「エロスの果て」  大人計画

ラブリーか、デストロイ。
イケてないってことは死んでるってことと同じ。
ものすごく生きれないなら、ものすごく死んじゃいたい。

大人計画初体験。なんだか久しぶりにドキドキし、近小に続く階段を下りているとき、初めて第三舞台の芝居を観るために、同じところを降りていたときの記憶が柄にもなく甦ったり。

芝居の方もなんだか久々に、噛みごたえあるっつーかわかるんだかわからないんだかそれすらもわからないっつーか、だけど端々に残るシーンやセリフや音楽は喩えようもなく美しかったり。上に挙げた3つのセリフは中でもすごく鮮烈というか、大人計画の、松尾さんのカラーの出てる台詞なんじゃないかなぁと思いました。しかし、イマオとムネのキスが「エロスの果て」だとするなら、松尾さんてそうとうおセンチ度が高いと思うなぁ。へなちょこ・・・なんだろうなぁ、多分(笑)←褒め言葉

この芝居であたしが一番好きなのは小山田君のラスト。「僕は、最高の奴隷だ。」このシーンのちょっと忘れがたいような美しさはすごいと思う。セリフもすごいけど、宮藤さんの笑顔がまたもう。くーーーー!ファーストシーンもすごく好き。松尾さんの「俺の目が黒いうちは、明日という字に自由という名のルビは振らせねえ」も大好き(笑)。いいセリフ多いなぁ、こうしてみると。

役者さんではやはり阿部サダヲがとてもとてもよかった。初日と楽日に見に行ったんだけど、初日観客が笑いすぎてオチが消えてしまった部分とかあって、それを微妙に微調整してきてるとことかさすが!!と思いました。声いいし。笑いの間はいいし。女優さんでは秋山菜津子さんがさすが。そして足が綺麗・・・・・。あの足は魅せてもいい足だね。マジで。でも宮藤さんも、出番少ないけど松尾さんもすげーー好き。池津さんもよかったなぁ。でもあのセーターはいやだけど(笑)

客席の方もまさに大入り満員で、立ち見の山。おっちゃんはもうちょっと枯れちゃってるんでなんなんですけど、10代とかでこれ見ちゃったらもう寝れんやろうな。とか思いました。そうしてそれがきっといい意味でのトラウマになっていくのね。なんて。