「おかしな2人 男編」

最初に男編を見たのが良かったのか悪かったのか、って感じなのですが、やはり男編の方が話に破綻無く見れたような気がします。1幕のドタバタがこの作品の最初の山場だと思うんですが、各キャラクターの息がぴったり合っていて、すごく素直に笑えた感じ。

週末の夜ごとの男だけのポーカー、一風変わった仲間の中でも特に変わった「だらしない」オスカーと「神経質すぎ」なフィリックス。同じマンションの気になる美人姉妹、その美人姉妹の元に転がり込む結末と「来週の金曜、ポーカーにはくるんだろうな」のオチ。まあ全く無理がないとはいわないけれども(フィリックスの設定とか)一つ一つの筋立てがはまっている感じが男編の方にはありましたね。私は特に「来週の金曜・・・」のセリフで仲間の再生を暗示させる展開の方が好みなので、物語的にもこちらの方がスッキリしたかなぁ。

大方の予想に反して段田さんが「だらしな」オスカーをやられたわけですが、私はむしろこっちでよかった。だってオスカーの方がカッコいいもんね(笑)陣内さんのフィリックスは作り過ぎかなぁという印象もありつつ、しかしあの突拍子もないフィリックスというひとのひととなりはある意味よく伝わってきたかなと。絶対ヤダよ、あんな旦那。ポーカー仲間のキャラクターもひとりひとりすごく立っててよかったなぁ。八嶋さんのはじけたツッコミも浅野さんのボケも、高橋さんの天然な感じもすこぶる良かったんですが、ああ、あたしって本当にミーハーだわと改めて思ったのは全身黒でビシッと決めた手塚さんのへなちょこ男前っぷりにあっさりノックアウトされてしまったことです。好きだ。ダメだああいうの。もろタイプ。DVDがもし出たらなにはさておき手塚さんの為に買ってしまうであろう。ああ、弱っ!