2015-01-01から1年間の記事一覧

「消失」NYLON100℃

本多劇場 O列18番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 11年ぶりの再演、キャストも11年前と変わらず。初演は大阪で観ました。過去に観たナイロンの作品の中でも印象深い一本ですし、DVDも買っています。細かい台詞のやりとりでの微修正はあるものの、筋…

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」

イエア!見てきました。公開日に見られなかったので(そしてそのあとの土日は芝居を入れていたので)月曜日に見たんですけど、そこまでネタバレを回避するのがた、たいへんだった…。twitterで「今から見るよ」的なツイートをしていた人は片っ端からミュート…

「ツインズ」

パルコ劇場 I列7番 作・演出 長塚圭史 パルコに長塚圭史が帰ってきた!という煽り、キャストに古田新太や吉田鋼太郎を迎えて、というとやはりかつての「ラストショウ」や「SISTERS」を彷彿とさせますし、制作側としてはもちろんそこは意図したところだった…

「死刑執行中脱獄進行中」

シアタードラマシティ 23列19番 構成・演出・振付 長谷川寧 すいません、これについては感想を書く資格がございません。そんなに疲れてたとも思ってなかったんですけど、うーん、半分ぐらい、落ちてしまいました…。つまらなかったというわけではまったくない…

どうしても考えずにはいられない

熱海殺人事件を見ていて、本当に物語の骨格の強度がハンパないよなあ、と思ったんだけど、そうするとどうにも私が思い出してしまうのが第三舞台の「朝日」。単なる名作、古典というよりは、「そのまま」残るのではなく時代に沿うことで真価を発揮する、って…

「熱海殺人事件」

紀伊國屋ホール D列5番 作 つかこうへい 演出 いのうえひでのり 2015年下半期の私にとっての目玉。風間さんの木村伝兵衛、平田さんの熊田留吉、そしていのうえさんの演出。劇場はもちろん、紀伊國屋ホール。長いこと芝居を観ていると、とうぜん自分が「間に…

「残酷歌劇 ライチ☆光クラブ」

AiiA 2.5 Theater Tokyo 5列17番 脚本 丸尾丸一郎 演出 河原雅彦 感想を書く前に原作者の名前をちゃんと確認しなきゃ…と思ってwiki見たらこれ、そもそもの原作の原作は東京グランギニョルの舞台なんですね!知らなかった。もちろんグランギニョルの舞台は見…

「バグダッド動物園のベンガルタイガー」

新国立劇場小劇場 B2列1番 作 ラジヴ・ジョセフ 演出 中津留章仁 イラク戦争まっただ中のバグダッドで、酔ったアメリカ兵がエサをやろうとしてトラに手を噛まれ、あわてて撃ち殺した…という実話から着想を得て描かれた物語だそうです。トラを撃った兵士はそ…

笑いの彼岸

tv

すごいタイトルつけてますけどそんな大層なアレじゃないです。先日「さんまのまんま」に西加奈子さんがゲストで出演されて、それがほんっっっとに面白かった(興味深いという意味でも、笑えるという意味でも)ので、なんか書いておきたくなったということと…

「007 スペクター」

今年のスパイ映画祭り!ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション、キングスマン、コードネームU.N.C.L.E.、そしてトリをつとめるのはスパイ映画の金字塔007だよー!わおー!最初のメキシコの「死者の日」の描写がすごかったですね。なんつー絵力。そ…

「七年ぶりの恋人」ウーマンリブ

シアタードラマシティ 2列25番 作・演出 宮藤官九郎 「七人の恋人」「七人は僕の恋人」に続く第三弾。そして、私はこの前の2作品を観ているのだが、おそろしいほどに覚えていない!これは加齢ですか。加齢ですね。しかし、宮藤さんほどのひとになると、もは…

「HEADS UP!」

兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール Q列17番 脚本 倉持裕 原案・作詞・演出 ラサール石井 正直、まったく観劇の予定に入ってませんでした。そもそも「ミュージカル」というだけで第1リストから落ちちゃう私ですのでそこはしょうがないんですけど、KAAT…

大阪の陣400年記念 大阪平成中村座 夜の部

大阪平成中村座 4列13番 ◆俊寛 橋之助さんの俊寛初めて拝見しました。歌舞伎を見始めた当初はこの演目が苦手で避けて通っていたような時期もありましたが、さよなら歌舞伎座公演のときの勘三郎さんの俊寛のあまりのすばらしさに涙滂沱し、それ以来たのしく拝…

「ナショナル・シアター・ライブ リア王」

見てきた!すげーーよかった!!!演出は007シリーズでもおなじみサム・メンデス。リア王、長い(3時間25分)、まだ水曜日、どうしよう、でも今日逃すともう見られない…とさんざっぱら悩んだ挙げ句「えいっ」っと行ってきました。 行ってよかった…マジで…あ…

「コードネームU.N.C.L.E.」

今年はスパイ物が大豊作で夏の「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」に始まり秋の「キングスマン」、そしてこの「コードネームU.N.C.L.E.」、しんがりにはスパイ映画の金字塔「007」が控えているという。しかもいまのところ、どれも面白い!「…

大阪の陣400年記念 大阪平成中村座 昼の部

大阪平成中村座 5列10番 ◆女暫 七之助さん初役!昼の部開演から、出演者がずらっと並んで豪華な一幕です。もちろん予想していたとおり、七之助さんそりゃもうかわいくて大満足だったんですが、そのかわいさ以上に「この巴…マジで強そう…」と思ってしまったの…

「大逆走」

森ノ宮ピロティホール U列24番 作・演出 赤堀雅秋 作中で登場人物が「意味を求めるな」といったような意味の台詞を何度か口にし、赤堀さん自身も今回は戯曲の完成度というところとは別で作りたいものがあったようですが、しかし「意味を求めるな」という…

それはそれとして以下阿弖流為の勘九郎さんかっこいいしか言ってない

おセンチメートル満開なエントリを先に書いてしまいましたが、それはそれとして何度も言いますけどこの「阿弖流為」の田村麻呂@勘九郎さんはかっこよすぎると思うわけです。かっこいいシーンを冒頭から思い描いてみたんだけどなんか半分台詞の書き出しみた…

歌舞伎NEXT「阿弖流為」、無事大千秋楽おつかれさまでした!

終わっちゃいました、と舞台のうえであのひとは言った。そう、終わってしまいました、歌舞伎NEXT「阿弖流為」。結局、新橋で4回、松竹座で4回拝見しましたが、なんで関西住みなのに東京と大阪が同じ回数なんだヨ!って感じですけどそれはほら、松竹座はね、…

「グッドバイ」KERA・MAP

シアターBRAVA F列17番 脚本・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 原作は太宰治の遺作「グッド・バイ」。この芝居をご覧になった方で、原作の方は読んでない、という方はぜひ原作も読んでみてくださいとオススメしたい。あっという間に読めます、なにせ未完な…

「語る室」イキウメ

ABCホール I列17番 作・演出 前川知大 「常識でははかりしれないこと」に出遭ってしまった時、人間はどうするのか。毎回SF(すこし 不思議)な作品を手がけるイキウメ、今回は神隠しでもあり、一方通行のタイムトラベルでもあり。先だって上演されていた「カ…

「アントマン」

マーベル・シネマティック・ユニバース、フェーズ2のラスト(あれ?フェーズ3のトップ?)を飾る作品!たいへん楽しかったです!!最初はアントマン…つまり蟻…蟻がいっぱい…大丈夫やろうか(虫が苦手なもので)と一抹の不安も抱えつつだったのですが、たぶん…

「キングスマン」

監督マシュー・ボーン!アメリカやヨーロッパでの公開は年明けそうそうだったのでほんと…長かった!長かったね!このポスターの意匠のかっこよさ、コリン・ファースが音が出そうなほどばしっとスーツで決めてるトレイラー、面白いに決まってるじゃんかようお…

「赤坂大歌舞伎」

赤坂ACTシアター 1階B列24番 ◆操り三番叟 勘九郎さんで操り三番叟見るの二度目かな。今回はお席が前方だったので、表情をガン見してしまったんですけど、ほんと勘九郎さんの目がすごい、あんなにどこも見てない目を人間できるものなのか!っていうか瞬きしな…

「NINAGAWAマクベス」

シアターコクーン XC列10番 作 W・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 1980年初演、18年ぶりの再演。わたしは初見です。まず最初に、再演して下さってありがとうございますと心から言いたい。蜷川さんの手によるこの舞台を実際に拝見することができてよかった。…

「タンゴ・冬の終わりに」

パルコ劇場 A列13番 作 清水邦夫 演出 行定勲 堤さんの清村盛で見たのがもう9年前ですか…。個人的には今までの蜷川演出作品の中でもベストと言えるぐらい好きな作品ですし、今回のパルコでの上演は楽しみでもあり、演出家が変わってどのような作品になるのか…

「心中天の網島」木ノ下歌舞伎

アトリエ劇研 全席自由 作 近松門左衛門 監修・補綴 木ノ下裕一 演出 糸井幸之介 近松の「心中天網島」を木ノ下歌舞伎が音楽劇で描き出すということで、京都公演の初日に行ってきました。個人的に、すごおおおくのめり込んで観た場面と、さーっと引き潮のよ…

「あらしのよるに」

南座 5列24番 これ、原作は絵本なんですよね。私未読なんですが、でも評判だけは漏れ聞こえていて、異種交流譚というか、オオカミとヤギという、一見相容れない、捕食者と被捕食者がふとしたことをきっかけに友情を深める話…っていうざっくりしたところだけ…

「ナイトクローラー」

LAの夜を徘徊し、警察無線を傍受してイチ早く事件現場にかけつけショッキングな映像を撮り、それをマスメディアに売りつけるパパラッチを描いた映画。ケチな金属泥棒をやっていた主人公は、ある日高速道路での事故現場に偶然出くわし、そこで報道専門のパパ…

「五右衛門vs轟天」、無事大千秋楽!

劇団新感線35周年オールスターチャンピオン祭り「五右衛門vs轟天」、本日9月3日めでたく無事大千秋楽!おめでとう!ありがとう!おめでとう!5月に大阪で開幕したのが夏の初め、そして今は夏の終わり。全80公演、スケジュールを見た時には「…長い。」といろ…