「直撃!ドラゴンロック2・轟天大逆転〜九龍城のマムシ」  新感線

古田さんがどこかの対談かインタビューで「今回の芝居がダメな人は新感線もダメ。バロメーターみたいなもん。」と言ってたんですけども。というのも、よく「おポンチ芝居」って古田さんとかは言うんだけどそれに「ザ」をつけたくなるような芝居だったんですよ、今回のが。とにかくほんとに意味のない(笑)芝居で、笑えるけど、「見終わった後何も残らない芝居」(by橋本じゅん)だったわけです。

もし、5年前の新感線でこれを見てたら、あたしの感想は多分「笑えるけど、だから何」だったと思うんですよ。でもね、もう今新感線すごいから。おポンチも中途半端なおポンチじゃないから。とにかく徹底的に笑わせるし、お約束はあるし、絶対キメたままじゃ終わらせねぇっていう。その余りの徹底ぶりはね、見ながら大笑いして、お腹痛くなるほどひーひー笑って、気が付いたらなんか涙出てくるような・・・・。劇場出たあと、「あーー笑った!よっしゃ、明日も仕事頑張るべぇ!」という気分にさせてくれる、エンターテイメントの一番目指すべき所を見事に見せてくれた芝居でした。

客演に「西遊記」に引き続き池田成志さんが出ていて、その余りの嘘臭い格好良さにあたしのハートはメロメロ(笑)。しかもさーー、途中客席から登場するんだけど、たまたま成志さんがあたしの席の真横でスタンバってたんですよ!で、立ち上がって、スポットライト浴びて、舞台に向かうんだけど、その時の衣装が白シャツでねぇーーー!あたし白シャツ弱いのよーー!つーか白シャツフェチなのよーー!!(←変態か!)もう、そのあと成志さんしか見れなかった(笑)。

古田さんは相変わらずもう・・・・もう・・・もういいか言わなくても・・・。いややっぱり言う。凄すぎです古田新太ほんと、なんでそんな格好良くて面白いんや!!今回は悪役をやってたんだけど、途中で2重人格の1人、ひとみちゃんとしてもろピンクハウス系の服で出てくるところがあって、なんか、もんのすごいコワイものを見たというか(笑)魔夢四郎の時に白いタイツ姿で吊られる姿も何ともいえない間抜け感が・・・(爆)いやあもう、今、この舞台の上というフィールドでは木村拓哉でさえも古田には敵うまい。脱帽ッス。
橋本じゅんさんはじめ、新感線のメンバーみんなほんとにきっちり自分の仕事をこなしていて、お客さんの求めているものを完璧に見せてくれた感じ。橋本さーーん、轟天キーホルダー買ったからね!(笑)

マイベスト新感線おポンチ。最高。大好き。NHKBSでやった劇場中継何遍も見ちゃった。古田vs轟天の闘い、好きだわあ。成志さんの裏切りキャラはここで確立されたわけですね。っていうかこれ以降同じような役しかやってない(笑)