「透明人間の蒸気」  夢の遊眠社

段田安則さん・円城寺あやさんの看板役者コンビが復活し、また野田さんの久々のオリジナル新作ということもあって期待大!だったんですが、はっきし言ってずっこけました。確かによくできた脚本だし、いいセリフもいいシーンも山盛りあったけど、何ていうの?らしくないというか詰めが甘いというか・・・・.

幕がわりに使ってた「ロミオとジュリエットが悲劇で終わったのは、もう昔のことだ」のセリフからも、ラストのハッピーエンドは想像できたけど、遊眠社にしか出せないあの切なさはどこにもなかった。円城寺さんが一生懸命信じようとするところはよかったし、羽場さんが「我々が21世紀に残すものは、こんな腐った果実ではなかったはずだ」というセリフなんか、野田さんのストレートなメッセージとも言えて胸打たれたけど、やっぱりどうしてもイマイチ!って感じね。

    • 10月6日2回目観劇/1階F列06番

野田さんはこれを再演したがっている節がある・・・。
と思っていたらやっぱり2004年に再演します。91年当時見た時にはわからなさすぎてスルーしていた「吹き上げた嘘」あたりの話はRUP再演のおかげで結構飲み込めてきたので(笑)、そういう面でもすごく楽しみ。