「インクレディブル・ファミリー」

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監督・脚本ブラッド・バード。全米ですさまじい興行収入叩き出しております(アニメーション映画史上歴代1位)。予告編がとっても面白そうだったので見に行ったのですが、不届き者のわたしは実は前作未見という…いやでも大丈夫だよね!たぶん!きっと!

という感じで見切りで見てきたんですけど、ちょうど帰宅後に地上波で1作目の「Mrインクレディブル」を放送してて、ラストシーンで「うわっ!えっ!マジのマジで続きやん!」とびっくりしました。文字通り1作目のラストシーンが2作目のファーストシーンっていう。そうなるとやっぱ1作目見てからの方が良かったかなって気もするけど、とはいえ今作自体の面白さが減じるってわけではもちろんないです。

悪党を追っての大乱戦を起こしその破壊行為ぶりに市民の非難が集中、家を追い出されモーテル暮らしを余儀なくされる…ってこのスーパーヒーローをめぐる事情の世知辛さというか、現実味というか。その一家に声をかけてきたのが、スーパーヒーロー復活を夢見る大企業の御曹司…という筋書き。

怪力を武器にしているパパよりもスマートなパワーをコマーシャルしやすいママの方にお声がかかり、ママが働きに出ている間3人の子どもの世話をパパが!という展開になるわけですが、ジャック=ジャックに振り回されるパパについつい家の様子が気になってしまうママ、キャッチコピーのとおり「家事!育児!世界の危機!」を並列でぐいぐい見せちゃう面白さがありつつも、あのイラスティガールの活躍をテレビで見て、こう…なんともいえない表情をするパパとかね、あああ~~~~そうだよね~~~~とか思っちゃう(そしてそれは私にとって「働く」というアイデンティティが大きいからこその見方なんだろうなと思う)。

なんとなく物語の大きな展開は見えているので、なるほどこういう展開…!という「ワンダー」の部分は薄かったのですが、スクリーンスレイバーの主張であるところの「スーパーヒーローという大きな手」はほんとうに人間をスポイルするのか、という投げかけが興味深かっただけに、これに対するスーパーヒーロー側からの回答というか、姿勢の提示というか、そういうものがあってもよかったかな~という気はしました。

フロゾンかっこよかったねフロゾンだいすき。あとリモコン大好きダッシュくんにわかる…ボタンあったら押したくなるよな…と妙なところで共感してしまうという。

そういえば光が点滅するシーンがあるので…っていう話だったけど、見終わってから「あれ?そういえばどのシーンのこと?」ってなったぐらいなのでそんなに気にしなくてもいいかも…明度を下げているらしいし…まあ私が単にそういうのに鈍感ってだけな気もしますが!吹き替えで見たので、両隣をお子ちゃまに挟まれつつの鑑賞だったわけですが、皆しんけんに見ていてちょうマナーよかった。ギャグひとつでもあっこういうのやっぱウケるんやな!とかそういう発見もあったし(ヴァイオレットが鼻から水噴き出すシーンの爆発力すごかった)ドキドキワクワクの臨場感に溢れた楽しい時間でした!