2002-01-01から1年間の記事一覧

「ア・ラ・カルト」

MIDシアター Aブロック6番 構成・演出 白井晃 思い起こせば十ン年前、ここMIDで遊機械の「僕の時間の深呼吸」を観て「ここの劇団は肌に合わない」と判断してしまい(今思えば風邪のせいだったかもしれない)、それ以来律儀にDMをくれ続ける遊機械さんに…

「ATOM」  ラーメンズ

近鉄小劇場 E列22番 作・演出 小林賢太郎 3月以来、久しぶりのラーメンズコント。ちょっと離れていたのでどうかなぁ〜とか正直思ってしまっていたりしたんですが、ああ、やっぱし好き!今回の作品は 「部下と上司」「落語の作法」「ATOM#1 父と子」…

「南半球の渦」

伊丹AIHALL B列9番 作・演出 土田英生 いやー相変わらずちくちくクる話だった・・・。会社の忘年会でオーストラリアに来た一行、真面目でコツコツ頑張るけど要領も悪くて実績も挙げられない結城と、ちゃらんぽらんでいい加減なのに成績もよく出世し…

「透明人間の蒸気」 R.U.Pプロデュース

厚生年金芸術ホール 1階D列40番 作 野田秀樹 演出 岡村俊一 ・・・そこには、役者の情熱があって、熱気があって、独特の世界観がありました。勢いと速度と情熱の空回りもありました。無駄と無謀と懐かしさがありました。私はこの舞台を観終わったとき、…

「2003年サーフィン」  コンドルズ

アートコンプレックス1928 全席自由 構成・演出・振付 近藤良平 年末恒例、京都の冬のコンドルズ。京都の会場のアートシアターコンプレックス1928がすごく良い雰囲気なので、ここでのコンドルズは見逃したくないのだ〜。今回はちょっと席が悪くて、…

「今度は愛妻家」  showcase

近鉄小劇場 D列3番 作 中谷まゆみ 演出 板垣恭一 正直なところ、もういい加減いいんじゃない?と思っていたのです。成志さんのことを語るときに「うさんくさい」という言葉で全てを片づけてしまうことが。もちろん私はあの人にしか出せない独特の「胡散臭…

「マイ・ロックンロール・スター」

シアタードラマシティ 6列41番 作・演出 長塚圭史 私が長塚さんの作品が好きだなぁ、と思うのはブラックな中に一瞬ウソみたいにカタルシスを感じる瞬間があるからだ、と以前書いたことがあるんだけど、今回の芝居はまさにそのカタルシスを思う存分堪能さ…

「OPEf」  上海太郎舞踏公司

豊中市立ローズ文化ホール 全席自由 演出・構成・振付 上海太郎 OPEfというのはOPERAflavorという意味。まさに、オペラ風味。ああ、しかし面白かった。なかなか言葉にしがたい面白さです、これは。クラシックの有名なタイトルナンバーに、好き勝手歌詞を乗っ…

「裏切り御免」  キャラメルボックス

新神戸オリエンタル劇場 L列5番 作・演出 成井豊+真柴あずき うーむ。どうなんだろうなぁ(笑)。まあそこそこ楽しんで見れたとは思いますが、しかしどうもいまいち終盤のカタルシスに欠けるなあという感じは否めない。最後が立ち回りをしながらの展開な…

「マクベス」

近鉄劇場 E列20番 作 W・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 最前列のど真ん中で観劇。しょうがないことなのだがやはり舞台にちょっと近すぎて、舞台全体を見るのが出来なかったのが少し残念。客席後方から登場するシーンが結構多いんだけど、舞台全体に幕の…

「夏祭浪花鑑」  平成中村座

平成中村座 2階右1列23番 もう、とにかくあんなに身も心も震えたのは久しぶり。お大尽様も庶民の皆様も、老いも若きも男も女も会場が一体となって舞台にのめり込んでいた。楽しかったなぁ・・・。ほんともう、それに尽きます。勘九郎さん、すごいわ。す…

「法界坊」  平成中村座

平成中村座 1階18列1番 楽しい。とにかく楽しい。法界坊を演じる勘九郎さんが縦横無尽に、遊び心満載に舞台をつくっていらっしゃる、という感じ。結構な長丁場なので、最後の三幕目が大喜利というのは個人的にちょっとつらいものがあったんですが、それ…

「ハムレット」

新神戸オリエンタル劇場 N列33番 作 W・シェイクスピア 演出 栗田芳宏 ハムレットなんてもうもちろん話知ってるし展開知ってるし、基本的に鬱陶しいことこの上ない話だ(と私は思う)し、休憩はさんで3時間の上演予定見たときには一瞬気が遠くなりかけ…

「おかしな2人 男編」

シアタードラマシティ 1列35番 作 ニール・サイモン 演出 鈴木裕美 最初に男編を見たのが良かったのか悪かったのか、って感じなのですが、やはり男編の方が話に破綻無く見れたような気がします。1幕のドタバタがこの作品の最初の山場だと思うんですが、…

「おかしな2人 女編」

シアタードラマシティ 2列30番 作 ニール・サイモン 演出 鈴木裕美 特段何がダメ、というのではないんですが、物語の筋立てのちょっとした「飲み込めなさ」がなんとなく最後まで気になってしまった印象が強かったなぁ。週末の夜女友達だけで(既婚者含む…

「新・明暗」  二兎社

シアタートラム K列6番 原作 夏目漱石 作・演出 永井愛 特に何か大事件があるというわけでもない会話劇なのに、3時間全く退屈せずに見れる事がまずすごい。漱石の「明暗」は未読なのでどこからどこまでが原作にある部分なのか知らずに見ていたんですが、…

「業音」 日本総合悲劇協会

草月ホール 1階B列61番 作・演出 松尾スズキ なんだか松尾エキス原液で飲まされちゃったよ・・・って感じなんですけど。観ている間楽しかったし笑ってたんだけど、ホテルに帰ってからとか次の日飛行機で大阪に帰るまでなんだかふらふらと酔ったような感…

「動物園物語」パルコトライアルシリーズ

パルコ劇場 D列24番 作 E・オールビー 演出 鈴木勝秀 スズカツさんの演出というのがどうにも好きで、そのためにこれも無理して頑張って行ってみたのですが、うう、やっぱり好きかも・・・。スズカツさんは一貫して「コミュニュケーション」ということに…

「おーい、救けてくれ!」パルコトライアルシリーズ

パルコ劇場 D列24番 作 W・サローヤン 演出 鈴木裕美 物語の中に暗喩めいたやりとりが多くて、それがちょっと気になったかなぁ。象徴的すぎるというか。演出云々というより、ちょっと脚本そのものが肌に合わない感じはしました。村上淳さんの発声という…

「愛の嵐」  月影十番勝負

MIDシアター Bブロック4列1番 作 河原雅彦 演出 池田成志 「卑怯」「反則」と名高い成志さんを拝見しに当日券で行ってきました。ってそれだけかよ!(笑)いや、思った以上に評判が良かったのでやっぱり観ておくかなぁと。その甲斐あってなかなか面白かっ…

「これはあけぼの」  泪目銀座

シアタードラマシティ 9列38番 脚本・演出 福島三郎 「これはあけぼの」というタイトルはいまいちピンとこないなぁ、清少納言のアレから取ってるんだろうけどなぁとか思っていたんですが、いやー見終わってみると非常にいいタイトルですな。 どうなんでし…

「BIG BIZ〜宮原木材危機一髪!」 AGAPEstore

g2

近鉄小劇場 G列23番 作 後藤ひろひと 演出 G2 結構間をおかずに今回の再演になったので、新鮮味という点ではちょいとかけるところもありつつ、しかしネタが割れていても(展開を知っていても)面白く見れるところがさすがだなあと。初演もそうでしたが…

「荒波次郎」  王立劇場

扇町ミュージアムスクエア K列2番 作・演出 後藤ひろひと 再演ものだと知らなかったんですが、結構前に書かれた作品みたいですね。後藤さん独特のトリッキーな感じはあまりなく、どちらかというと「ネタもの」「キャラ勝負」みたいな感じの強い作品だった…

「アテルイ」  新感線

新橋演舞場 2列15番 作 中島かずき 演出 いのうえひでのり 2000年夏大評判を呼んだ「阿修羅城の瞳」を受けて、ふたたび新橋演舞場に戻ってきた新感線&市川染五郎のタッグ。舞台を古代日本に求め、伝説の蝦夷の長、阿弖流為と征夷大将軍坂上田村麻呂…

「きゅうりの花」  MONO

扇町ミュージアムスクエア 整理番号24 作・演出 土田英生 とある田舎町の青年団。村おこしになにか策を練らねば、と出た案がみんなで村ではお馴染みの「イエイエ節」に踊りをつけて踊ろうということになったのだが・・・なったのだが・・・なんて書いてい…

「フローズン・ビーチ」  NYLON100℃

近鉄小劇場 P列22番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ どこかの島の、どこかの別荘の、とある夏の物語。女4人の出し抜きたい、助けたい、陥れたい、殺したい、解放されたい、死にたい欲望の渦巻くこってりした16年間。まあとにかく女優さん4人…

「HAKANA」 R.U.Pプロデュース

近鉄劇場 F列33番 作 横内謙介 演出 杉田成道 えーと、2年ぐらい前でしたか。なぜまたその時に限って長年行っていなかった扉座を見に行こうと思ったのかはもう忘れたんですが、そのなかなかに好評を博した舞台が商業ベースでの再演・・・ってことになり…

「ヴェニスの商人」 グローブ座カンパニー

MIDシアター D列3番 構成 田中幸司 演出 山崎清介 1ダカット2ダカット3ダカット その利子が4ダカット5ダカット6ダカット そのまた利子が7ダカット8ダカット9ダカットでは。うーん・・・?こどものためのシェイクスピア、今回はメジャー作品「…

「嵐になるまで待って」 キャラメルボックス

新神戸オリエンタル劇場 N列14番 作・演出 成井豊 もう5年も前になりますかーー。そうかそうか。ショーマのいさをさんがやった初演は見ていないんですが、成井さんが自分で演出した再演以来、ということになります。手話のダンスの綺麗さと、岡田さんの…

「オイディプス王」

シアタードラマシティ 10列6番 作 ソフォクレス 演出 蜷川幸雄 萬斎さん好きなので、ギリシャ悲劇かよ・・・という不安感はありつつも(笑)、見に行ってきました。最初のコロスのシーンが、というかコロスのシーンは結構どれもなんだけど、なんかあのぐ…