2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「朝日のような夕日をつれて2014」

紀伊國屋ホール M列15番 作・演出 鴻上尚史 私が「第三舞台」に入れあげていた(いる)ことはもう今更重ねて言うようなことでもないですし、第三舞台に入れあげていた以上、「朝日のような夕日をつれて」という演目自体にもひとかたならぬ思い入れがあるこ…

「ラストフラワーズ」

赤坂ACTシアター D列23番 脚本 松尾スズキ 演出 いのうえひでのり あの大人計画と新感線ががっつりタッグを組む、しかも単に共演するとかいうレベルではなく松尾さんが脚本を書いていのうえさんが演出、さらに音楽はスカパラというなにこの全部盛り感。そり…

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

原作は日本のライトノベル、ハリウッドで映画化して原題はEDGE OF TOMORROW、日本公開時にはタイトルが原作に沿って「オールユーニードイズキル」に戻ったという。なんとなく何も考えずに観られるブロックバスタームービーがいいなあと思い選んだのですが、…

「おとこたち」ハイバイ

長久手市文化の家風のホール H列8番 作・演出 岩井秀人 20代から80代までの男4人のはなし。会社のクレーム対応で神経をすり減らす男、妻と不倫相手が連絡を取り合っていることも知らず関係を続ける男、酒ですべてを失い新興宗教に走る男、完全に自分の人生を…

「大田王2014ジゴワット 〜Back to 2015」

ABCホール D列6番 15年ぶりの大田王だそうです。ジゴワット、でおわかりの通り、今回はBack to the Futureがモチーフ。誰かの葬式に集まったよぼよぼじいさんの三人組、かつて共に組んだ大田王のユニットを懐かしく思い出すが、実は皆、思い残したことがあっ…

「あゆみ」

青年座劇場 A列27番 作・演出 柴幸男 「ままごと」の代表作である本作品を青年座60周年記念公演で上演する、というので足を運んできました。それなりに長いこと芝居を見てても初めて足を運ぶ青年座劇場。トイレの前に靴箱があってその年季に歴史を感じたり…

「抜け目のない未亡人」

新国立劇場中劇場 10列40番 原作 カルロ・ゴルドーニ 上演台本・演出 三谷幸喜 原作は18世紀イタリアの喜劇作家の戯曲で、中世のヴェネツィアを舞台に「リッチな未亡人がもう一花咲かせようと奮闘する」顛末を描いたものだそうですが、今回三谷さんがそれを…

「母に欲す」

パルコ劇場 Y列8番 作・演出 三浦大輔 足の踏み場もないほどに散らかったアパート、ベッドに半ケツで横たわる男の、全身から漂う怠惰な空気、何度も何度も鳴る電話。着信音を無視することに慣れきったふうな男は緩慢な動作でベッドから起き上がり、トイレに…

「her/世界でひとつの彼女」

すっごくよかったです!このあとがぜんネタバレして感想書いているのでお気をつけくださいませ。自分の涙腺を刺激するモチーフ、ってひとによって違うと思うんですが、私の場合昔から「手紙」というのがその中のひとつなんですね。手紙(もちろんメールでも…