番外編:老いも若きもみんな東銀座へゴーゴゴー! たんけん新橋演舞場の巻!

1時半の開演に間に合うために大阪をめちゃめちゃ早くに出たものの、新幹線に乗ったあとで新橋演舞場への行き方をチェックしていなかったことに気付く!バカー!バカじゃんーーー!!ま、新橋っつーぐらいだし新橋で下りりゃ何とかなるだろ、と思いつつ、たらちりさんが日記で「東銀座に換券に・・・」と書いていらっしゃったというかすかな記憶を辿ってとりあえずは東銀座に直行。地下鉄の案内に「新橋演舞場」の文字を見つけて安心したものの、まてよ、地下鉄から遠かったらどうしよう・・・と思いながら地上に出てみたら。
心配御無用、ふり仰ぎ見ればそこには建物の真正面にデカデカと「新橋演舞場」と書いてある(笑)しーーんーーーせーーーつーーーー!!!なんて親切なツクリ!

思ったよりも早く開演の30分前につけたので、とりあえず新橋演舞場を探検するべ、と座席に荷物を置きに行く。
そして思った「この芝居あたしは死んでしまうかもしれない。」(爆)
なぜならあの花道のセリありますよね?あれ!あれが真横!!ここで・・・この距離で・・・染様が・・・・古田さんが・・・粟根さんが・・・(想像中)・・・・(失神中)・・・と一瞬どこか遠い国の住人になってしまうイキオイ。
いつまでも失神しててもしょうがないので心を落ち着けてとりあえずロビーを探索。さっそくいのうえ氏発見(笑)宝塚出身の女優さんと喋っておられました。名前ど忘れしたんだけどみんな絶対知ってる人〜。背が高かった(笑)
いのうえさんの背中をかすめつつブッパン(でいいの?)を冷やかす。写真立てには必ずと言っていいほど杉様の写真が入っていてウケル(笑)3階にぴあの「阿修羅」特集で紹介していた有名なおでんやさんがあるというので見に行く。でも流石に暑いからかそんなに混雑してなかったですね。他にもそば屋さんもあるし甘味屋さんもあるし!甘味屋でかき氷を買って、食べながら今度は二階へ。二階にはさらにでかい食堂があって幕間にご飯が食べれる仕組み。そこでなぜか横浜馬車道名物のあずきアイス最中を売ってて、よっしゃ幕間にはこれを食べるぜ!と密かに決意。もう一度一階に戻って弁当うまそうーーーなどと思いながら着席。

いやーー、楽しいわ新橋演舞場。こらおばさま方夢中になるわ。
だってこれもう「お芝居をテーマにしたアミューズメントパーク」みたいなもんだもん!!

今回実は、大阪でも見た舞台を東京まで見に行く、というのは初めての経験でして。
そこでしか見れないから、東京でしかやってないからと言う理由で遠征したことしかないんです。
ではなぜ今回わざわざ足を運んだのかというと、それはもう、古田さん、あなたのせいよ(笑)
古田さんはあたしの記憶にある限り、かなり昔から「今後の目標は?」「夢は?」と訊かれるたびに「新橋演舞場でやること。」と仰っておられまして。それは半ばは都合のいい解答って事だったかもしれませんが半ばはやっぱ本気だと思うんですよね。
だから「阿修羅城」が新橋でやると決まった瞬間にもう迷うことなく「さー東京はどの日押さえるかな♪」って感じでした。
大阪は楽日しか取っていなかったので、東京に見に行くぐらい好きなら大阪でもっと沢山見れば?と言われたりもしたのですが。あと当然のごとく「大阪で見るのに、また見るの?」というツッコミもあり。「バカじゃん?」ぐらいの。でもいいの。バカでもいいの。古田の夢はあたしの夢だから!!←って勝手に決められてもね

さて、おなじみのテーマソングがボリュームを上げていきいよいよ物語の始まり始まり。ドタマから晴明先生@平田満さんが真横で喋る!!!
ちーーーかーーーいーーーーー!!!!!!!!!!!!
ちーーーーかーーすーーーぎーーーるぅううううーーーーーーーーー!!!!!!
あ、佃の戻り橋でお待ちしてますって手紙にホントに書いてあるのね・・←裏から読んだ
そして舞台には粟根っちが!粟根さーーん!!!ステキーー!!!もっとこっち来てーー!!(ワガママ)
そうしているうちについに花道から古田新太登場。この時点ですでに半涙目。目は古田に釘付け。花道で立ち回るたびに風が巻き起こっておりましてその風でもうどこまでも飛んで行かせて!って感じでした。変態ですねただの。

花道のセリは小道具を仕掛けたりするのによく使われるのと、まああとはセリを使うんで役者さんが立ち止まることが非常に多い。それで今回いきなりノックアウトをくらったのが、染五郎さん登場のシーン、着流し着て花道から登場するじゃないですか。それで舞台のちょっと前でこう、襟をなおしながら流し目を送るとこありますよね?細かいですか?大丈夫みんなついてきてくれるはず!(笑)
それをまともに見てしまいまして。もう、はい一丁上がり。染様の虜一丁上がり。つーか卑怯だろ?それは卑怯だろ?どうすんの子供が出来たら!責任とって!あなたの子よ!とそこまで自分の中で話が進んでしまいました。

あと、つばきの登場のところ、真っ赤な椿を手にとって手紙を読むシーン、染五郎さん汗びっしょり。マジで。くーー、汗フェチにはたまらん!!!
あとね、ほぼ目線のところに役者さんの足下があるので、いやがおうにも皆様の靴がよーく見えました。ほっとんどの人がスニーカー(ダンスシューズ?)染様は草履で、ただしテープでがっちがちに固定されてらっしゃるのですが、なんと加納さんは足袋でございます。すごいーーー!!!!滑り止めがついているであろうとはいえあの八百屋舞台を足袋で!!なんか・・・加納さんの意地というかこだわりを垣間見た思い。結構いろんな人が立ち止まって下さるのでいろんな人を下から眺めることが出来まして(笑)粟根さんは下から見ても細いわねーとか。古田にーさんやはりもうちょっと痩せてくれ!とか(笑)あと染五郎さんの着流しや古田さんの衣装、普通の着物の生地じゃなくてパイソン柄というか、ちょっとラメっぽいツクリになってましたね。

今回の病葉出門のセリフ、名ゼリフてんこ盛りなんだけれど、あたしが一番好きなのは「まったく段取りの多い女だぜてめえはよお!」この一言は泣けたねぇ。あとは「鬼殺しに眠る墓なんかない。あの世にも・・・この世にもな!」「手練手管でイカせてやるぜ、あの世へな!」とか。多かったなぁ決めゼリフ。間近で見た感想は「染様、伏し目がちの時フェロモン出してる率倍率ドン更に倍。」
古田さんはもう、まったく声が枯れてないし。というか古田さんが声枯らしたのなんか見たことないし。どんどんどんどん殺気を増していく様が、目が吸い寄せられて離れなかったです。今回重くシリアスなキャラに徹した反動は秋公演で爆発するんだろうなーと思いつつ(笑)。
粟根さんと橋本さんとインディさんの鬼御門三人衆は、どんどん悪役メイクになっていくのが見事(笑)三位一体、好きだったのにーーー。邪空あんなにアッサリ殺さなくてもーー。この3人は花道を疾走して下さるとこが結構あって、そのたびに「ああ、これが粟根さんの風・・・」(なんか違う)とかイッちゃってた女がここに(笑)

うーんしかしそれにしても堪能させてもらったなぁーー。めちゃくちゃ楽しかったよ。でももしかしたら一番楽しんでたの染五郎さんかもな(笑)あんなに楽しそうにカーテンコールに出てきて下さる方滅多におりませんことよ。

観終わったあと、あたしは凄く「髑髏城の七人」が観たくなってしまって、ま、家に帰ってきて観たんだが(笑)でもさー、97年の「髑髏城」が染五郎さんが「阿修羅城」に出るきっかけになったんだもんねー。そんなわけであの興奮がないと生きていけない!という方は機会がありましたら見てみて下さい。もう一人の祓刀斎に会えますし!(笑)←パンフレット用語解説参照

初新橋で浮かれた日記も、一緒にあげておきます(笑)