「BIG BIZ〜宮原木材危機一髪!」 AGAPE STORE

税金対策の幽霊会社の管理を任されている結城。そこに彼の悪友・健三がふらりと立ち寄る。健三を追い払いたい一心で結城はちょっとしたいたづらを思いつく。それは友人に取り立て屋を装って電話をかけてもらい,それを彼に取らせてやれば,ビビッた奴はきっとそそくさと帰るに違いない,という算段。しかして健三はそそくさと帰っていく。己の作戦の成功に満足した結城。しかし,彼が残した1枚のメモを見て蒼然となる。なぜなら,それは幽霊会社にかかってきたホンモノの取引のための電話だったのだから!!!

完ッペキなシュチュエーションコメディでしたねぇぇ。思わずこれ大王の作だよな?三谷さんじゃないよな?と思ってしまったぐらい。前半どんどんどんどんややこしくしておいて,後半一気にその紐をといていくとことか,うまいなぁと。ものすごくよく練られてて、小道具の使い方とかもほんとうまい。後藤さんはちょっと不条理入った話も好きだけど、ま、これぐらいのものはお手の物さということなんでしょうね。

芸達者揃いのキャストだけあってみなさんその技をいかんなく発揮しておられました。松尾さんは言わずもがなで。後藤さんのイタリア語ってあれ、ホンモノなんだよね?プロフィールに4カ国語を操るって書いてあったんだけど・・・・それともあのまことしやかっぷりに騙されてるのか、オレ。松永さんはすごいわ〜〜〜。すごい。ファーストシーンで多分思ったより笑いが来なかったと思うんだけどサラになってからはかっさらってましたね。八十田さんもキュート。粟根さんはねぇ、怒るシーンとかで本当に顔が真っ赤になってておかしかった(笑)うまさを披露と言うよりは如何にテンションあげれるかって感じでしたね。ウサギの社長さんと喋るシーンが好き〜。かわいかった。

ラストがね、なんつーか非常にある意味破天荒なまでのハッピーエンドで、そこがいいなぁと思いました。中途半端に成功したっていうよりはね、すっきりするじゃん?それにしても木太郎さんが木にだけは詳しいってわかるあたり本当に三谷さん作かと思ってしまいましたよ。ところで、サラが経理部長で木太郎が専務、結城が社長で健三が副社長、だとしたら神崎さんはなんなのだろお?やっぱ会長(笑)?

破天荒ながらシュチュエーションコメディのうまさもきっちり押さえていて、さすが大王だなあと感心しきり。ところで、最初から三部作構想だったんでしょうか。まさかね(笑)