「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

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監督マイケル・ドハティ。「ゴジラ」、「キングコング 髑髏島の巨神」に続くモンスターバースの3作目。この感想でのっけからこう書いちゃうのもなんなんですけど、個人的に巨大生命体にはなんつーかこう…特にときめかないタイプなんですよ…巨大建造物にはときめくんだけど…(巨像大好き人間)しかしなぜか劇場で皆勤してる!なぜなのか!多分ストレスたまってなんか派手な映画が見たい!ってときにちょうどやってるんですよね。でもってその欲求は毎回満たしてくれるんですよ。

世界各地でモナークが密かに隠していた「怪獣」の繭が目覚め、あるいは目覚めさせられてそれぞれのガチンコバトルになっていくんだけど、その直接のきっかけとなったエマ・ラッセル博士の言い分が完全に紫芋ゴリラ…失礼、サノスとおんなじ理屈なのが笑いました。そしてこれは前作も思ったんだけどなんで「コントロールできる」と思うんだろう!それがいちばん不思議よ。

怪獣のビジュアルとしては圧倒的にギドラが好きでした。途中で首ちぎれちゃった…と思ったらまた生えてきたのでおいおい無敵じゃねーかよとなりました。ギドラとゴジラのぶつかり稽古すごかったですね。オキシジェン・デストロイヤーは出てくるわ、いったん斃れたゴジラを水爆で喝入れるわ、いやなんかもう…すげーな?ってなったし、大味っちゃ大味なんだけど、なんかこの映画にはそもそも大味を磨きにかけてますが何か?みたいな妙な迫力があって納得させられちゃう感じがしましたね。

渡辺謙さん演じる芹澤博士の顛末もなかなかに…なかなかだったけど、アルゴに乗船してるもう一人の博士、リック・スタントンを演じていたのがあの!ブラッドリー・ウィットフォードで、私にとってはいつまでもジョシュ・ライマン次席補佐官(@ザ・ホワイトハウス)なんですけど、これがなかなか味のあるキャラクターでしかも大活躍していて私は嬉しかった!いや、映画では顔をよくお見かけするのはするんだけどね(ペンタゴンペーパーズにも出てたし)、でもこういうちょっとマッド寄りで口数多くて…ってキャラはあんまりなかったから嬉しかったです。

しかしモナーク、相当手広くやってたけど、資金源はどこから出てるんだろ?政府?それにしても資金が豊富すぎへん?などと思いながら見てました。モナークのひとたち、完全に怪獣マッドな人たちばかりで、こわい!でも見たい!こわい!でも殺したくない!みたいな二律背反に悶えてるの面白かったです。いや面白かったですとしか言えんよね…。最後のほうマディソンを救え大作戦になるのもいまいちよくわからんかった…いやエマとマイクが捨て身で突進するのはわかる…あとオルカを欲しがるのもわかる…けどあんな大規模作戦をあの状況で取る意味とはというか。

ラドンはあの豹変ぶりからネットで「ゴマすりクソバード」呼ばわりされてて、でもあまりにもパンチのあるネーミングなので「えっそんな?」と思わず見に行く背中を押してくれるし実際見たらその通りじゃねえかよ…ってなるし、とはいえ旋回して戦闘機叩き落としていくとことかかっこいいし、いいキャラでした。好きです!でもギドラ先輩のほうがもっと好きです!

次はコングvsゴジラらしいんですけどいやーちょっと想像つかない。レジェンダリーどこまで行くのかしら…!