「ガルボの帽子」  青い鳥

いつもは市堂令という名で脚本を書き、演出する5人の女優さんの他に、今回の公演は新劇の大御所女優3人を客演に呼んでました。イヤ、この人達だって多分「上手い」といわれる人達なんだろうけど、わたしは、あの青い鳥の世界が好きなのよ!おまけにせっかちなのよ!だからおばあさんのゆっくりテンポには苛々しちゃうのよ!そりゃクライマックスで船が迎えに来る演出とか、長女のあの素っ頓狂なボケっぷりとか、めちゃくちゃ面白い衣装替えとかさ、いい所がなかったワケじゃないけど、あの5人を愛している私にとってはどうしても物足りない。青い鳥組の出が心底待ち遠しかったもんな。ま、前回「いつか見た〜」が良かっただけに2作目っていうのはこんなもんなのかな・・。

唯一、めちゃくちゃ好きだったシーンは葛西さんが(出たぞー!私のイチオシの女優さんだ)人間にとって不快な周波数を調べ上げて、その周波数を出す機械の完成品のスイッチを入れた途端、内臓が周波数によって分解されゼリーのようになっちゃう博士の話をするところ。彼女のぶっちぎりハイテンションと奇妙に薄気味悪い話がマッチしていて、このシーンの出来は出色でした。次回作に期待。