「赤鬼」 NODAMAP番外

  • パルコスペースパート3  C3列10番
  • 作・演出  野田秀樹

待ってました。待ってましたよこれを!いやー本当に素晴らしかった!とても野田さん絡みとは思えない小さな小さなコヤで、でもそのせいか舞台と客席に凄くいい緊張感があった。本当に芝居にのめり込めた感じ。ラスト、野田さんが語りながら去っていき暗転、そしてぼんやりと客電がついてカーテンコール、その間ずっと流れていた音楽を聴くうちに、アンケート書きながらもうわけもわからずぼろぼろと涙を零してました。私が求めていたのはこれなんだなあ。こういう感動の前には言葉なんて屑ですね。何書いても追いつかない。とにかく、いい舞台でした。野田さんも段田さんも富田靖子ちゃんもアンガス・バーネットもみんな素晴らしかったぞおお!NODAMAPで出会えなかった切なさにここで出会えるとは・・・「人が山に登るのは、見通せる向こうが欲しいからだ」なんてもう、やっぱり天才ですね、野田秀樹って人は。

NODAMAP番外の中でも一番好きかもしれない。番外はその後も当たり作品が非常に多いんだけど、これは中でも傑作だと思う。タイ版・ロンドン版は未見なのが残念。題材的にも、これからどんどん広がりそうな作品ですね。1996年のベスト1はこれかなあ。