「ベルファスト」

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ケネス・ブラナー脚本・監督。昨年暮れあたりから文字通り「アカデミー賞の呼び声高い」みたいな話が出てたりして気になってたんですが、モノクロの予告編見た段階でなんか…ハードル高そう!(偏見)と構えてしまうの巻。しかし、脚本賞獲ったことと(個人的に脚本賞・脚色賞の映画は好みに合うことが多い)、そして何より約90分の上映時間というのに背中を押されました。90分!すばらしいね!

いやしかし、背中を押されてよかったね。なんつーか、しみじみとかみしめるよさのある映画でした。爆発的なスタオベみたいな心情というより、ひたひたと余韻に浸りたくなるタイプの映画というか。ケネス・ブラナーの自伝的作品で、彼が少年時代を過ごしたベルファストの街が、北アイルランド問題に揺れた時代を描いています。

その通りに住む誰もが知り合いで、子どもの頃の自分を知っていて、誰の家族が何をしているかわかっていて…そんな、かつては世界中にあり、そしてだんだんと失われつつある密な人間関係の中に突然やってくる覆面と火炎瓶、宗教、派閥、思想の嵐。その中で、少年バディが見た「世界」は時に厳しくて、怖くて、おそろしいものなんだけど…でもそれでも、美しいものがあるんだよってことがしっかり掬い取られているんですよね。生きることの喜びと哀しみが、生と死が、興奮と悲嘆が、織りなす綾のように現れては消える。それがどの場面もさりげなく美しい。だからこそ胸に迫る。

あの子と結婚できるかな?と聞くバディに父親の返す言葉があまりにもよくて、本当、世界がそうであったら、みんながそうであったら、と今の世界情勢を振り返ってしまう部分もありました。何もかも知っている、自分の生活の場を生きるために手放すということのしんどさも含めて。

ユーモアのある場面がたくさんあったのもよかったなー。グランパとグランマの会話、ぜんぶよい。ジュディ・デンチキアラン・ハインズさいこう。バディ少年がよんでいるアメコミがソーで、ケネス・ブラナー監督にくいやつー!!と思いましたね。

ジェイミー・ドーナンの歌うEVERLASTING LOVE、最高だったですね。カトリーナ・バルフさんの美しさも相俟って夢のようなシーンだったなー。キャストを、基本的にアイルランド出身者で固めているのも、ケネス・ブラナー監督の「あの頃」への再現の想いの強さがうかがえるような気がします。

とってつけたようなドラマティカルな出来事がなくても、人生は、映画は、じゅうぶんにドラマティックだ、ということを改めて教えてくれた作品でした。

「ガンパウダー・ミルクシェイク」

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カレン・ギラン主演、ナヴォット・パブシャド監督・脚本。タイトルのかっこよさと予告編で見たカレン・ギランがのんしゃらんとした風情でバッキバキにアクションきめるさまに惹かれて見てきました。

サムは「ファーム」と呼ばれる裏稼業の会社で殺し屋としての腕を買われているが、ある日その「ファーム」の金を持ち逃げした男を追う指令を受ける。男を殺し、金をとり返せ。しかし、その男は娘を人質にとられており、そのことを知ったサムはその娘を解放するために奔走し、挙句金を失ってしまう。さらにサムの過去の仕事でとある犯罪組織のボスの一人息子を殺していたこともあって、「ファーム」はサムを敵方に売り渡すことを決める。

女性を芯に据えたアクションものの作品だいぶ増えてきましたが、この作品は女性版「ジョン・ウィック」とでも言えばいいのか、主人公は凄腕、謎の組織(ジョン・ウィックのホテルが今作では図書館)、容赦ない殺しの描写と揃っていて、アクション見たい欲をかなり満足させてくれました。「キングスマン」のテーラーもだけど、ああいう「一歩裏側を覗けばまったく違う世界」が普通の顔して存在してるの、万人が大好きなやつやないか。今作は銃火器が特定の作家の本に仕込まれてるっていうのもそそる。

サムと母親の関係がまさに「ガンパウダー」と「ミルクシェイク」で出来上がっていて、そういう意味でも秀逸なタイトルだな~と思ったし、サムがことを起こす動機にビタイチ男が噛んでこないのもすっきり見られた要因な気がします。

物語の構成としてはちょっと山場のもっていき方に惜しい感じがあったりしつつも、アクションのアイデアの豊富さでそれを補う感じ。あの病院での腕の利かないサムのファイトシーンはよかったな。

レナ・ヘディが演じるスカーレット(サムの母)のかっこよさもさることながら、図書館メンバーの魅力爆発過ぎて、誰だよアンジェラ・バセットミシェル・ヨーに鎖と斧で戦わせよう言うたの!金一封差し上げるわ!と思いました。ミシェル・ヨーのかっこよさ美しさ、いやーずっと見ていたかったね。でもってカレン・ギラン、あの長い手足をぞんぶんに活かした魅せるアクション、小道具のファンシーさがそれを引き立たせてて印象深いシーンの連打だったなー。面白かったです!

「神州無頼街」

新感線新作!初日に観てきましたー!2020年の劇団40周年記念上演予定だった作品がコロナ禍で全公演中止に。2年後にほぼ同キャストで満を持しての42周年記念公演として上演!そう考えるとほぼ2年越しの初日だったわけですね。

新感線の初日を見るの、もうちょっと思い出せないぐらい久しぶりだと思うんですけど(初めてではない。たぶん)、そうだったわー!新感線の初日って、こうだったわー!という懐かしい味がしまくりました。わかる、段取りがね、尋常な数じゃないから。あと実際に回る盆を使っての立ち回りとか、間合いがね。むずい。あの殺陣が「合ってる」んじゃなく「合わせにいく」感が出ちゃうのとかね。わかる。わかるよ。いやもちろん初日に(そこしか見ない客もいるんだから、もちろん)完ぺきに仕上げてこいや派でもあるんだけど、そういう気持ちにもあんまならなかったな。ポテンシャルはぎゅうぎゅうに詰まっていて、そのポテンシャルの味を誰よりも早く味わえるのが初日の醍醐味と思うとね、これはこれであり。

富士の麓に「無頼宿」を名乗り幅を利かせ始めた新興勢力について、清水次郎長ら海道歴々の親分らが話をする中、突然現れた身堂蛇蝎一派は、蠍の毒を使ってその場にいる親分たちをあっけなく殺してしまう。かつて次郎長の命を助け目をかけてもらっていた医者の秋津永流と、口八丁で調子の良さがウリの草臥は、それぞれの思惑を胸に御堂一派の行方を追う、という筋書き。

以下はネタバレ含みますのでこれからご覧になる方はお気をつけください~

福士蒼汰くん演じる永流のクールビューティーぶり、中盤の出自の話で「やっぱりかーい!」ってなったし、中島せんせい、狼蘭どんだけすっきゃねーん!ってなった。なんだろう、中島かずきさんのサビなのかな。殺すことにだけ長けた自分のその腕を自分で解き放っていくっていうやつに燃えるのかな。その気持ち…わかるよ!(わかるんかい)

新しいな!と思ったのは蛇蝎と麗波の描き方っすかね。「おもしれー女」のゴアバージョンみたいなもっていき方すぎて「そうくる!?」ってなったし、歌の途中で「惚れるんかい!」ともなった。手段も目的もなかなかにエグく、最後までこのエグみが凄い2022という感じの夫婦像だったけど、さすがキャストのニンに合ってたなーと思う。

今回は製作サイドも正面切って「バディものです!」とうたっていて、実際そうなんですけど、個人的な好みを言わせてもらえば永流と草臥の「出だしの関係性」をもうちょっと明確に打ち出した方がよかった。バディものの醍醐味ってその関係性の変化ですから、最初の入りがどうだったかっていうのは解像度を上げるうえで非常に重要(早口)。歌を1曲削ってでもそこを書き足してほしかった感あります。そう、やっぱりこのキャストを揃えているので、歌の割合がちと高い。労働の歌は1曲でいいのでは(私が劇中の歌にあまり高まらないというのもあるが)。

それにしても、私の「劇中かっこいいメーター」の最大瞬間風速が川原さんで出るとは予想だにしなかった。川原さんのファンは今作はぜったい観に行くべき。思うに、じゅんさんの役回りだったんでしょうねあの役。しかし川原さん伊達に新感線の場数踏んでねえというか、あの名乗りの場面はキタキタキタアーーーー!!!という客の興奮を一身に引き受けててカッコいいったらなかった。そのあとの殺虫剤ソング、あの絵面の面白さ、最高に盛りあがった場面との落差の効き、今回のベストソングに認定しました私の中で。

どこからどう見てもカッコいい福士くんの永流、いつなんどきでも顔がうるさく華が満ち溢れる宮野さんの草臥は誰しもが夢を見れるコンビすぎて、全方位いけるじゃん…(何が)とあらゆるエピソードが楽しかったです。あとあれよ、ニーズわかってんねー!と思ったのは二人とも何気にお召し替えがむちゃ多い!最後の永流のアレなに!?王子様じゃん!?ってなったよね。初日ということもあって若干台詞がかかり気味というか、流れちゃってる部分があったのは惜しかった。キメはもっと存分にやってくれて良いのよ。

清水葉月さんと木村了さんも安定の仕上がりというか、仕上がり具合ではこのふたりが抜けてたまである。葉月、鬼の滑舌。どうしてそんなに聞きやすいのか。凶介の屈折と草臥との因縁は盛り上がりによっては私のドツボを突くやつなので今後の伸びしろにも期待したい感じ。

主演ふたりの関係性の良さがこれからどんどん出てきそうだし、東京公演組はお楽しみに、という感じですかね。そうそう、思った以上にご当地芝居なので、富士での公演はなかなかに盛りあがりそうだなー!と思いました!

「ザ・バットマン」

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ロバート・パティンソンブルース・ウェインバットマンを演じるDCフランチャイズのリブート作品。監督はマット・リーヴス

バットマン、これまでも数多の作品があるけれど、ノーランの「ダークナイト」ですら映画館で見ていない勢(その頃は年に1、2回映画館に足を運べば多い方だったのである)で、大スクリーンで最初に見たDCがほぼザック・スナイダーだったので、いやマジで全然ちげえな!?というところにちょっと感動すらしましたね。

本作のブルースはまだ若く、バットマンとしての活動を自分のよすがにするだけでなく、運命の意味もそこに見出そうとしている危うさがあるわけですが、その雰囲気にロバート・パティンソンがずっぱまっていてさすがでした。作品の全体のトーンが彼の演技にぴったり沿うような心地よさがあった。

見ている間中、いやーむちゃくちゃジェームズ・エルロイっぽいよなーと思ってたんですけど、そういう人がほかにもむちゃくちゃ沢山いたのであっやっぱりそうだよね!ってなった。リドラーの仕掛けた「なぞなぞ」を解いていく部分と、権力側の腐敗を追うという物語の絡み方がそう思わせたんだと思うけど、それぐらいストーリーラインが明確というか、追っていきやすい作りになっていた気がする。逆にいうと私の思うアメコミ映画ぽさ、みたいな部分は薄かったかもしれない。

ゴードン警部との信頼関係は出来上がったところからスタートなので、グイグイ事件現場に来るし、お前はシャーロック・ホームズか!?みたいな治外法権(証拠に触るとか)ぶりだし、あと爆弾事件の処理の仕方が真っ向勝負すぎるとか、あそこでカウル外されないでワイワイ見守る警官とか、なんかこう地元警察とのわちゃわちゃぶりは結構楽しかった。あとバットマンといえばアルフレッド・ペニーワースですけど(極論)、今回はアンディ・サーキスがアルフレッド役。マイケル・ケインともジェレミー・アイアンズともまた違う雰囲気で、ほんとこの役私の好き系譜の役者しか来ないなと改めて。

過去を神聖視するあまりに足元を見失っていたブルースが、過去に触れ、それを飲み込み、市井の人々のために動く、というクライマックスへの流れはすごくよかったです。あのトーチの灯りを掲げて人々を導くシーンの美しさよ。足元を見失うと言えば、あわやアルフレッドが、のあとの病院のシーンむちゃくちゃエモかったですね。いいからさっさと手を取ったらんかい!!と私の中の主従萌えがやかましかった。

キャット・ウーマンであるセリーナとの絡みも終始「おずおず」みたいなおぼこいブルース坊ちゃんがこれから海千山千の社交界の顔になるところ全然想像できませんが、これはこれで続編可能性あったりするんですかね。ペンギンのスピンオフドラマはあるみたいだけど。そうそう、エンドロールでコリン・ファレルって出てきて、えっ!どこに出てた!?と思ったらペンギン役だったのでうそやーーーーそう思って見てもわかんねえーーー役者すごいーーーーと感心しました。

「ナイル殺人事件」

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原作はもちろんアガサ・クリスティの「ナイルに死す」。こっちの邦題のほうがなじみ深いような気もするけど、映画の邦題としては据わりがよくなかったんでしょうかね。ケネス・ブラナーエルキュール・ポアロを演じ、監督もやるシリーズとしては「オリエント急行殺人事件」に続く第2弾。本来はもっとはやくに公開される予定でしたが、コロナ禍で延期に延期を重ね、そのうちに出演俳優の問題があったりして、まさかお蔵入りかなと思っていたんですが、するっと公開になりましたね。若干どさくさ紛れの感もなきにしもあらず。

有名な原作ですし、アガサ・クリスティーは子どもの頃に一度は読んだはずなのですが、さすがに昔すぎて覚えてないな…と思いましたけど登場人物出てきたら展開を思い出しました。しかし、それはそれとして、かなり脚色されており、特に冒頭が第一次世界大戦従軍時のモノクロ回想シーンで始まるので、マジで「ヤッベ入るスクリーンを間違えた…!」と焦りました。ケネス・ブラナーのお顔が見えてホッとしたよ。

自分がどういうトリックかを知っていて見ている分を差し引いても、小説では自然に流れていく描写でも、映像では「語りすぎる」「見せすぎる」という部分が大いにありますね。オリエント急行は結末が一種特殊で、映像映えする部分がありますが、ナイルに死すは風景のダイナミックさは映像向きではあるものの、最初の殺人までの引きの長さ(これも小説では全然気にならない)、それに比して第2第3の殺人のあっけなさ、登場人物を減らしたことでフーダニット面での興趣が削がれたように感じられたのも、ちと残念なところでした。

ケネス・ブラナーポアロ自体は好きですし、オリエント急行も今回も相当豪華なキャストを揃えていて楽しいので、あと何作かは見たいな~という気もしますが、どうなんだろうな~。コロナ禍を経験して、こうした大掛かりな映画は製作しずらい方向にあるかもしれませんね。もしシリーズ続けるならせっかくなのでヘイスティングスが出てくる作品を見てみたい気もします。

「コーダ あいのうた」

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すごおく評判がよいので、週中の祝日を活用して見てきました。いやーよかった。コーダとはChildren of Deaf Adult/sの頭文字をとったもので、ろう者の親をもつ聴者の子どものこと。監督・脚本はシアン・ヘダー。

ろう者の両親と兄のなかで育ったルビーは早朝から家業の漁を手伝い、通訳として頼られる生活を続けている。ルビーは音楽が好きで、ある日気になる男子生徒と同じ合唱部に入部するが、顧問のV先生はルビーに特別な才能を見出し、音楽の道へ進むことを勧める。

ルビーの家族を演じたマーリー・マトリン、トロイ・コッツァー、ダニエル・デュラントはいずれもろう者の俳優さん。マーリー・マトリンはもちろん「愛は静けさの中に」でオスカーを受賞した方ですが、私にとっては「ザ・ホワイトハウス」のジョーイだよ!この彼らの会話はもちろん手話で行われ、その台詞は字幕で表される。

ルビーの両親が、本当にいい意味で普通の、自身のエゴもあり、でも子を思いやる親のそれで、ぜんぜん聖人君子なんかじゃないところがよかった。父親の所かまわぬ放屁にうんざりする娘なんて、マジでどこでもある風景だ。母親も、こうした映画でよくある自己犠牲のカタマリみたいなキャラクターじゃなくて、私が盲目だったら絵を習いたがったんじゃない?と言う所や、事業を始めて「通訳」としてのルビーを頼ってしまうところ、こういう描写がちゃんとあって、だからこそ聴者の子どもを分かり合えない不安を語る場面が胸に沁みるのだよね。お兄ちゃんも、妹を思い、一方で長男としての自負との間で揺れ動くさまがすごく繊細に描かれていたなーと思う。

恵まれた才能、しかし周囲にはそれを理解してくれる人がおらず、メンターとなってくれる人物はひとりだけ…という全体の構図は「リトル・ダンサー」に似通う部分がありますが、それほど普遍的な強さを持つ物語だとも言える。ルビーがV先生に「歌うときの気持ち」を聞かれて手話で表現するところ、Electricityだ…と思ったもんね。

ルビーの両親は子の才能に無頓着なわけではなく、物理的に「それ」に触れることができない。この映画の白眉は、あの発表会でデュエットをする、まさに晴れ姿のルビーの歌を、まったくの無音状態で見せる演出だろうと思う。もちろん観客は、彼らが聴こえないということを理解して、想像している。この声が聴こえないんだな、と思いながら見ている。しかし、あの無音は、その想像が想像にすぎないことを、あの一瞬で私たちにつきつけるのだ。

だからこそ、あの星空の下で、フランクがルビーの「歌」に触れようとする場面が、どうしようもなく美しく、胸に迫る。あんなに美しい場面あるだろうか。そしてクライマックスのルビーが歌う「青春の光と影」…。歌も、言葉も、ほんとうは、「伝えたい」という気持ちの高まりから生まれていて、その伝えたいと思う表現がどんなものか、どれだけ人の心を打つのか、ということを思い知らされたような気がします。

ルビーが両親の前で「歌が好き」と告白する場面、憧れの男の子との背中合わせのデュエット、秘密の場所でのデート、エミリア・ジョーンズの美しい歌声…。観終わった後も長く長く心に残る場面がたくさんある映画でした。

「アンチャーテッド」

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原作はアクションアドベンチャーゲームだそう。もちろんミリしらです。ゲームの実写映画化も一定数かならずあるよね。トムホくんの持ち込み企画だったと小耳に挟みました。監督はルーベン・フライシャー

「地図にない場所」にあるという伝説のお宝を巡る冒険活劇で、なかなかこの近代社会でそういうロマンを見出すの困難だよねという部分はありつつ、こまけえことはいいんだよ!の精神で謎を解き、裏切ったり要裏切られたりしながら目的を達成するという、誰でも安心して楽しめる、まさにポップコーンムービーかくあるべし、という感じ。

クロスを鍵として進んでいく序盤は謎解きとしてもわりと楽しかったんですが、海の上に出てからそうとうガバい設定がどんどこきてちょっと笑っちゃいましたね。あと地上からあれだけ見えてれば絶対あの帆船見つかってると思う。それはそれとしてあの帆船を吊り上げて空中バトルしちゃうのは強引だけれど絵面的にもめちゃ映えててよかった。

しかし、これ一昔前ならぜったいクロエかブラドックかどっちかと色恋沙汰とか色仕掛け的なシーンがあったろうと思うけど、そういうの、もういいよねー!というコンセンサスが出来つつあるのを感じます。ほんと無理矢理ぶっ込んだ色恋沙汰ってただ話を停滞させるだけで百害あってなんとやらだから…。そういう意味でもトムホくんを芯にもってきたのはよかった。ネイサンとサリーの関係、私ゲームを知らなさ過ぎて途中までサリーがネイサンの兄を殺ったのでは…?とかむちゃくちゃ疑いの眼で見てしまった。そういうキャラじゃなかったんだね。

みんなの「こういうのでいいんだよ」心にクリティカルヒットしたのか、なかなかの興行収入を叩き出したので、続編にGOが出ているとも聞きますが、だとすると次はお兄をめぐるあれこれになるんでしょうなー!抜かりねぇ~~!!