「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」


ユニバーサル・スタジオが展開する「ダーク・ユニバース」第1弾。過去の錚々たるモンスター映画をひとつのユニバースの中で展開させちゃおうっていうシリーズで、今回の元ネタはもちろん「ミイラ再生」。ハムナプトラに似てるよね〜なんて声も漏れ聞こえたりしましたがハムナプトラも「ミイラ再生」のリメイクなのでそりゃ似るよね。

私モンスター映画もホラー映画も守備範囲外なんですが、じゃあなんで見に行ったのかっていうととむくる先輩の映画だからです。とむくる先輩のファンだったっけ?いやそういうわけではない、ないんですが、これ誰かも言ってたけど今こういうハリウッドのメジャー映画でいちばん「女性とのコンビ」をストレスなく見せてくれるのがトム・クルーズじゃないかなーと思ってるんです。オール・ユー・ニード・イズ・キルしかり、MIシリーズしかり、ジャック・リーチャーシリーズしかり。なんかとりあえず恋に落としておけばいいんでしょ的なアレがないので安心して見られるんですよ。とむくる先輩はそういう時代のニーズというか、空気というか、そういうものをすげー読んでるひとなんだなーっておもう。

駄菓子菓子!残念ながらまずこの映画自体にそういう「トム・クルーズだったらこうだよね」みたいなステレオタイプな押し付けが匂うというか、一夜のアバンチュール、いさかい、反目、命の危機かーらーの見つめ合うふたり…ってこれMI2でまんまやってはったやん、っていう。そういう人間関係の詰めの甘さが随所に出たつーか、ジキル&ハイドまで出してきてるのになんつーかこう…ホラー界のビッグネームが対峙!みたいなワクワク感も薄いしなあという。

よかったのはソフィア・ブテラのミイラっぷりというか、あの俄然強めな表情と肉体、勝てない…!って思わせてくれる佇まい最高でした。とむくる先輩はどうにかステレオタイプなヒーロー像に風穴をあけようと奮闘してました。でもあれだね、あの♪あーくまーのちーからーてにーーいーれたーー♪なデビルマン先輩(違う)が今後もユニバースに絡んでくるならそれはちょっと見たくはあるなあ…と思わせます。

次はフランケンシュタインでしたっけ?キャストは…と思って見に行ったらハビエル・バルデムがあがっててなんつーツボを得た…!と思いました。