「マッドマックス 怒りのデス・ロード」


↑このショットのかっこよさ、もーこのまんまですよ。
オリジナルのマッドマックス、たぶん3部作のひとつぐらいはテレビで放送したのを見たことあると思うんだけど、そんなうっすいアレな私が「絶対!初日にIMAXで見るもんねフンフン」と鼻息を荒くしていたのはこの予告編を台湾にアベ2見に行った時にでっっかいスクリーンで見たから!

この予告編のすばらしさ、見たスクリーンのデカさとも相俟って「こ、これは、見ねば!」となってしまったのだす。

いのうえひでのりさんが公式サイトにコメント寄せてるけど、いやわかる、これは好きでしょういのうえさん(笑)にずっと疾走、疾走、疾走で、「走らせる」ためにストーリーラインがあるといってもいいぐらい。いやしかし、実際ただ「走ってる」だけなのに、マジで2時間あっという間!!!アクション、アクション、アクションの連続でかったるい場面がないこともあるけど、なにより湿度が、そう湿度がない!カラッとしてる、まるで舞台となっている砂漠と化した地球さながら。それがこの映画を見ている間の快感度合いを高めてる要素なんじゃないかと思うなあ。

トム・ハーディ演じるマックスの、過去にも未来にも行き場のないからっぽさ、フェリオサの「ここじゃないどこか」を信じる意思、このふたりがんもーとにかくカッコイイ!!牽制しあってる二人が手を取る(実際に手を取るわけじゃないく、お互いに協力し合う)最初の一歩もいいし、後半はいわずもがな。あの予告にもちらっと出てくるトムハが親指立てるシーンとかめっちゃいいんだよー!出てくる女はホント全員、すみずみまでカッコイイの極みなんだよなー、あんまりネタバレになるからあれだけど、後半の胸熱展開には血が躍りましたとも…!

イモータン・ジョーをはじめとする悪役軍団のキャラ造形がこれまたいちいち見事で、このギターはいったいなんのため!?のギター男からちくびいじってんじゃないよ!の人食い男爵、ウォーボーイズの奇妙な踊り、そうそうニコラス・ホルトかわいかったな…赤毛の女の子と話するシーンとかすきだった…もとい、まさにマッドなやつらのマッドな世界観が一部の隙もなく仕上がっていて、見ている間完全に世界に没入できるのがすごい。

車はバンバン吹っ飛ぶし、人間もバンバン吹っ飛ぶし、それでも走る、走る、走り続ける疾走感、ほんとすごいです。これほどまでにお涙頂戴成分ゼロの映画昨今あったろうかと思うようなすがすがしさだよ!!