あまちゃん!日々のあまちゃんから

いよいよ残りあと3週です。寂しい、寂しいって毎回言ってますがなんだろう、その中に若干の「ほっとする気持ち」も混じっているような気がしてくる今日この頃です。9割寂しいし、もちろん終わったあとは虚脱しちゃうだろうし脱力しちゃうだろうし、勢いで解脱だってするかもしれませんが、しかし終わって欲しくないといってほんとに終わらなくてもそれはそれでたいへんなことですよね。

週をまたいで大きな動きがあったので、一話ごとの雑感スタイルで。

☆128話
潮騒のメモリー、アキの相手役に勝地涼演じるTOSHIYA投入。15分のうち正味5分ぐらいしか画面に映っていないと思いますが、最短の出演時間でここまでの瞬間風速、見事としか言いようないよ!予告で映った時から期待していましたが、さすが勝地くん!ちなみに私、彼と誕生日が同じなの。じまん。何回見てもファンクラブのメルマガに写真UPるの断られてからの「だめっすかーちょうやべーわなー」の流れるような喋りが最高にカンにさわる言い方でもはや至芸の域じゃないでしょうか。言い過ぎですか。

☆129話
太巻が水口に敬語で話しかけて「やりづらいやろ」とすごんでみたり「踊りヤクザでーす」とすごんでみたり滝口順平さんのモノマネしたりと、手数の多さを見せつけていてうひゃうひゃ喜びながら見てました。
春子さんが先に帰っちゃったときの夏ばっぱの表情がせつない。

☆130話
三陸から帰ってきた春子さんに水口がシメられていた。メガネも割られていた。
鈴鹿さんがアキに「向いてないけど続けるっていうのも、才能よ」とものすごいパンチラインを繰り出していて思わず心のメモ帳に書き留めた。水口は泣いていた。

☆131話
ツイッターでも「最終回のようだ」というツイをたくさん見かけたけど、たしかに東京編の最終回というような回だった。春子さんにまつわる伏線というか因縁がここできれいに閉じたんだなーと思う。全員の芝居がおそるべきクオリティである意味完璧な15分でした。ずっと前のような気もするし、今のような気もするし、って矛盾しているようだけどすごくわかる。

☆132話
昨日からぐっとハンドルが切られた感じが随所にあった。映し出される日付や時間に意味をもたせてるのがじわじわと息苦しくなってきた。途中でナレーションが春子さんに変わって、あんなこと言うもんだから、ええーーって胸がざわめきました。
ドラマ始まった頃から震災で誰かがみたいな予想をしょっちゅう見かけて、でもそういう予想はどれもピンとこないなあと思っていたんだけど、cutで宮藤さんが「ユイとアキの物語を追いかけてきた人にはシビアな展開になる」って書かれていたのが気になってもいたので、余計ええーーー、ってなってしまった。
とはいえ、宮藤さんが「そういう回復不可能なシビア」をこのドラマの中に入れてくるのかなあというと、それもピンとこないところはあって、最終的には大吉さんが一緒だから、大丈夫だろう、と結論づけて月曜日をまつ。

☆133話
地震発生からの時間経過も表示していて、「その瞬間」をここまで詳細に描くとは思っていなかったので15分間ほんとに息が詰まった。
息が詰まった、というような言葉を選んでしか感想を書けないことをおもうと、これをドラマでやるあまちゃんの製作陣はやはりすごい。菅原会長がとにかくリアルに作り込んでいたジオラマは、やはりここでこう使うためのものだったんだろう。そういえばジオラマにゆべしが投げつけられてたこともあったな。
大吉さんは暗いトンネルを歩きながらゴーストバスターズを歌っていたが、いつだって楽しかったゴーストバスターズだからこそ大吉さんの必死さが見え隠れしてなんともいえない気持ちになった。
この133話を思い出すときはあのトンネルの向こうを見つめるふたりの後ろ姿を思い出すだろうと思う。

☆134話
5日後の北鉄運行再開までを一気に見せていて、えっ、もうここまで、と戸惑った。そしてそのあとからぱったりと北三陸のひとたちの光景がこのドラマから姿を消す。リツイートで回ってきた細馬宏通さんの考察になるほどと思う。
それまであんなに近くにいた(ように思えていた)梨明日や北鉄や北の海女がベールのむこうに見えなくなり、かわりに残されたのは「お構いねぐ」の文字だけになった。
しかし月曜日以降、震災の描き方もふくめていろんなノイズが流れてくるようになって、気持ちはわかるけど、っていうかまったく気持ちわかんないものもあるけど、あまちゃんは、ドラマなんだよー!そんな重いもの背負わさないでくれよー!と叫びたくなる衝動に駆られる。
あと大吉さんかっこいい、とみんなが言ってくれて大吉さん好きの私としてはうれしかったです。てへ。

☆135話
水口おまえはどうしたいんだ、で象徴される水口モノローグ(読むのは春子さんだけど)回だった。いろいろとだだ漏れで楽しすぎる男です水口は。岩手とたたかって、どうする。
私らの音楽にまつわる水口と太巻のやりとり、太巻がかっこよすぎてやばかった。特に「お前の頼みだからひと肌脱ぐか。恩売るだけだぞ。お前に対する売名行為だ」ってパンチライン過ぎて心のメモ帳(以下略)。声に出して言いたい日本語。
「水口、泣くんなら外で泣け」もしびれるかっこよさでした、もちろん。

☆136話
鈴鹿さんの「私は平気だけど(他の誰かは)不謹慎だと思うんじゃないかしら」なおそれって実はまだまだあるよなあと思う。わたしにもそういうとこ、ある。口には出さないし手でも打たないけど。いやだなあ。
アキと東京編のみんなとの別れの回だったが、東京編で一二を争うアキにとって大きな存在だった水口との別れがあっさりだったので、これは彼にはもう一仕事あるんだなあと予想。
鈴鹿さんの録ってるドラマのアバンギャルドさが気になると思っていたら、ポスターに「月はこっちに出ていない?」と書いてあって爆笑した。
種市先輩と別れのシーンで南部ダイバーをふたりが歌うのがとてもよかった。北鉄での別れのシーンをどうやっても思い出す。結局のところこのふたりに共通してあったのは、「海の底にいるときに酸素を送り合う」南部ダイバー魂だったのだなあとおもった。

☆137話
「お構いねぐ」の文字のむこうに見えない彼らと、アキ(であり私たち視聴者であり)の距離を感じていただけに、最初の5分の緊張と、そのあとにきた解放に思わず泣いた。かつ枝さんの「まだ会えでよがっだ」と菅原会長の頭ちょこんにまた泣いた。
いっそんがEXILEに存在しないヒロシのサインをもらう話が、宮藤さんが「EXILEの人が来るから場所あけといて」と言われたエピを思い出して笑う。いっそんはいつでもいっそんで、素敵だ。
第1回とまったく同じ登場の夏ばっぱは、もっと素敵だ。

☆138話
昨日の囲炉裏での世間話もそうだったけど、だんだんと現実が顔を出してくる。美寿々さんの「アキちゃんがなつかしいと思うもんは、もうねえよ」という言葉が重い。
駅のホームでのアキちゃんとユイちゃんの光景は、かつてのふたりのアイドルをめぐる会話を思い出させた。そしてやっぱりアキにとって誰よりも心にかかるひとはユイなんだなあとあらためて思った。
それにしてもあのネットの動画をチェックして昨日の今日でちゃんと北三陸に飛んでくるヒビキは男の中の男だし、大吉さんや菅原さんのしたたかさには惚れずにはいられないと思いました。