「TRUTH」  キャラメルボックス

これの公演前に、またなんかいろいろありまして。とにかく無事に公演が出来て良かったですな。キャラメルからいつも来るお知らせの中で、今回は「悲劇」に挑戦する!とあったので、ほーー。と思って結構楽しみにしてました。キャラメルの中では殆どないもんね。

私の中ではかなり脚本の展開が意外で、そういう意味でもすごく楽しめました。上川さんが裏切り者だとわかってから、その理由をどう持っていくのかなぁーーと思っていたのですが、いや、あたし的にはかなり納得のいく感情だったんで、それも含めて成井さんが「今までのと違う」と仰っていたのは頷ける感じ。ああいうひねくれた、ねじれた感情を役者に吐かせるのって今までなかったよね?

上川さんはクライマックスのシーンも含めて、お遊び的なシーンもすごく楽しんでやってる感じでした。もっといっぱい舞台に出て・・・と言ったら怒られるのだろうか?大内さんはあれだね、時代物になると異様に格好良いね。主役をやったのは岡田さんだったんですけど、さぞやストレスのたまる役だったことであろう(笑)。ラスト、「死ぬことより、その罪を抱えて生きていく方が辛いことだ」と言った台詞には共感できました。友からの許しの言葉に、立ち尽くして涙を流す姿は心打たれたよ。

いろいろあった、のは確か劇団が潰れそうなんで助けて下さい!な騒ぎの事じゃなかったろうか。私個人は助けなかったけど、いろいろサポートしたファンも多かったと思います。最初はそういうことを表に出してくる、ってことがすごく違和感だったんだけど、これが第三舞台だったら(有り得ないけど)間違いなく自分助け船出してたな、と思うとまあしょうがないのかなと。