「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」  キャラメルボックス

終演後私がアンケートに書いたこと。「初演を見たとき、鉄平さんの気持ちがわかると思った。今は、あやめさんの気持ちがわかると思う。」
歳月ってのは、ひとを変えますな(笑)。

そんなわけで、8年ぶりの「カレッジ」です。初演見てるからって較べるのでは、と言われても、もう8年の前のこと、当たり前だがそんなに覚えとらん(笑)でも、あの「ほしみ」を誰がやるんだ!?ってちょっと煽りすぎてたのもあったように思うなぁ。確かに町田の久実ちゃんのほしみは素晴らしかったですよ。素晴らしくよく頑張ってた。そうなの、頑張ってたのよ。そういう意味ではあたしは今回の小川の江利ちゃんの頑張りも全然負けてないと思いました。ちゃんと小川さんの「ほしみ」になってたよ。

この芝居の近江谷さんがあたしはもう好きで好きで。ベストアクトだと言ってしまいたいぐらいなんですけど。というのもね、あの「家族旅行だもんな」のセリフがあるから。あれは、ホント泣ける。次言うぞ、ってわかってても泣ける。こんな芝居の前半で泣かしてどうすんだよー!(笑)

初演と較べるって事でいえばね、あたしは8年前見たときあやめと菊川と鉄平の話は全然胸にこなかったの。っていうか、そらーあやめヒドイよな、ぐらいのイキオイ(笑)。それはね、あの・・・・・・・8年前菊川やったのって上川さんなんですけど、ちょっと上川さん格好良すぎたって言うのもあるかも(爆)でも今回はねぇ、最後ほしみが言う「あやめさんの方を向いていないのはおじさんなんだ」ってセリフがこたえました。鉄平さんは、あやめを好きな自分にとらわれすぎて、あやめを好きな自分の気持ちをどっかに置いてきてしまったんだなって。なんかねー・・・・やっぱ、それなりに歳食ったってことなんでしょうかね?

ラストの「少年時代」の曲、白黒服のトリック、幽霊のダンスなど、あたしが凄く鮮明に覚えていたものがかわっていなかったのも懐かしかったですね。非常にキャラメルらしい良いお芝居だなと思いました。それにしても木下さんの「詞」は面白すぎる・・・・・・(笑)