2013年のベスト

総観劇本数55本。リピート含まず、ですがそもそもリピート自体あまりしていなかった。どんどんリピートは減る傾向ですね。というわけで今年のベスト8。なぜ8かというとパッと選んだら8本になったので。以下観劇順です。

中盤以降の高泉淳子さんと段田安則さん、そらおそろしい演技巧者のぶつかり合いがものすごく印象に残ってます。高泉さんが読売演劇大賞の女優賞上半期ベスト5に選出されていたのもむべなるかな。

  • 「マシーン日記」

再演ものは基本的に選ばないのですが、これはそこを曲げても選びたくなる。濃密、濃厚、そして4人の完璧なバランス。「体当たり」って言葉はこの芝居の4人を超えてから使って欲しいと思うほど。

阿部サダヲの「勝敗を決める最後のパス」を絶対外さないその底力たるや。中村倫也くんの毛野も印象深いです。

  • 「獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)」

昨年の(上)もベスト10に選びましたが、(下)もよかったなあ。イキウメは「片鱗」もとてもよかったです。そして池田成志さん紀伊國屋演劇賞受賞おめでとうございます!

  • 「はぐれさらばが"じゃあね"といった」

タイトル賞をあげるならこれですね。見終わったあとその意味がわかるとことも好きです。時系列が入り組む構成めっちゃ好み。

  • 「遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援2013」

久しぶりのシベ少。これも再演ですが私は初見なので。「いらっしゃいませ」であんなに腹がよじれるほど笑うとは!パンフが「当たり」だったのも良い思い出。

  • 「鉈切り丸」

東京楽前の森田剛すごかったなー。なるほどいのうえさんはこういうケレンを見たいのだなと何回も思わさせられた。源平とシェイクスピアの親和性の高さは発見でした。

  • 「わが町」

2013年のベスト。もちろんこの戯曲の持つ力が桁外れだということもあるのでしょうが、シンプルかつアイデアに満ちた演出でこの芝居に触れたことができたのは幸せでした。またいろんな演出家の「わが町」を見てみたいです。

あいちトリエンナーレで見た「東京ローズ」や「日本の大人」、九月花形歌舞伎の「陰陽師」なども印象深い舞台でした。来年もどうにか年50本ペースをキープできたらいいな〜。そしてこうしてベストに選ぶ作品を観ても、大型プロデュース公演より中・小劇場系のほうが自分の肌には合ってるんだろうなあと改めておもいます。が、好きな役者さんを基準にするとどうしても大型作品を先に予定に入れてしまいがち…。そのあたりもっとうまくバランスとっていけたらいいな〜と思う所存。