ninagawa

「元禄港歌」

シアターコクーン 1階BR列4番 作 秋元松代 演出 蜷川幸雄 商業演劇の風合いが強くある作品で、どっちかといえば自分には苦手な作品だろうなーとは思っていたんですが、そう思いつつもチケットを取ったのは猿之助さんが出るからですね。猿之助さんがいったい…

「ハムレット」

さいたま芸術劇場大ホール D列30番 作 ウィリアム・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 昨年の暮れにEテレでやっていた「100分de名著 ハムレット」がすんげえ面白くて、その助けもあって個人的にものすごく楽しんで観られた「ハムレット」でした。芝居を見始め…

「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」さいたまゴールドシアター

とよはし芸術劇場主ホール G列8番 作 清水邦夫 演出 蜷川幸雄 ゴールドシアター&ネクストシアターは気になりつつもタイミング合わずどちらも未見でした。最近KAAT発信の舞台がよくとよはしでかかるのでとってもありがたい。蜷川さんがさいたま芸術劇場の…

皆既食・追記

読み返したらあまりにもヴェルレーヌのクソメンぶりにしか言及してなくて申し訳ない気持ちに。なので「なぜそれがここまで印象深く刻まれてしまったのか」をつらつら考えてみたんだけど、思うに「一緒にいてもお互いがお互いを傷つけるだけなのにどうやって…

「皆既食」

シアターコクーン M列16番 作:クリストファー・ハンプトン 演出 蜷川幸雄 ディカプリオとデヴィッド・シューリスの映画版「太陽と月に背いて」は映画館に見に行って、それこそキラッキラ輝いていたレオ様を堪能したものですが、なんとそれが舞台に、しかも…

「ジュリアス・シーザー」

彩の国さいたま芸術劇場大ホール 2階V列27番 作 ウィリアム・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 去年の夏、子供のためのシェイクスピアでこの「ジュリアス・シーザー」をとりあげてて、その時にこれ蜷川さんやったのかな、やってないなら是非見たい、と思ってた…

「冬眠する熊に添い寝してごらん」

シアターコクーン 2階C列21番 作 古川日出男 演出 蜷川幸雄 上演時間約4時間(休憩15分)、なので時間ぴったりに始まります。着席はお早めに。正直、4時間という長さを聞いて観劇前から若干構えちゃうところはありましたね。長い芝居がすべからくダメとはい…

「唐版・滝の白糸」

シアターコクーン XC列14番 作 唐十郎 演出 蜷川幸雄 いつもいい席をありがとうシアターメイト(もうないけど)、と思って行ったら前2列潰しの最前で座席にはビニールシートと注意書き。蜷川さんだから当然予測しておくべきだった。舞台終盤に水や血のりが飛…

「ヴェニスの商人」

彩の国さいたま芸術劇場大ホール 2階W列21番 演出 蜷川幸雄 シェイクスピア作品の中では名を知られた方だと思いますけれども、さい芸シリーズで取り上げられるのに時間がかかったのはどうやらこの作品を蜷川さんご自身がお気に召さないかららしい。さも…

「祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹〜蜷川version」

シアターコクーン B列19番 作 ケラリーノ・サンドロヴイッチ 演出 蜷川幸雄 ケラ版の感想はこちら。 パンドラの鐘のときもそうでしたが、こういう趣向である以上どうやっても「どう変えてくるか」っていうのを意識して見ちゃいますよね。 ケラ版ご覧になった…

「日の浦姫物語」

シアターコクーン 2階C列4番 作 井上ひさし 演出 蜷川幸雄 もうとっくに共演しているような気がしていた、藤原竜也と大竹しのぶ実は初顔合わせ。説教聖と子連れの三味線女が語る「日の浦姫」の物語という枠組みの中で舞台が展開していきます。最高の俳優と最…

「シンベリン」

シアタードラマシティ 2列14番 作 ウィリアム・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 マイラブ勝村さんが出るのにチケットを押さえていなかったのはあれだ、シンベリンでしかも勝村さんの役がクロートンだったからっていうことでそうかあの役か…うーむ…と二の足を踏…

「下谷万年町物語」

シアターコクーン 中2階MR列18番 作 唐十郎 演出 蜷川幸雄 多分ですけど、私唐十郎さんの作品を拝見したの初めてだと思うんですよね…お恥ずかしい限りですが。で、最初の5分で何を思ったかっていうと、野田さんの、というか夢の遊眠社の初期作品を彷彿とさせ…

「じゃじゃ馬馴らし」

彩の国さいたま芸術劇場大ホール M列5番 演出 蜷川幸雄 念願というか、宿願というか、とうとう筧さんが蜷川さん演出のシェイクスピアに、って蜷川さん演出というのももちろん「いつかそんな日が来たらいいなー」「でももうここまで来てないってことはないん…

「ファウストの悲劇」

シアターコクーン XC列10番 作 クリストファー・マーロウ 演出 蜷川幸雄 初日。ファウスト、といえばゲーテ!という感じですがこれはゲーテではなくマーロウというシェイクスピアと同世代の劇作家が書いたもの。ファウスト、メフィストフェレス、単語はよく…

「ムサシ」

シアタードラマシティ 25列34番 作 井上ひさし 演出 蜷川幸雄 いわゆる一般的な「宮本武蔵」のイメージと藤原竜也くんってのがどうにも結びつかないところあるなーと思いつつ、小栗旬くんはまあ小次郎っぽいちゃぽいけど、でも藤原vs小栗で台詞劇じゃな…

「表裏源内蛙合戦」

シアターコクーン J列21番 作 井上ひさし 演出 蜷川幸雄 見る前に「上演時間4時間越え」という情報を小耳に挟み、かつこれは長えぞ大変だぞという心構えが最初にできていたのが功を奏したな!という感じはありますね。心づもりって大事。しかしそれでも長い…

「から騒ぎ」

彩の国さいたま芸術劇場 2階U列4番 演出 蜷川幸雄 オールメールシリーズ初見でございますの。から騒ぎ!といえば、やっぱりこれが出てきてしまうわけで。から騒ぎ [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 200…

「我が魂は輝く水なり」

シアターコクーン 2階E列18番 作 清水邦夫 演出 蜷川幸雄 萬斎さんと菊之助さんの組み合わせに惹かれて、とはいえ発売後かなり経ってから別の用事でコクーンに行ったときにダメもとで「チケット残ってますか」と聞いたら日曜マチネの2階天井席が1枚だ…

「藪原検校」

シアターコクーン S列21番 作 井上ひさし 演出 蜷川幸雄 手練れの役者さんぞろいで、しかも古田さんがタイトルロールをやるというので大変楽しみにしておりました。うん、面白くなかったわけではないけど・・・確かに役者の技とか演出の技とか、そういう…

「コリオレイナス」

さいたま芸術劇場大ホール F列29番 作 ウィリアム・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 コリオレイナス。タイトルを聞いても、不勉強な私はシェイクスピアの作品とはまったく存じ上げませんで、ギリシャ悲劇かなんかですか、と思っていたテイタラク。うーん、…

タンゴ・冬の終わりに2回目感想+雑感

千秋楽おめでとうございました!(見てないけど) 結局11月25日のソワレを見てしまいました。どーしても我慢できなかったんだも! 2回目に見て気がついたこと箇条書き。 冒頭の観客たちのシーン、映画は実際に「観客たちに向けて」投影されているのだと…

「タンゴ・冬の終わりに」

シアターコクーン 1階D列21番 作 清水邦夫 演出 蜷川幸雄 *ねたばれを含みます。 パッヘルベルの「カノン」を下敷きにした、耳障りのけしてよくない女の叫び声のような歌が突然大音量で流れ、舞台は始まる。今はもう訪れる人もいないとある日本海側の街…

「白夜の女騎士」

シアターコクーン 2階C列1番 作 野田秀樹 演出 蜷川幸雄 遊眠社時代の上演は、VTRで見たもののみ。 「パンドラの鐘」は実は蜷川さんが演出した方が好きだったんですね。野田さんが演出すると、どこかに「絵空事」な感じがあってそれが独特の美しさに繋が…

「天保十二年のシェイクスピア」

シアターBRAVA! 1階P列27番 脚本 井上ひさし 演出 蜷川幸雄 3年前の劇団協議会10周年記念で演じられた時もそうだったんだけど、この話は個人的にやっぱり「趣向を楽しむ」みたいな風に捉えてしまうところが強いわけです。これは「物語」としてみると…

「近代能楽集」

シアターBRAVA! C列21番 作 三島由紀夫 演出 蜷川幸雄 元の能の舞台も、三島由紀夫さんの本も未読。まず「卒塔婆小町」、休憩を挟んで「弱法師」。蜷川さん、三島さん、能楽集、となんだか縁遠いような感じがしていて、今まで再三見る機会はあったにも関…

「ロミオとジュリエット」

シアタードラマシティ 17列39番 作 W.シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 「ロミオとジュリエット」って、シェイクスピアの中でも悲劇中の悲劇、みたいな話だけど「四大悲劇」のなかには入っていないのね。若い二人の熱病のような恋は、周りの人には悲劇をも…

「リチャード三世」

シアタードラマシティ 7列30番 作・W・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 シェイクスピアの作品の中でも有名かつ人気の高い一本。絶対どこかで見たと思いこんでいたけどよく考えたら遊眠社の「三代目」とアル・パチーノの「リチャードを探して」を見てるだけ…

「ペリクリーズ」

シアタードラマシティ 3列37番 演出 蜷川幸雄 っていうか長い。とにかく長い。ああ、別に面白くなかったわけじゃないのよ。つーかまあどっちかといえば面白かった方だと思うのよ!でも長い!後半マリーナとペリクリーズの再会、さらにタイーサとの再会の…

「マクベス」

近鉄劇場 E列20番 作 W・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 最前列のど真ん中で観劇。しょうがないことなのだがやはり舞台にちょっと近すぎて、舞台全体を見るのが出来なかったのが少し残念。客席後方から登場するシーンが結構多いんだけど、舞台全体に幕の…