それはそれとして以下阿弖流為の勘九郎さんかっこいいしか言ってない

おセンチメートル満開なエントリを先に書いてしまいましたが、それはそれとして何度も言いますけどこの「阿弖流為」の田村麻呂@勘九郎さんはかっこよすぎると思うわけです。かっこいいシーンを冒頭から思い描いてみたんだけどなんか半分台詞の書き出しみたいになってないか!?大丈夫か!?

  • 松竹座で3列目の花横という「しんじゃう席」で見た時、田村麻呂の出の場面で振り返るのが早すぎて(揚幕の音より早く振り返ってた疑惑)、うしろのおばさまをびっくりさせてしまったことは反省している。ほんとごめ…待ちきれなくて…
  • 最初のかっこいいポイント「都の虎と」ダンッ←右足←きゃー田村麻呂さまに踏まれ隊―!
  • 「巻き込まれると…(ぶん!)怪我するぜ」で舌なめずり←new!
  • …どこまでかっこよくなれば気が済むのこの子!
  • 偽立烏帽子党との最初の一手、二手のあと右手を掲げたまま首をぐるん、でツケ(まじここやっべえ、ちょうかっけえ、ここのぐるん動画を可及的速やかに私に提供するように)(誰だお前)
  • 刀トスのあとの「どだ!」みたいな客席アピール…どや顔…すき…
  • 立烏帽子の刀を押さえて指で「チッチッチッ」
  • 「いくら賊でも無闇に殺すな」で阿弖流為の刀を受け止めつつの流れるような動き
  • 「手助け感謝」のぴょこんと一礼がいっつもちょうかわうい
  • 「縁があったらまた会おう」の明るい表情からの「とっとと来い」でのキリリ顔。はいギャップ萌え〜!
  • 御霊さまと見合って「…近い!」←new!
  • 稀継さまが出てきた時の小父上大好きわんこっこ感。あーかわいい。あーかわいい。
  • 「飛連通に翔連通か、どした?」これ、「どうした」じゃなくて「どした?」なのがすごい田村麻呂だよね〜(日本語使って)
  • 楽前「どうも頭があがんないんだよなあ、あのおばさんには」とか言って飛連翔連の顔を凍らせていた件。楽日は戻ってた所を見ると怒られたのか!?御霊さまに!?
  • 「見逃したとあっちゃあ田村麻呂の、ぁ男がすたるわ」きゃーー!!抱いてーーー!!!
  • しかしこのあとの随鏡の部下達との立ち回りが一瞬で終わっちゃううえに阿弖流為が仮花からハケるのでそっちに目がいきがちだけどすんげえ跳躍力で2人ほどぶっ飛ばしてるのが実は最高にかっこいいって知ってましたか奥さん
  • 「惜しいなあ、なんであんた蝦夷なんだ」「だったらなんでお前は大和だ」「そりゃそうか」「そういうことだ」「次に会う時は戦場かな」「もしその時は」「その時は」「死力を尽くして戦うのみ」「まいったなあ。おれも武士ということか。わくわくしてきたよ。義にあらず大義にあらず、この身の滾りは、ただもののふの血のなせるわざ」「そのもののふの血が流れるは大和の男ばかりにあらず」あっごめんおもわず書き起こしちゃった途中で止められなかったいやんいやん
  • 「持てる力の限りを尽くして」のあと、さっと向き直るふたりの動きがいつ見てもかんぺきに美しい、なんなのこの構図、天才か
  • 御霊さまの台詞と乙女の舞のあいだ、稀継さまと控えている田村麻呂がほとんど瞬きしない件(どこ見てんだ)
  • 「なんの因果かそういうことになっちまった」「まあね、やるんだったら早いほうがいい」これ、最初の頃はちょっとワクワク感ありの台詞回しだったけど、松竹座後半になるにつれ苦さも含んだような言い回しになっていて、こういう立場で相見えることの相克!ってやつですか!とときめきました(何回目のときめきですか)(呼吸するようにときめいております)
  • 「おまえが蝦夷で、おれが坂上家の男なら、こうなるしかねえだろ」この台詞好きすぎて、つかこの台詞を言ってる田村麻呂が好きすぎて、声と構えが好きすぎて、なんだろう、心中したい(落ち着こうか)
  • しかし誰だ、この征夷大将軍の衣装をマントにしたやつは。天才か。褒美をとらす
  • 黒縄さまとにらみ合うところ、松竹座後半では完全に持ち上げるテイになっていて笑った
  • 稀継さまに諭されて「…わかりました」のあとの「タッハー」って音に聞こえそうな感じの田村麻呂かわいい(言ってること伝わってます?)
  • 飛連翔連と兵たちに好かれる田村麻呂さまもかわいいのだが、個人的にここの萌えポインツは「無礼講」のことばに喜ぶ翔連通鶴松くん。キャワ!
  • ひとり星空を見上げるシーン、ほんとに星空も美しくていいシーンなんだけど、毎回ここにくると「もうすぐあれが(どれが)くる…!」とトキメキ加速度を止められなかった私だ
  • 闇討ちされる田村麻呂!しかしものともしない!ところで毎回思いますけど勘九郎さん(七之助さんも)回転のあとの軸のぶれなさすごいよね。七之助さんとかあの細い仮花でくるんとなっててもすげえ安定感あるものね
  • 話がそれた
  • そして賊を打ち払い、逃げる蛮甲を追う田村麻呂さまの
  • 「逃がすかよ」
  • はいきましたーーー(どんどんパフパフ)
  • 2階席で仮花の真上から観ると、ほんとこの「逃がすかよ」のどや感、どやかっこいい感ハンパない。もう、最後の方ちょっと頭きたもん。かっこいいにも!ほどが!あるだろう!
  • その日によってその前の立ち回りで顔にかかった髪を払いつつとそうでない日がありましたが、個人的には髪を払いつつの「逃がすかよ」が倍率ドン!さらに倍です(なにが)
  • 蛮甲の当て振り大会、松竹座ではいちいち効果音が入るようになってた。細かい!足をすくう、でひょいっと足をあげる田村麻呂さまカワユス
  • 黒縄さまを峰打ちするシーン、いつからあんな左手でセクシーポーズ決めるようになったんだっけ!?(ぴーとさん表現に気をつけて)。最初の頃ってふつうにどすん、だけじゃなかった!?というわけであの手の形で石膏ひとつオーダー願います
  • でもってそのあとにこれじゃないですか。私の大好きな田村麻呂さまどん底シーンじゃないですか。ここで稀継さまに「死ぬのはお前だ」って言われるところ、毎回私の席の近くから「えっ!」とか「はっ」みたいな声が聞こえてきてほんとたのしい。ねーそうなんですよこの人コワイひとなんですよ田村麻呂かわいそうなんですよグヘヘヘヘ
  • 手負いになりながらも蛮甲をかばう田村麻呂さまプライスレスだし、あそこで左足を斬られて膝をつき、ガッと前をにらむ顔がマジかっこいいとかわいそうのミルフィーユで大御馳走すぎた。あそこの写真ほしいよー
  • 「そんな身体になってもまだ儂を小父上と呼んでくれるか」何回聴いても最高
  • 往生せい、で斬られて落ちていくとこ、セット的にはそれほど高さないだろうにきれいにおちるよねー
  • しかし何度も言うけど、これで田村麻呂を助けるのが本物の鈴鹿展開、すばらしいよねほんと
  • 命を助けられて、心も身体も癒されて、ほんのりと抱く想い…が、実はこの人の好きなひとは阿弖流為でしたーっていう!始まる前から終わる恋がなんて似合うの勘九郎さん!(ひどいこと言ってますね)
  • しかし、あんないい男ふたりに好かれて…鈴鹿め…とは決して思わないのがこの鈴鹿のすごいとこだよ。鈴鹿かわいいよ鈴鹿。彼女の願いはいつもシンプルで、そして自分のためじゃないからこそ、それを叶えてやりたくなるんでしょうかね
  • そこに現れる黒縄さま、山菜粥を田村麻呂に食わせない気だな!
  • あの目の包帯、もちろんある程度は見えてるんだろうけど、黒縄さまにぶん殴られる手とウケのタイミングとかすげえなーっていつも感心していた
  • でもって田村麻呂開眼。これはね、もう、言葉いらんでしょ。ほんと、「どーん!」とかいう効果音って、頭で勝手に鳴るんだなって思い知らされましたよね。席によっては完全に劇画の白目に見えるんだよなーあれ。圧がすごすぎて、前のめりになるどころかのけぞりそうになるよ。髪型もあいまって(あれは火焔を表していると勝手に思っている)不動明王降臨!みたいな神々しさ…!
  • 千秋楽のとき、「鈴鹿鈴鹿…」って2回言ったときの声がほとんどささやき声みたいで、それがまた切なくて泣ける泣ける
  • 稀継を追いつめて、ここで鈴鹿、いや立烏帽子の正体を暴くきっかけになるのが田村麻呂なのがほんと話がすっきりしたうえに一人二役の必然性ありまくる、すばらしいよー
  • この壮絶な、阿弖流為と立烏帽子の、いやアラハバキのシーンは基本的に受けに回る田村麻呂だけど、アラハバキに操られた阿弖流為が田村麻呂の頭上に振りかざす一撃を必死で止めるところの構図が大好きです
  • そして毎回このシーンのあとは半分魂が抜けているわたしであった。だって凄すぎて…そして魂が半分抜けた状態でありつつ「形見をあげる田村麻呂やさしいな…」とか思っているのでどうしようもないですね
  • 老獪な御霊さまと稀継の前に手も足も出ない田村麻呂、「姉上なぜ…!」もかわいそうで大好き(はあと)
  • 現れた鈴鹿の幻に「すまなかったなあ」って言う時、いつも勘九郎さんほんとに泣いてるんじゃないか…っておもうほど声が揺れててぐっときてました
  • 「確かにこの血は」のあとの跳躍、あ〜〜〜〜もう、勘九郎さん!!!!すき!!!!抱いて!!!!
  • 仮花にいる田村麻呂にさっと青い光がふりそそぐのが、この前の阿弖流為の赤と対比になっててすごくきれいだったんだよなー
  • 最後の阿弖流為との戦いはもう、全部がすき、全部が。足を払われるところ、払い返すところ、受けて、交わして、振りかざして、そしてあの低い低い構え。これでころされないおなごはいないよー!
  • お互いの手をつかんで丁々発止になるところ、ほんとこれもうひとつのラブシーンですよねとすら思った私だ。命のやりとりをしたものにしかわからない境地。はあ〜、くっそ萌える。もえころす気か!!!

そう、ほんとうに全体的にもえころされまくりました。勘九郎さん田村麻呂のことばっかり書きましたけどもちろん阿弖流為にも立烏帽子にもころされまくりましたしっていうかこの舞台そのものにもえころされてたからね!!!

勘九郎さんは筋書のインタビューで、「格好良さを追求するお芝居だと思うので(こう言えるのがまずエライ!)、自分はカッコイイとマインドコントロールしてる」と仰ってましたが、ほんとにこれほどまでに「カッコイイ」を真正面から引き受けてくれるとは、勘九郎さん、大好きだったけどー!もっと大好きになったしー!みたいな心境です。なんかもう、いろんなものを拝みたい。こんな舞台を作ってくれた染五郎さんいのうえさん中島さんに盆暮れのつけとどけをしたい。しないですけど。できないけど。

アテルイ」を歌舞伎役者でやりたい、っていう話を聴いてから幾星霜、いろんな妄想を抱いてきました。いや、今回のことだけでなく、芝居好きであるがゆえにいろんな芝居を夢見るし、妄想するし、こんな舞台を、あんなキャストで見たいなって思う、そんなことはいつものことです。でも、それがほんとうに実現するなんてことは、ほとんどないってこともわかってる。そしてその夢に見た舞台が実現することがあったとして、それが自分の夢を遙かに超えてくるなんてことは、もう奇跡みたいなものだってわかってます。私にとっちゃこの舞台は軽く奇跡、いや奇跡を超えてました。今年の1月に情報解禁になってからここまで、ほんと私の2015年は阿弖流為と共に始まり阿弖流為と共に終わるよ。いやまだ終わらないけど、でもジェットコースターのような日々とはこれでお別れです。終わっちゃった、ほんとうに終わっちゃった、でも最高に楽しかった!!!ありがとー!!!