「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」

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ファンタビシリーズ第2弾!ちなみに第5作まで予定されているそうです。先は長い。監督は第1作に引き続きデヴィッド・イェーツ

第1作の感想のときにも書いたんですけど、ハリポタにがっつりハマらなかったひとでもファンタビ大丈夫ですよ~って言われて見に行って、ほんとだ大丈夫だった!めちゃ楽しい!って感じだったんですよね。しかし今回は前作よりも「ハリポタ世界への引き」をフックにしている描写や登場人物が多いので、「がっつりいってる人ほど楽しい」って部分はあるのかも。とはいえ、個人的には今作もむたくた面白かったです。ジョニー・デップのグリンデルバルド、さすがに魅力的でした。とはいえ、終盤のあの集会のあたりは「グリンデルバルド側の論理展開」シーンが延々と続くので、OH…そこもうちょっとコンパクトに!という感じはあったかなー。

若き日のダンブルドアジュード・ロウが演じているんですけど、このダンブルドアとグリンデルバルドの因縁というか…因業というか…なんしかそのあたりのエピのときだけ「ローリング女史の筆圧めっちゃ高い!」感がすごくて、こう…やる気を感じましたね(なんの)。しかしかつての同志が袂を分かって相まみえるって展開、私の大好物のはずなんですが、この二人にはそこまで沸き立たなかったので自分でも不思議。

前作では名前だけが出てきて、今回から登場したリタとテセウス(ニュートのお兄ちゃん)がいい意味で予想を裏切られたっつーか、弟の想い人を兄が奪ってドロドロの…みたいな感じなのかなって思ってたらなんか全然そんな雰囲気なかった(少なくともリタとテセウスの方にはニュートを踏みにじる悪意がまるでない)。リタとテセウスのなれそめが全然わかんなかったんだけど、予告編にだけ出てきてたダンスのシーンとかだったりしたのかな。テセウス、あまりにも良お兄ちゃん案件すぎて、わあい!と気持ちが沸き立つも、いやまて洋画界における良お兄ちゃん案件の儚さを思い出せ…しかも相手はローリング女史!と今笑ったカラスがもう泣いたみたいな心境になりつつあります。だからあなたは生き抜いて(無理かな…)。

前作で魅力爆発していたニュートとジェイコブのコンビも健在で嬉しかったし、クリーデンスも再登場で嬉しかった(前作の感想で『光と闇どっちに転んでもおいしく頂ける』って自分で書いてて願望叶っとるやんと思いました)。惜しむらくはもっと魔法動物に活躍してほしかったってとこかなー!やっぱり私にとってのこのシリーズの魅力のひとつがあの魔法動物たちの豊かな世界なんだなーと。ズーウーをおとなしくさせるときのあの「チリン!」笑いましたけどね。ああいうのもっと見たかった。

とはいえ、このシリーズを私が楽しく見られているのは、やっぱり主人公であるニュート・スキャマンダーがすごく魅力的だし、かれの精神が登場人物のなかでもっとも安定しているってことにもあるような気がする。サラマンダーどうしても言いたいニュート最高でしたし、ティナは!?とか勢い込んで聞いちゃうのも最高でしたし、ティナの足の幅が細いのとかマジ知らねえよ案件だし、地面を舐めるマンダ先生まじマンダ先生でした。大好き。エディ・レッドメイン本当に最高。ニフラーは今回もGJすぎました。ファンタビ3は2年後?かな?登場人物の運命に戦々恐々としつつ楽しみに待ちたいです!