「天国から北へ3キロ」  加藤昌史プロデュース

学祭前で超忙しいのに名古屋迄行ってられるか!とばかりに全然行く気はなかったのだけど、あの加藤さんの「名古屋公演ガラガラのピンチ葉書」のせいで行く羽目になってしまったのよね。西川さんもヒロインも良かったけど、めちゃくちゃ良かったぁ!と言うほどではなかったし、脚本も、ハーモニカを上手く使っていて良くできてるとは思うけど、決め手に欠けているというのでしょうか、何となく納得行かないところもあって・・・。

出色のシーンはおばあちゃんと話すシーンで、「死んだ人間に力はない、ただ黙ってみてるだけ」と言って説得して、たま子ちゃんを天国に連れて帰ろうとするところなんかは泣けてきたわ。全編にわたって流れていた「THE END OF THE WORLD」が実に上手く使われていました。
それからなんと言ってもこれはプロデューサーとしても加藤さんの実力をまざまざと見せつけられた感じで、チラシを見て裏のアオリ文句だけで見ようと思った人多いんじゃない?こりゃキャラメルボックスがでかくなる筈だわ、と私は思ったね。

チラシの裏のアオリ文句」には、「朝日」や「宇宙」や「小指の思い出」などなど、加藤さんの過去見た芝居のベスト16、が書いてあって「このうち一本でも思い当たる方には絶対面白い芝居です」って書いてあったんですよ。思い当たる!思い当たるがな!・・・・と思って見に行ってしまいました(笑)。
というか加藤プロデュースとはいえこれが私の初三谷だ!そうかあ・・・なんかしみじみ(笑)