１０年来、私がもっとも待ち望んでいたと言っても過言ではない二人の競演。筧利夫、古田新太。夢が叶うってホントこういうこというのね・・・と思いました。今までプロデュース公演があるたびに何度書いてきたことだろう・・。「筧さんと古田さんを共演させて下さい」と・・・。しかも今回は池田成志さんまで出る！まんま「大恋愛」！しかも新感線オールスターキャスト！コヤは青山！円形じゃないのよ劇場よ！ぜぇぜぇ。
でまあ、肝心の芝居の方なんですけども！ねー。キャストがいいからって常に奇跡が起こるとは限らないのよねー。もちろん、エンターテイメントとしては全然一級だったしお金を払った価値のある（高いけど）ものだったとは思いますが、古田さんにしても池田さんにしても、そしてもちろん筧さんにしても、彼らが作り上げてきた「瞬間」を見てきてるじゃないですか。だからやっぱりそれぞれについてその最高の「瞬間」を求めてしまうので、どうしても何かが足りない感じが最後まで拭い去れなかったです。
まあでもそれは見ている私だけの責任でもあるので、この芝居に文句があるとかいうのでは決してないんですけどね。特に最終日の筧さんと古田さんの対決シーンでは、筧オーラとでもいいましょうか、独特の説得力を持つ台詞回しがよみがえってきた感じで自然と引き込まれました。
それにしても古田新太という人はホントに恐ろしい。もうスターですよ。出てきただけで拍手だもん。筧さんとの立ち回りだって、楽日除けば古田さんの圧勝だったんじゃないでしょうか。
そのほかのキャストだって手塚さんとか深沢さんとか、ピンで一本もっていける人ばっかりで、出番の少ないのがもったいない（池田さんも含め）ぐらいでした。でも、なんだかんだいいつつ、「役者・筧利夫」と「スター・古田新太」の立ち回りが見れただけでも満足です。今回は古田さんの得意分野での対決だったんで、次は鴻上フィールドで対戦してみてくれないかなぁ。もしそんなことになったらホントにそれこそ死んでもいい。見てから。
- １／２３，１／３１ ２階Ｅ列７番，１階Ｎ列３９番
３回見に行ってます。私が３回見に行くなんて遊眠社の解散以来。それほど待っていたのよね〜・・・・この二人の競演を・・・・。
