのは3つの分野だけ。それは全国民に占める投獄者数の割合、天使の存在を信じる大人の数、そして国防費。2位以下の26ヶ国の合計より多くうち25ヶ国は同盟国。これはキミみたいな二十歳の学生のせいではない、にもかかわらずキミはこれまでで最悪の世代の一員、なのにこの国が世界で一番偉大だなんて、キミはいったいなんの話をしてる?

緊迫した場面での「俺のブログがあるのか!?」やマッケンジーとジムとの絶妙なテンポのやりとりも楽しい。いやーほんと、4月8日からの本放送が待ちきれません!!