「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」


イェア!初日に行ってきましたよーん!本当はIMAXで見た後おかわりで4DXっていうプランだったんですけど、時間の都合上やむを得ず逆パターンに。ちなみにジェームズ・ガン監督はIMAXも4DXも激推しだそうですよ奥様…(誰)。

ということで例によってここからネタバレです。これから見る予定の人はここで回れ右が推奨!(マジで!)見ようかな〜と思ってる人は、できればまず1本目を見て、そして公式サイトの予告編を見て、よっしゃ銀河をノリで救うぜ!ってテンションで観に行ってほしい。ほかの沢山あるMCU作品はいったん外においといて大丈夫です!いやマジで無印GotGもおすすめだし今回のvol.2(リミックス)もうちょうおすすめなのでこの機会に!ぜひ!映画館で!(必死か)
個人的に「続編」としてほぼ完ぺきな作品なんじゃないか!?とすら思います。それぐらい面白かった!1本目の良さを殺さず、かつその土台にしっかり乗った物語、キャラクター造形の深さ、そしてなによりも、どんな時でもギリギリでシャレのめしちゃうその精神を1mmも失っていないこと!世の中には一定数、マジなシーンであればあるほどハズしてかかることに美学やカッコよさを感じる人種というのがいて、そういう人(つまり、私とか)のツボに蹴りどころじゃない、ロケットランチャーで狙い撃ちかよーーー!ってなる映画でした。

1本目はピーターと母親の関係が大きな軸になっていたけど、今回は父親との関係が全体の大きな柱になっていて、ピーターはどこかで「父に捨てられた」ってことにずっと傷ついている。その父親と再会し、自分がどこから来て、どこに行くのか、ということと向き合うことになるんだけど、現れた父親が自分が子供のころ思い描いていた、そう、ナイトライダーデビッド・ハッセルホフのような、いやそれ以上の「偉大な」存在であることにピーターは浮足立たないではいられない(それにしても、往年のナイトライダー好きには嬉しい設定だったぜ…笑)。

この父親を巡る物語に集束していく展開にいたるまでは、若干エピソードがマッチポンプかなと思うところもないわけではないんですけど、それを凌駕してあまりある語り口の絶妙さにもう唸るしかない。唸るしかない。1本目は「チームが集まるまで」を描けるけど、2本目以降は増えたキャラクターたちをどう整理するのかっていう部分で、チームに分けること自体はそれほど目新しいわけではないと思う(スタートレックビヨンドとかもそうですよね)。ただ何がうまいって、ここでロケットとヨンドゥを組ませたことだよ!!!そして後半このラヴェジャーズ組がまあドラマを作る作る!ここでヨンドゥがロケットに言う台詞めちゃくちゃいいんだよね…優しくしてくれるひとを自分から突き放す、そうして愛情を確かめて、相手が離れたらほらやっぱりって予防線を張らないではいられない…俺はお前だよって…うううう…

冒頭のアクションシーンを踊るベイビーグルートを中心に見せていくズラしの姿勢といい(ここでガーディアンズのメンバーそれぞれのリアクションがまた良いのだ)、フィンを持ってくるところの天丼ぶりといい、テープのくだりといい(吹替の『持ってないならセロハンテープでいいかなんて聞くなよ!』は爆笑した)、ここぞのパックマンといい、笑いとは緊張と緩和であるということの見本のようなシークエンスの連打ですよね、まったくのところ。「ゴミパンダ」「…褒めてる?」「もっとけなしてる!」あたりのやりとりも好きだったなー!

いや、だからこそ、だからこそですよ。最後のあれ…いやもうこれどうしたらいいのよってなったよ。1回目見たとき、あのエゴの崩落(文字通り)ぶりが思いのほか絵として凄すぎて、これピーターにとってどんな酷なんよ…と思ったところにあれっていう。でも、私の涙腺に蹴りを入れたのはあの花火、なんだよね…もう、ああいうのめっちゃくちゃ弱いんやーーー!!!で、2回目のこの先の展開を見た後だとやっぱりあの「クソッタレガーディアンズ・オブ・ギャラクシーへようこそ」で涙どばーーーだよ。最後の最後まで減らず口で分かり合うロケットとヨンドゥ…!!!最後の光がさ、ヨンドゥの矢となって銀河に散っていくの…涙の海に沈められるってことことかってなりますよ…

ネビュラとガモーラの最強最恐姉妹、ガチの「殺らせてもらいます」な壮絶追いかけっこ凄すぎたけど、ネビュラまじでお前も素直に生きられないクチなのかよーーーってなったし、なにげにすぐさま身を挺してかかっていこうとするところおばちゃん心配。たぶんガモーラも心配してる。マンティスとドラックス、個人的にドラックスがらみで字幕で気になった点が二つあって、最後「君も美しい…顔以外は」じゃなくて「君も美しい…心の中は」って直訳の方にしてほしかったなっていうのと、「仲間じゃない、家族だ」のあとのネビュラへの「お前は違う」は、「お前はどうかな」っていう吹替の訳の方が好きだったなっていう。ドラックスのマンティスへの言葉はただ自分で見た事実をそう言っていて(多分彼、自分の奥さんでもそういうこと言っちゃうタイプ)、それに付随する意味を汲み取っちゃうと飲み込みづらさがあるのもよくわかるんだけど、でも私はあそこでマンティスだけでも助けようと彼女をかかげて沈んでいったシーンがドラックスのぜんぶだと思うんだよね…。あと、マンティスの吹替が秋元才加さんだったんだけど、めっちゃよかった〜〜!!うまいひとだったら声優でも俳優でもタレントでもこちとら文句ないんですよーー!!

ちびグルートの可愛さ、もうわかってんだよーーかわいいのはーーーってなりつつも、そういうほんわかシーンと親指シーンみたいなのを並列で持ってきちゃうあたりがね、もうガン監督さすがだしホント好き。いやもうキャラクターそれぞれの見せ場の豊富さ、そのバランス、そして前作から引き続きの音楽の妙!言うことない!

エンドロールの見せ方もすっごくよかった、ポストクレジットのシーンをあえて沢山作って挟み込んでいく姿勢!すき!クラグリンの練習風景も好きだし思春期グルートとかもう…笑いました。笑いました。ピーターの「ヨンドゥの気持ちわかるわ…」ってぼやきも最高。

IMAXの大きい画角でド迫力で楽しむもよし、4DXでヨンドゥの矢にぷすぷすやられたりエゴの岩にごいんごいん殴られたりするもよし、いやもう見終わった後…「なんも言えねぇ〜〜〜〜!!!」って大の字になる心持でしたもの。その割にめっちゃ言ってる(書いてる)じゃねえか。そうですね。いやとにかく最高でした。でもって、「ノリで銀河を救う」って、そんな軽いキャッチコピーなの?みたいな意見も目にしたりしたけど、逆にこの内容で「これが真実の愛」とか「銀河を超えた絆」とか言い出さなかったのマジ英断すぎました。おかげで最高of最高の映画を心ゆくまで味わえましたともーーー!!!