3週目！どうやら初回から視聴率も良いようで嬉しい限りです。宮藤さんのドラマって評判もいいしDVDも売れるけどなぜか視聴率はふるわない、みたいなことが常だったので心配していなかったといったら嘘になるというか全力で心配していましたが、まさに杞憂に終わりました。つーか第1週の感想でも書きましたけど「応援したい気持ち」とか言ってた私だもの。今、そんな上から目線を土下寝して謝りたい。応援したいじゃない、もはや応援してもらってるもの、あまちゃんに！
第1週第2週と、月曜に色々とネタの数々が仕込まれているって回が続いてたので今週もそうなのかな〜という気持ちで見始めたらとんでもなかった。まさかの月曜火曜でごうごう泣かされるっていう。こんな朝からごうごう泣いてどうするっていう。
先週のラストから続く夏と春子のやりとり。「待ってたのあのとき。お母さんおっかけてくるんじゃないかって」「あのとき応えてくれてたら、嘘でも盆と正月には旦那と孫の顔見せに嘘でも帰ってこれたんです」「娘とワカメどっちが大事よ！」
文句言いに帰ってきたのか、って夏ばっぱが言うけど、ここでこんな一気に積年の思いをぶちまけるのか、って私も見ながら思ってました。でもそのあとで春子はこう言うのだ。「こっちで暮らすって決めましたから。あんたと暮らしますよここで。この子のためじゃないですから。私のためですから。悔しいからこのままじゃ。今度出て行くときは、泣きながら旗振ってもらいますから」。
うう、こうして、文字で起こしていても泣いてしまいそう。彼女はここで、失った24年間を、あったかもしれない24年間を取り戻そうとしていると母親に告げるのだ。私が夏ばっぱならもう泣き崩れてる。でも夏ばっぱは私じゃないので泣き崩れない。その代わりに何か言うことあるんでねえのか、と言う。視聴者は思い出す。春子が帰ってきたときの夏の台詞「ただいまが言えない娘に、おかえりが言えますか」を。
あのふてくされた「ただいま」。あーーーくっそ！くっそ！！！どうして泣かずにいられようか！
そんで二人のシーン見てたら以前松尾スズキさんが「課外授業ようこそ先輩」に出たときに言っていたことちょっと思いだしたり。
中学生とか高校生になるとさ、親の言うことが鬱陶しくなってくるんだよね。
理由なんかないの、とにかく大人や親の言うことが鬱陶しくなってくるし、
もうすでにそう思っている子もいるんじゃない？
でも、この年になると、もうちょっと親と話しておけば良かったって思うんだよね。
だから大人になったら、この授業を思い出して、もう一度親にインタビューしてみてほしい。
その時は「私を産んで、育ててくれたことはよかったですか。わるかったですか。どうですか」ってことをね、ちょっと聞いてみてほしい。
その答えを聞かずに育ててくれたひとを喪うっていうのは、すごく後悔する話だからね。
アキをめぐって口論するふたりも、湯飲み茶碗で日本酒を酌み交わすふたりも、晩ご飯をたべるふたりも、スナックのカウンターにならぶふたりも、「あったかもしれない」時間を取り戻しているようで、泣いたりハラハラしたり笑ったり、自分がそういう物語に弱いと言うことを差し引いても完全に創り手のてのひらで気持ちよく踊らされてる感。
アキの謹慎も含めて前半に重いトーンの話がきたぶん、水曜日の爆発力がすごかった今週のあまちゃん、以下メモ書き！
- ヒロシです…（まずそこから触れねば）
- 天野家の一週間の光景で映るスナック梨明日、なにげに美寿々さんと弥生さんが泣き上戸っぽいのが面白い。そして大吉さん通い詰めている
- 浜に出る美寿々をうらやましげに見つめるアキたん
- そしてまさかのK3NSP（北三陸をなんとかすっぺ）
- どうでもいいことですが会合に出ている女性陣がテーブルの上に置いている各自のバッグがそれぞれのキャラクターに合っていてすてき。安部ちゃんのすごく安部ちゃんぽい！
- そんな安部ちゃんのまめぶ愛が炸裂「まめぶ博物館」「まめぶミュージアム」「まめぶの森美術館」どう違うんだ安部ちゃん！まめぶの森てなんだ！
- 「おまえも蝋人形にしてやろうか…！」はっはっはっはっは
- 杉本哲太さん最高すぎる
- あのホワイトボードに書いてることもひとつひとつ拾いたい…（と思わせる…）
- 「ミスリアス」「ミス不思議の国のリアス」「ミス不思議の海女のリアス」「ミス赤字」「ミス脱線」「ミスダイヤの乱れ」ひーーもうやめてーーーー
- それにつけても美少女ふたりの美少女ぶりたるや
- ふたりが自転車で通学するさま、それだけでもうお金取っていいレベル
- つーかユイちゃんコントレックス飲んでんのか
- スナック梨明日でのおじさんたちの団体芸
- 観光協会の菅原さんはいつも半袖シャツにベストですね（長袖だったらばっちり好みだったんだが…！これからの季節に期待）
- 足立家と天野家の夕食風景が交互に現れるのいい
- 「無理にしゃべんなくていいよ」「お前こそ無理にツンケンしなくていいべ」
- 24年間だまって暮らしてたんだぞ、って台詞、そのうしろにある、夏ばっぱの長い一人の時間を思わず考えちゃう
- このドラマでおそらく初めてと言っていいぐらいの絵に描いたような断絶が足立父とヒロシの間で描かれるわけですが、アキの心の声というテイの夏のナレーションが絶妙に重苦しさから解放してくれるよね
- しかし自分がいいなあ、と思っている女の子のまえであんなこと言われるのはつらかろう…
- 「そしておいしいものはどんな状況でも食べようと思えば食べられる」
- ユイとアキが駅のホームで語り合う場面はとてもいい
- 「東京も田舎も変わんない」、それは東京を知っている者しか言えない台詞だ
- 「アイドルになるの」というユイの告白をうけてのまさかのアキの心の声「開いた口がふさがらないとはこのことです。バカなのか？毎日あんな分厚いステーキばっか食べてるからどうかしちゃったのかしら」
- しかし橋本愛の橋本愛っぷり…「この子は自分がかわいいということを知っている。そのことになんの迷いも戸惑いもない」という言葉に相応しい
- 栗原ちゃんと菅原さんはデキてんのか！（出歯亀）
- 「下積み時代に鉄道ヲタクのアイドルだったとか、あたし的には消したい過去だから」まだ未来が来てないのに…！
- つーか！アキちゃんふつうにかわいいよ！な！ヒロシくん！！
- あの古いテレビに当時のヒットソングが流れるのは2週で終わりかと思ったら今週もありましたネ！
- チェック柄の変な髪型の男たち、肩パットの男、猫の免許証
- そして潰した学生鞄の裏には「暴走天使 天野春子参上」
- ミス北鉄楽屋裏の吉田くんと菅原さんのやりとりがまるでコント
- つーか栗原ちゃんと菅原さんは（2回目）
- 「ストーブさん！」ってアキ、おまえも無邪気に刺すなあオイ！
- ユイのサイン第一号をもらうアキ。サインをもらっておいて「あるんだ…」とつぶやくアキ
- かつ枝さん夫妻の悲しい出来事をあんなふうにさらりと語られると余計胸に迫る
- 普段はほとんど忘れてる、とやさしいうそを言うかつ枝さんの言葉に静かに首を振る安部ちゃん…（泣）
- 大事な孫を失いたくない、とうとう心情をもらす夏ばっぱ
- 「たった500円と引き換えに命を奪うのが海だ」
- 海女漁のシーズンが終わりに近づいて足取りの重かった海女さんズが、アキ復活でまた俄然盛り上がってきたのもうれしい！
- 「アップ動画にトップを画面…？」菅原さん何言ってんの？的なヒロシの顔の味わい
- 来週はアキとユイ両方にアイドル展開が待ち構えているのでしょうか…！
土曜日は次週の予告もあるのでそれが楽しみでついつい早起きしてしまうっていうね！ドラマの中でヒロシが作っているホームページも放送とリアルタイムで更新されていたりして細かいところまでお楽しみ満載！来週はあの海女さんズが大活躍しそうで楽しみだ〜〜！
