「ハムレット」   シャトナー研

去年京都の学祭で見たシャト研「感じわる大陸」がいろんな意味でツボったので今回は「ハムレット」に挑戦。HPでシャトナーさんが以前「ハムレット」をやったときの日記で保村さんを絶賛していたので、それを見たいなという思いもあり。

で、年始に大阪でやる前にすでに東京で何ステージかこなしていたと言うこと、もともといっぺんやったことのある題材だと言うことも含めて、非常に慣れてきてるなという感じはありましたね。「えっ、いまほんとに大丈夫?」と思わせるあやういシーンとかあんまりなかった気がしました(あってどうするという気もしますが)。慣れてきているが故に非常に遊び心というか余裕がでていてそれがあれだけ芝居が押した原因じゃないかという気がします。近鉄小劇場だったのですが、小劇場の劇場退出時間ギリギリに終わったために、最後キャストのみなさんが舞台でアンコール曲を演奏しながら「この曲が終わるまでに劇場を出て下さい!」とお願いされるシマツ。長年芝居見ていますが、ステージに役者さんが出ているのに(そして演奏しているのに)席を立たねばならなかったのは初めての経験でした(笑)

シャト研自体を稽古なし、台詞なし、プロットのみ、アドリブでどこまで出来るか、と言う一つの演劇的実験だとすると、やはり何ステージもやってしまうと、芝居的な面白さは増えますがシャト研ならではのスリルはちょっと影を潜めてしまうかな、と思いました。去年見た「感じわる大陸」の時は、全般通してあやういだけにツボにはまったときの気持ちよさというのはこたえられないものがあったのですけれども。

キャスト的にはやはり圧倒的に伊藤えん魔さんと保村さんがアドリブに強くて面白い。伊藤さんはもしかしたら関西演劇界の眠れる獅子なんじゃないだろうか(爆)いやちょっとすごいですよこのひとの妙な上手さって。誰か目ェつけないかなーーー。妙な上手さという点では古田さんと争うね、あたしの中で。末満さんはまたしてもリボンタイでズルイ(笑)宇田さんのガートルードはもうどうしようかと思いましたけどね(笑)でもああいう極端なキャラの方がやりやすいのかもとは思いました。しかしそれにしても角ひろみさんは秋吉久美子に似すぎ。