「ミスター・ムーンライト」 キャラメルボックス

なんというか・・・勝ちパターンというか(笑)お話の持っていき方も非常にうまくて、展開が読める読めない関係なしにこちらの緊張感が最後まで持続する、いい脚本だったなぁと。どうして結城がカスミをそこまで大事にしているかも唐突じゃなく説明がなされていたし、なぜ、鹿島なのかというのもきちんと繋がっていてわたしはとてもよかったと思いました。

真ん中にどーんと中心になってくれる役者さんが居て、ポイントになるべき役はベテラン・中堅どころで固めて、安心してみていられた感じ。上川さんは、わたしは「ノーチラス」でやっていたような役よりも、かわいさ全開の今回のような役所の方が好みです。あと、今回は岡田さん・坂口さん・大森さんの女優陣三人の安定感に感服というか。それぞれに(あかりさんの坂口さん以外はけして出番が多いわけでもないのに)キャラクターの違いもはっきり出てたし、心情もよく伝わってすばらしかった。細見さんは個人的にスゲーあの髪型が好みです(笑)岡田達也さんの役はもっと抜け作な感じでもよかったかも。熱血なのにどっかタイミング悪し、みたいな。

あと秀逸だなぁとおもったのは明神先生かなぁ。「君のお話教室はとても楽しい」ってセリフ、タイミング的にも話の展開的にもすごくよかった。鹿島のキャラクターがつたわってくるよね。逆にちょっと残念かも、と思ったのは古河と葉月のペア。難しいとは思うが、古河くんの結城に対する接し方がどうしても傲慢な感じに見えてしまう。もっと押さえた言い回しとかにしたらずいぶん伝わり方も変わったんでは?と思う。佐藤くんはちょっと怒鳴っているかのようなセリフ回しが多かったからなぁ。

あと、曲なんだけど、オリジナルというのもすごくいいとは思うんですが(女の子の声が入っているような感じの曲とか合ってたし)だけど、選曲の妙っていうのもたまには見たいかなとか。正直音楽ちょっと弱いかなぁとも思ってしまったのでした。