「隅田川・娘道成寺」木ノ下歌舞伎

  • アトリエ劇研 全席自由
  • 演出 きたまり/白神ももこ・杉原邦生・木ノ下裕一

木ノ下歌舞伎がきたまりさん、白神ももこさんと組んだ舞踊劇。それぞれ40分程度の幕です。あらすじは知っていても実際の舞台を見たことがない隅田川と、娘道成寺ではやっぱり入って来かたがちがうなーと個人的に思いました。

隅田川は現在の隅田川を遊覧するような船のシーンから、ふっと時空が変わるような瞬間があって、そこの照明の演出がものすごく鮮烈に残っています。童謡のように歌うなかで、「その部分」をどうしても歌えないというのも胸つまるものがありました。

きたまりさんの娘道成寺、いやすごかったですね。後方の正面の席で見ていたんですけど、何回かマジでのまれる、これは、ヘビにのまれる、ってのけぞりそうになった瞬間がありましたし、ラストシーンなんかもう絶対目を合わせたらあかんあれや…!と思いながら目が離せないっていう迫力にのまれました。もともとの踊りを何度か見ているので、あ、ここがこういう展開なのね(音は歌舞伎と同じなので)という楽しみもあってよかったです。