2003-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「みつばち」阿佐ヶ谷スパイダース

近鉄劇場 K列33番 作・演出 長塚圭史 洗剤による公害で肌が白くなる奇病が蔓延している島で、周囲を隔離し病から逃れ生活している人々。だが土地はやせ生活はままならない。そこにやってきた二人の浪人風情。最初は彼らの存在を怪しむものの、彼らのもた…

「ゴロヴリョフ家の人々」

新国立劇場小劇場 C6列16番 脚本・演出 永井愛 帝政ロシアの時代の、大地主ゴロヴリョフ家の人々の強欲だったり甘えただったりする生き様とその顛末を救いなく書いた作品。ロシアでは著名な作者らしいですが、当然のように原作は未読。意外なことに、と…

「コクーン歌舞伎 夏祭浪花鑑」

シアターコクーン 松列2番 演出 串田和美 個人的昨年度ベスト1が平成中村座の「夏祭浪花鑑」。それがコクーン歌舞伎で再登場です。コクーンでは第2回でもこの「夏祭」をやっているんだけど、そのときは長町裏の泥場で終わったらしいんだよね(歌舞伎では…

「ハムレット」

世田谷パブリックシアター 1階M列1番 作 W.シェイクスピア 演出 ジョナサン・ケント もう何回も言ってるししつこいと言われそうだけど、やっぱしハムレットって辛気臭い話ですよね・・・じゃあ見に行くな!ってか。いやほんとにそのとおりだと思うです…

「CHICAGO」

赤坂ACTシアター 27列47番 脚本 BOB FOSSE 演出 WALTER BOBBY 何しろ映画版のかっこよさと粋さに惚れ込んでしまい、東京遠征に無理やり絡めたら見れないこともないと思った瞬間にチケット取ってました。だって休みの初日がちょうど追加公演で楽日と重…

「木の皿」

加藤健一事務所 近鉄小劇場 D列8番 作 エドマンド・モリス 演出 久世龍之介 あらすじを聞いたときに、佐江衆一さんの「黄落」という小説のことを思い出したのだけれど、それよりもまだ救いがあるとはいえイヤー、重いです。あたりまえだけれどこの「老い」…

「Don't trust over 30」

厚生年金会館芸術ホール D列18番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 結構長くてたいへんよー、というようなニュアンスの前評判をあちこちで目にしていたせいか、心構えが出来ていたのでそれほど長くは感じなかったです(笑)前評判というのはしかし…

「エレファント・バニッシュ」

シアタードラマシティ 13列13番 原作 村上春樹 演出 サイモン・マクバーニー 題材になった村上春樹の短編3つは未読のまま見に行ったのですが、いやー想像と違ってけっこう楽しめた!東京公演の評判はキビシイものがあったみたいで、村上春樹だしコンプ…

「ゴーストライター」G2プロデュース

g2

近鉄小劇場 G列27番 作・演出 G2 お話の落としどころと、時間を折り畳んだ構成、ループして終わる作りは好きだしかなりイイと思う。しかしなんちゅーか、どうにもいまいち乗り切れない部分が大きいなあ。伏線というかネタというか、それは多分見ていれ…

「オイル」 NODA・MAP

近鉄劇場 P列4番 作・演出 野田秀樹 芝居を観るまで一切の感想・ネタばれ・その他諸々を必死で回避していたので、ネットに渦巻いている(であろう)評価も中傷も絶賛も揶揄も見たわけではないが、おそらく非常に感想の分かれる作品なのではないかなあと思…

「太陽まであと一歩」キャラメルボックス

新神戸オリエンタル劇場 E列31番 作・演出 成井豊 いやー結構面白かった。ここ2・3年の新作の中ではかなり好きめかもしれない。ファンタジックな感じと日常のリアルな感じがちょうど良いブレンド具合というか。終盤に若干不満は残るものの、かなり集中…